メモ書き

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社会学の重要性を語るなら、成功例を示すべき? でもって年金の話

社会学が叩かれる→反論」みたいな流れを見て、タイトルのことを思ったという話。

社会学は、こうである」「ゆえに、必要なのだ」「理解できない奴は云々」といったことを並べるよりも、「こういう成果がある」という事例のほうが、圧倒的に説得力がある。

航空力学を説明して「飛行機は凄いんだ」と言うより、飛んでる飛行機を見せたほうが早いみたいな?

* * *

と、いうことで、年金の話。

具体的には、ベンジャミン・シーボーム・ラウントリーの著作『Poverty, A Study of Town Life』という貧困調査絡みのそれ。

社会学の定義は知らないけど、頭に浮かんだので書いています。

また、知っているのは誰かがまとめた内容であって、原書を読んだわけではありません。

その内容を要約すれば、イングランドのヨーク市で貧困調査をしたところ、5人家族が週に最低必要な経費は21.8シリング。
衣食住に事欠く絶対的貧困は、ヨークの9.91%。

でもって、貧困が深刻化するのは、「子どもの幼少期」と「親の高齢期」が多い。
つまり、その時期に金がかかるので、それを何とかしよう。

「そうだ、老齢年金と子ども手当を創設しよう!」

以上。

成人学校運動やラウントリー自身が経営する工場の話とか、他にも色々あるでしょうけど、言いたいのは次のこと。

「どんな人が、どの時期に、どのくらい困っていて、それを救うベターな方法は何か?」を探す。

その結果、今まで困っていた人が、どのくらい困らなくなったか。
そういう成功例を持って示したらいいんでないの? 重要性を示すには。
……という話。

* * *

以下はオマケ。

先の著作は、社会学研究における貧困ラインの最初の使用法を示している……とかあったけど、私自身は社会学研究に興味ありません。

チョコレートを調べていて、たまたま知っただけ。

「チョコレート、関係ないじゃん」と思うかもしれませんが、キットカットの歴史を辿れば行きつきます。
今は販売がネスレになっていますけど、かつては……。

まぁ、興味がない話ですかね?

あと、個人的には日本の大学でやってる社会学に対し、良いイメージはありません。
それ系の講義を受けたこともありますが、ノリが小学生の夏休みの自由研究でした。
いや、立派な研究をしてる児童もいますけど。

受講する学生は、統計学から逃げるために心理学を離れた人、性格的に面倒な人、普段は講義に出ないけど発表の時だけ来て単位を取る人、意識高い系、メディアの記事に感化された人、ボンボンっぽい人など様々でした。

ちなみに、チーム単位で発表する授業の際、他の人が忙しいと言うので、私が調べものをしたところ、他の人は何もせず……。
発表する段に至っても、内容がわからないから、発表もできないと言われ、残りのメンツは終始棒立ち……という思い出があります。

※ 遊ぶのに忙しかったみたいです。私、働くのに忙しかったんですけどね。

成功例を示すのが面倒な場合、wikiの著名な学者の名前を見せるという手もあります。
立派だという人がいれば、納得するかもしれませんし、逆なら「やっぱり」と言われることでしょう。

att3200.hatenablog.com

オリンピック開催できる派と、できない派の言い分

できる派の意見って、「とにかく、やる」みたいな理由しか入ってこないので、少し探してみたというメモです。
探してから日が経ってるので、記憶も薄れてますけど。

youtu.be


妥当なのかは わかりませんが、目についたので引用。
要約すれば……
・できない派の人は、今の現状だけを考えている。
・数か月後には、ワクチンの接種で状況が変わる。
・状況が変われば、無観客で開催できる。
IOCにとって大事なのは放映権。

まぁ、そんなところだったかな。

付け加えるなら……
4年に1度の収入源を絶たないため、IOCは中継さえあればいい。
ホスト国としてのインバウンド需要が欲しい日本とは、立ち位置が少し違う。

* * *

開催の決定権はIOCにあり、開催できない場合の責任は、日本に……。
だから、賠償の絡みで日本から中止は言えない。
そんなツイートがバズってから、そろそろ1年くらい経つんでしょうかね。

www.2020games.metro.tokyo.lg.jp

* * *

開催できる派に付け加えるとすれば、国際大会が行われようとしている現状でしょうか。

メルボルンに向かったチャーター便の搭乗者が到着後に受けた検査で陽性反応を示したために濃厚接触者と見なされたことで練習にも出かけられない厳しいロックダウンを課されたあと、何人かの選手たちは大いに愚痴をこぼした。
(中略)
しかしほとんどのプレーヤーにとって、14日間の隔離期間は現地時間木曜日か金曜日の午前に終わる予定となっている。

tennismagazine.jp


泊っているホテルの部屋で練習……。
自分の部屋は狭くて壁打ちできないとか、プロのアスリートが言っていたような。

「こんなコンディションで」という声が聞こえてきそうです。

それ以前に、1年近く競技としてテニスをしていない人もいるという現状。
これは、練習不足のアスリートのプレイは、見る価値があるのかという問いかけでもあるような……。

半年後に開催予定のオリンピックにしたって、感染状況の差が練習量の差だとすれば、本人の能力とは別の要素が勝敗の決め手となって……。

多くの政府関係者は無観客でも開催可能と見る。選手やコーチら大会関係者は出発2週間前からPCR検査や行動制限を課せられ、滞在中のホテルでもフロアごとに貸し切る。一貫して大きな泡で包むように外部との接触を遮断する「バブル方式」が各種国際大会で成功を収めている。

www.sankei.com

 

【ロサンゼルス共同】世界のトッププロが集結する賞金大会の冬季Xゲームは30日、米コロラド州アスペンで行われ、スノーボードハーフパイプ(HP)女子は2018年平昌冬季五輪代表で27歳の松本遥奈(クルーズ)が2大会連続となる銅メダルを獲得した。

jp.reuters.com


* * *

ということで、できない派。

まず、選手の選考もできていない。
それどころじゃない国がある。

ワクチン接種の目処すらない国がある。

ワクチンの製造・輸送に関する遅れ。

変異株の存在。

仮に無観客で開催しても、膨大な数のアスリートと関係者を入れれば、医療体制などに負荷がかかる。

あとはまぁ、ロックダウンしてるような国から来た人は、日本の解放感に浮かれて遊びまくり、スーパースプレッダーになったりするかもって懸念。

 

www3.nhk.or.jp


www.bbc.com

 

www.sponichi.co.jp


* * *

なんというか、開催しちゃってるのが大きいよね。
だから、やっちゃう。

でも、規模が違う……。

そういう意味でも、「2月8日から21日に開催されるオーストラリアン・オープン」を見て、判断しようかという気持ちかも。

選手を優先してワクチン。
選手だけ渡航を認める。

そういった特例を許すことで、アスリートへのヘイトが集まるのであれば、スポーツにサヨナラする日が近づくかもしれませんね。

貧困は、正義?

「免罪符としての貧乏エピソード」と書くと語弊があるけど、そんな使われ方をしている気がしないでもない。

「今では大金持ちで大人気のあの人にも、こんな苦労エピソードが!?」

これで、その人に親近感がわく……。
それがないと、生まれからして違う成功者というイメージのまま。

そんな手が届かないストーリー上の存在から、自分たちと同じ立ち位置からの成り上がりストーリーに変わるもの。
それが貧乏エピソード。

だとすれば、貧困は正義なのか?

貧しければ、認められるのか?

貧しさは、評価されるべき要素なのか?

『貧すれば鈍する』と言われても?

『衣食足りて礼節を知る』と言われても?

だから、貧乏自慢に苦労自慢、不幸自慢をする人がいるのか?

* * *

個人的な意見を書けば、苦労に意味はない。
ただの経験である。

同じ苦労をしても、その後の結果は違うもの。
そこに何の優位性があるというのだろう。

苦労は、苦労したというだけ。

体験から学ぶことはできる。
だが、体験しなくても学習は可能。
体験でしか得られない何かが、そこにあるのか?

結局のところ、自分の人生を無駄だったと思いたくないだけ……ではないか。
つらい経験ほど、価値があると思いたい。
それ故の貧乏自慢、苦労自慢、不幸自慢。

そして、それは「何の苦労も、してなさそうな……」という侮蔑に繋がることも。

苦労をすれば、偉くなるとでも?
そこにあるのは、ただの苦労慣れなのに?

* * *

たまに、思うことがある。

苦労を回避できる能力が高く、生きるセンスに優れているなら、それこそ「苦労知らず」がデフォルトじゃないかと。

「自分の配偶者も管理できない奴が、国を管理できるわけがない」

某所で見かけた政治批判だけど、同じ文法で別のことも言える。

「自分の生活もままならない奴が、社会を改善できるわけがない」

これ。

狭い範囲の関係性で失敗した者が、より広い範囲の関係性で成功するはずがない。
それを言うなら、身の回りの不自由すら改善できない者が、価値ある意見を言うはずがないという返しになる。
価値ある意見を言えるくらいの見識があるなら、自分の身の回りを改善しているからだ。

厳密には、関係性が違えば分野が違うので、あまり参考にならないもの。
恋愛下手でも経営上手はいるし、恋愛上手でも経営下手はいる……。

それでも、評価基準としてわかりやすいからか、よく使われているのでしょう。
ただ、そこには常にカウンターがスタンバっているわけです。

「ロクに金も稼げない奴が……」
「人生の見通しが甘いんだよ……」

こういう展開になったとき、貧困は正義たり得ない。
貧困は、失敗の証明。
失敗続きの者に……以下略。

そういうことを考えていると、こうも思う。

「庶民感覚があれば、正しいのか?」

経済を考える際、モノの値段を知ることは大事。
何が、いくらで取引されているのか。
そういう意味合いでの庶民感覚は必要とはいえ、国家予算規模のことに、家計を持ち出しても意味がない。

法定通貨を刷れる国家と、刷れない一般家庭の財布を引き合いに出す時点で、どうかしている。

えっと……。
何を書きたかったんだっけ?

書いているうちに、整理したかったモヤモヤを忘れたので、この辺でやめることにします。

気づけば、遠回しな言い方をしている

「オブラートに包む」という表現があります。

もはや、食べられる紙「オブラート」を見ることもないでしょうが、『相手を刺激する直接的な表現を避け、やわらかい言い方に換える』という意味で使われているそれ。

この言葉を字で行くようなスタイルで、私は人と接してきました。

直接的に物を言っても衝突するだけなので、嫌な言い方をすれば「匂わす」感じでしょうか。
具体例みたいなのは、前のメモにもあったような?

att3200.hatenablog.com

att3200.hatenablog.com

で、気づいてしまったんです。

衝突を避けようとするあまり、遠回しな言い方がデフォルトになり、意図したことを伝えるのが下手になったと。

もはや、比喩のレベルです。

美人を表現したいけど、「美しい」とダイレクトに言ってしまっては粋じゃない。
あれこれ言葉を尽くして、その美しさを語るような まどろかしさが、そこにある。

例えば、食パンの在庫が残り1枚になり、補充したほうがいいと思っていても、「パン買ってきて」と言わずに、「在庫が残り1枚である」みたいに言ってしまうようなこと。

パンの状況説明をしたところで、人によっては「あぁ、そうなんだ」で終わり。
回避できるのは「残り1枚だと知っていれば、買ってきたのに」というケースくらい。

状況を伝え、購入の判断を相手に委ねたいなら有効だけど、目的が購入なら遠回しでしかない。

真面目に書くのもアレな内容だけど、実際にこうなんだから、やれやれ……ですね。
というメモ。

節分天井、彼岸底|今年の2月は、暴落の季節?

節分の時期(2月上旬)に高値をつけて、彼岸の時期(3月中旬)に安値をつけるという、相場の言い伝え。年初から新春相場が始まると、節分の時期まで上昇を続け、その後は3月決算などのイベントを控え調整局面になり、しだいに下落していくという相場の動きを言い表している。

節分天井・彼岸底|証券用語解説集|野村證券

アノマリーの話です。

解説は、上の通り。
で、実際にそうなっているのか……。

それを検証している動画、記事をいくつか見ましたが、当てはまる年もあれば、そうじゃない年もあるという結論。
割合で言えば、そんなに当てはまらない。

ただ、去年がモロにそれでした。
まぁ、上の解説とは違う理由からですが……。

NI225で見てみると、2/6が23,873.59。
3/19は16,552.83。

春のお彼岸は「春分の日」、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間ずつが「お彼岸」の期間。
今年の春分の日は、3/20です。

昔、カレンダーのプログラムを作りましたが、春分の日秋分の日の計算が面倒でした。

X年の春分[ms]=1205992080000+(X-2008)*31556926000
X年の秋分[ms]=1222098300000+(X-2008)*31556926000

春分の日と秋分の日の求め方 - Sunpillar備忘録

* * *

計算はさておき、これを書いている今現在、VIX恐怖指数が爆上がり。
23くらいだったのが、37くらいになりました。

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500種株価指数を対象とするオプション取引ボラティリティ(変動率)を元に算出、公表している指数。英語では「investor fear gauge」、別名Volatility Index(略称:VIX)と呼ばれる。

恐怖指数|証券用語解説集|野村證券

去年は3/16に74を記録して暴落が始まりました。
37という数字は、去年で言うと3/2くらいの数値。

とはいえ、上がったと思えば、急に下がることもある……。
あくまで変動率の数字。

ただ、今回のそれと時 同じくして騒がれているのは、GameStop の暴騰。

www.bloomberg.co.jp

平たく言えば、機関投資家が「下がる」と思ってポジションを取ったら、掲示板に集まった素人投資家が集団で「買い」に走り、「上がった」という話ですかね。

下がる株は、空売りすることで利益が出せます。
借りてきた株を売る→売った代金を手に入れる→借りてきた分だけ買って返す……というサイクルを考えれば、売った時より買う時が安ければ儲かるのが想像できるでしょう。
つまり、下がるのがわかっているなら、空売りするということに。

怖いのは、上がってしまった場合。
売った額よりも高い額で買うことになるので、踏み上げられるわけです。
しかも、下落には元の株価という限度がありますが、上昇には限度がない。
なもんで、「買いは家まで売りは命まで」なんて言葉があるわけです。

10万円の株を買ったとき、最悪の結果は、倒産や上場廃止で株価が0円になること。では、空売りの場合はどうだろう。10万円の株を空売りして、9万円になれば1万円の利益。でも、株価が急騰して20万円、30万円……となっていくと、損失も10万円、20万円と、どんどん膨らんでいく。つまり、株価の下落には「底」があるけど、上昇には「天井」がない。

froggy.smbcnikko.co.jp

ということがあり、素人投資家の集団が機関投資家に勝利したと書かれるのでしょう。
たぶん。

* * *

いろんな意見はあると思いますが、心理的な面で考えると、機関投資家側にいる&いた人にとっては、不愉快な出来事でしょう。
プロとしてのプライドがあるでしょうから……。

機関投資家といえば、動かせる額は個人の比じゃないはず。
日本だと、2割くらいが個人投資家。多いのは金融機関、外国法人。

まぁ、銘柄によっては、個人投資家ばかりってケースもあるようですが。
例えば、優待で飯が食える飲食銘柄とか、ヴィレバンとかね……。

米国の個人投資家の間では、株取引アプリ「ロビンフッド」が人気。

口座数は昨年12月に1000万件に到達。今年だけで300万件以上増加し、このうち半数は投資初心者という。

www.jiji.com

2020年7月の記事でこの数。
記事では、株のオプション取引で巨大な損失を出したと思い込み、自殺した人の話もあります。
う~ん……。

よく知らないまま、信用取引に手を出すのはNG。
あと、ネット証券の数字って、頻繁にバグっているような気も……。

そういうことを踏まえ、今年の「節分天井、彼岸底」を考えてみます。

ズバリ……
ハズレるんじゃないかな?

米国では2度目の給付金が配られたので、株に突っ込む人もいるでしょう。
機関投資家ほどの規模がなくても、ムーブメントを起こせるのは証明されてしまった。

何らかの規制によって、今 利用されているプラットフォームを失っても、新たなプラットフォームで似たようなことをする……。

そうなると、機関投資家掲示板やSNSを警戒し始める。
心理的には、慎重にならざるを得ない。
ポジションを軽くし、勝負に打って出ない。
最初のターンは、そんなところ。

逆にデビューしたての個人投資家は、暴落を知らない。
下がれば買い場だと思って資金を突っ込む。
誰かが利確し始めるまで、延々と突っ込む……かもしれない。

相場から手を引く機関投資家
そこに突っ込む個人投資家
資金の差で下落していくものの、株主は入れ替わる。

よくある月末の売りには、定期的に利益を確定させる必要がある機関投資家もいるとすれば、月初に買戻した際に個人投資家がサーッと引く可能性も?

これが2月の頭に起きるとしたら、節分天井の可能性はある。
あるけど、その後の展開で彼岸が底なのかと……。

問題は、次のターン。

取引せずに利益は出せない。
なら、どの分野で勝負してくるか……。

  1. 個人投資家が作った流れに乗る
  2. 一株当たり純資産が多そうな割安株を選ぶ
  3. オールジャンルをカバーしているETFにする
  4. グロースに突っ込む

そういった可能性の中で、多くの機関投資家は最も保守な手法をチョイスするのではないか。
一方で、個人投資家はARKKの組入れ上位銘柄を物色し、破壊的イノベーションを信仰。あるいは、決算はノーチェックで好きな企業に全振り。

みたいな妄想をすると、株主が入れ替わるだけのヨコヨコ展開が待っている気も……。

なんにせよ、売りたいときに売れないほど、辛いこともないので、出来高のない銘柄に手を出すのは得策ではないでしょう。
ただでさえ、物が売れない二八には。これは小売りの話だけど。

「二八」とは、2月と8月は商売が低調で売上げが下がるのが常だという意味の言葉です。

 

www.meti.go.jp

* * *

素人の与太話です。
1年前、何を書いていたのかを見れば……。

att3200.hatenablog.com

県じまい

地方に住む意義がなくなれば、「墓じまい」のように自治体としての存続を問われるのではないか。
その行きつく先は、県じまい。

……ってなことを考えたというメモです。
すぐに現実になるという話ではないですが、このまま人が減っていけばと思い、統計局のサイトをチェック。

 

総人口,日本人人口ともに9年連続の減少

外国人が7年連続の社会増加,増加幅は拡大

減少は40道府県となっており,秋田県が-1.48%と最も高く,次いで青森県が-1.31%などとなっています。

65歳以上人口及び75歳以上人口の割合が最も高いのは,いずれも秋田県(37.2%,20.0%)となっています。

www.stat.go.jp

 

減少率が高く、高齢者の割合が高い。
そういう県がある……。

ある意味、これは詰んだ状態。
増加を担う若者が少なく、遠くない将来の減少が約束された高齢者ばかり。

その高齢者の生活を支えるにも、現役世代は必要。
となれば、そういったサービスの需要が生まれる。
ただし、その需要は減り続ける……。

支えていた現役世代が引退し、そのサービスを受ける側になったとき、故郷に残り続ける若者はいるのか?

多くの「仕事」は「土地」に結びついています。
家から通える範囲に職場がある。
逆に言えば、遠くへの引っ越しは、転職もセット。
そういうケースは少なくないでしょう。

もし、地元の「仕事」を選んでしまった場合、衰退していく地元と運命を共にすることになるはず。
「仕事」と「土地」が、結びついているのなら……。

企業だって、利益が出しにくい場所になんか、進出したくないでしょう。
不採算だもの。

「どこに住んでいたって同じ。ネットがあれば」

そう言ったところで、インフラ関連の担い手が地域におらず、住宅設備関連業者もなく、物流も……となれば、住む場所として選択肢には入らない。
山にこもって自給自足するなら別ですが、健康を害しても医療にアクセスできず……ってな危険もあるでしょう。

住む場所として考えた場合、夏は暑くて、冬が寒い。
そのうえ、夏は道端の草刈り、冬は雪よせ。虫も出るし、熊とも遭遇する……。
車社会だから車が必須だけど、給与は安くて車の維持費はかかる。
接触事故でも起こせば、非がなくても相手の保険会社が負担を求め……以下略。そういう事故というリスクを背負って、日々安月給のために通勤する。
でもって、他県へのアクセスが悪い。
なんてリスキーな人生か。
そんな場所に住むメリットは、多くないでしょう。

仮に、その場所では作物が良く育つとしても、農業に携わらない人にはメリットじゃない。
貴重な鉱物が取れると言っても、海外のタダのような労働力で採掘されたそれに、勝てるとは思えない。
かといって、オフィスワーク的なそれを、僻地で行う利点もない。
土地が安い場所で大規模な工場を建設したところで、そこで働く充分な労働力がない。

より大きな観点でメリットをあげれば、リスク分散はあるでしょう。

一カ所に集まって住むのはコスパがいい。
その分、災害時にはダメージが集中する。
それを回避するには、離れて住んでダメージの分散。
そのくらい。

そう、そのくらい。

そのくらいのために、道路を整備し、水道を引き、電柱を建て、回線を伸ばし、設備の維持に努める……。
当然、公共サービスを展開するのための人を置く。
地域生活を営むのに必要なエッセンシャルワーカーもそこにいる。
そんな人々の子供が通う学校があり、保育園があり、教える人々もいる……。

ん~。

本来 考えていた「書く予定」とは、真逆のことが浮かびました。

なるほど、これは雇用の創出だ。

新たなコミュニティが生まれれば、そこに雇用も生まれる。
この側面は否定できない。
これも、メリットといえば、メリット。

「みんな、まとまって暮らせよ。その方が効率的だよ」では、生まれないメリット。

効率を求め、無駄を省いた末に、何もなくなる。
では、なくて……。
たくさん無駄なことをして、需要を生み出す……。

まぁ、そんな話。

* * *

さて、「書く予定」だったことも残っているので、そちらも。

「作物が良く育つ」というメリットを生かし、農業プラントとしての地方を考えてみます。
その場合でも、結局は そこで生活する人がいる以上、コミュニティ維持コストは発生するでしょう。

そこに人間が住んでいる限り。

そう、人間が住んでいる限り……。

じゃ、住まなきゃいい。

住まずに、どうするのか?

遠隔農業。

youtu.be

上の動画は、オムロンのもの。
映っているのは、歩行トレーニングを支援するサイバーダイン社のロボットスーツHAL
この後の展開がイメージしやすくなると思っての引用。

人が体を動かそうとすると、その運動意思に従って脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わり、その際、微弱な「生体電位信号」が体表に漏れ出してきます。HALは、装着者の「生体電位信号」を皮膚に貼ったセンサーで検出し、意思に従った動作を実現します。

www.cyberdyne.jp


「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」な通信技術が確立されれば、「そこ」にいなくていい。
「そこ」に住むことなく、「そこ」のメリットを享受できる。

農家でも都市部に住み、自宅にいながら農作業。
遠隔操作用の器具を身に着け、遠くにある金属製のボディを生体電位信号で動かす。

やがて、その作業データが蓄積され、パターンとして学習される。
これが農家AIが誕生。

あとは、彼らが人間の代わりに耕し、収穫し、物資を輸送……。

その頃には、地方は人が住む場所ではなく、機械が働く機械の街に。

一方、都市部では地方からの物資を受け取り、動かない人間のもとへ。
働くのをやめた人類は、あらゆる労力を避け、面倒な娯楽もやめ、手足すら動かすのを億劫になり、生命維持装置の中で快楽物質を浴びる毎日。
何もせずに得られる快感を受け続け、必要な栄養素を口から流し込んでもらい、排泄物を吸引されている……。

子孫繁栄は、試験管の中。
勝手に採取される精子卵子で。
育児をするのも、人間ではなく……。

車庫を温めたら、ネズミが出てきた

粘着式ネズミ捕りに、ネズミがかかっていました。

1週間くらい前に確認した時には、かかってなかったのに……。
というか、ここ1ヵ月は かかってなかったはず。

なのに、なぜ急に?

ここ数日、気温が上がったから?
でも、寒くないほどじゃない。

そう考えて、ハッとしました。

車庫の中で温めようと、ストーブを使っていました。
1週間くらい前に。

そこで作業をするから……。
凍結した個所を間接的に温めようとして……。

まぁ、そんな理由で使用した結果、ネズミに「春が来た」と思わせたのかも。

で、のこのこ出てきたところで、罠にかかってしまったと……。

冬に誘き出すには、温めればいいのかな?

そんなことを思ったというメモでした。

下記は、前のネズミ記事。

att3200.hatenablog.com

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