メモ書き

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ドラマの感想は、書かない方がいい

映像作品や書籍の感想をよく書いてるけど、「やめた方が、いいな」と思うことも しばしば。

その理由は、楽しみが減るから……。

「この作品の感想を書くぞ」

そう思って見ると、純粋に楽しめない。

見ているうちに「ここは、こう書くぞ」と、感想のことが思考ノイズになって、作品への集中力を奪っていく……。

そして、感想を書くための鑑賞となるのです。
楽しむための鑑賞ではなく、感想のための鑑賞。

それは、排泄するために食べるようなもの。

ちょっと違うかな?

* * *

まぁ、そんなこんなで、感想を書くのをやめようと思うものの、書かないでいると何かが溜まっていくので、気づけば書いている……。

気持ちの整理の一環なんでしょうね。

それは それとして、何気なく見るだけでは気づかなかったポイントを発見したり、作中に登場する馴染みのない単語を調べたり……。
そういうメリットもあります。感想を書くという行為には。

でも、そんな私の感想を見て、不快になる人がいるかもしれない。
「お気に入り作品を酷評しやがって、この……」とか、「大好きな俳優の演技を貶して……」とか。
あるいは、「あのクソ映画を称賛するとか、頭に蛆が沸いているぜ」みたいに。

う~ん……。

いや、そういう感情を刺激するほど、きちんとした文章を書いていないな。
毒にも薬にもならない言葉ばかり……。
所詮は、メモ書き。

読み手のことを考えず、さらさらとメモしただけ。

何をしているんだろうね、私は。

* * *

ちなみに、アクセス数が多いのは、ラブホテルのドラマの感想です。
相も変わらず……。

att3200.hatenablog.com

最近、見たのは……。
ちょっと前に金曜ロードショーで放送した「パラサイト 半地下の家族」です。

ようやく見終えました。

なんかね、イマイチのめり込めず、何度か中断し、ようやく最後まで見ました。
半地下の家族が、金持ちの家で働くため、アレコレしていく流れは、なかなかユニークな展開ではありますが、こういうパターンが好きじゃないんでしょうね。
基本、詐欺系は苦手です。

個人的には中盤以降、土砂降りの中、前の家政婦さんが戻ってきてからの方が、続きが気になる展開で好みでした。
いつかは半地下の家族だとバレるとは思っていましたが、想像以上に力技だったかなと。

冬のソナタの交通事故ほどの力技じゃないですけどね。

あと、注目したのは他国の製品。

アメリカ製のテントだから大丈夫よ」→なかなかの信頼性ですよね
「日本製のカニカマよ」→もう海外作品で日本の家電は出てこないでしょうね
「新しい住人はドイツ人だけど、ビールとソーセージ以外も冷蔵庫にある」→あぁ……
北朝鮮ギャグ」→あの放送を真似るんだろうな、と

こういうのって、割と時代を反映していて興味深いです。
バブル期のハリウッド作品とか見ると、日本への警戒心が随所に……あったような?

今なら、
「てか、NO JAPAN運動は?」
「あの物件を買う計画? ソウルのマンションは価格が暴騰しすぎて、大変じゃない?」

みたいな時事的な突っ込みもしたくなるでしょうが、十数年後には そんな感想を抱く人も減るんでしょうね。もしかしたら。

そういう意味では、そのときに抱けた感想というのは、これはこれで記録の一つなのかも。

中国のネトウヨ

「真実への鉄拳 ~中国・伝統武術と闘う男~」というドキュメンタリーの感想です。

www.nhk.jp


ネトウヨ」の定義は知りませんが、取り合えず「排外主義を掲げ、愛国心を刺激し、ネットで人気を得る人」とします。

番組の中心にいるのは、徐暁冬という総合格闘家
彼は、「中国の伝統武術は実践的じゃない、戦ったから勝てる」と言い切り、伝統武術家を簡単に打ちのめしていきます。
その伝統武術家の一人に田野という人がいるのですが、彼をさして「中国のネトウヨ」と書きました。

田野を語る前に、徐暁冬の話。

リンク先に行けば本人を拝めますが、引き締まった体型はしていません。
総合格闘技の番組に出ている他の格闘家と戦えば、負けるんじゃないかって感じはあります……。

ただ、精神的なタフさは、半端ないでしょうね。
番組内では、中国政府からの圧力が凄い……。

反日プロパガンダ映画を作り、戦時下の武術試合で日本人を倒した伝統武術家を持ち上げ、国として伝統武術をヨイショしている背景が、まずあるわけです。

そこに、伝統武術はインチキみたいな煽りを入れ、実際に打ちのめす動画をアップ。
そりゃ、まぁ、政府としては面白くないでしょうね。
「海外」から入ってきた総合格闘技に、「自国」の伝統武術が負けるって解釈になるので。

最終的には、総合格闘家と伝統武術家の試合自体が禁止されます。

そこに至る過程として、仕組まれた警察沙汰、伝統武術家への法的な謝罪要求を課せられる徐暁冬、アカウント停止に動画の削除、顔をペイントして偽名で海外試合する徐暁冬……。
なんというか、中国の一面を延々と見せられます。

これが番組の本筋。
日本でも、合気道の達人が格闘家にボコられる動画がありますが、あれに政府が介入した感じといえばいいでしょうか。動画の削除、倒した側への制裁みたいな感じで。

* * *

さて、本題の田野。

この人、お腹が出ているんですよね。
見た目は、ただのオッサンです。

電気工事か何かが本職ですが、向こうのSNSで人気。
アップしている動画、森で木を蹴っているもの。

「トランプ、東シナ海に口を出すな」とか言って、一蹴り。
「インド人め、これ以上 入ってきたら、こうだ」みたいなことを言って、一蹴り……以下略。

年の割に、足が上がる上がる……。
人の首筋に食らわせられそうな蹴りで、その動きだけは映えます。

とはいえ、徐暁冬には完敗。

でも、彼のファンは支持し続けます。
ファンたちが彼を囲んで、豪勢な食事をふるまい、ひたすら持ち上げる……。

そんな彼も、粗末な自宅に戻れば、女房に「早く現実に戻ってほしい」みたいなことを言われる始末。
ネットでの人気は、非現実。ゲームみたいなもの。
本職をしっかりしてほしいという妻に、彼は「女には、わからないんだ」と……。

そんな彼が、なぜだか今も忘れられない。
キャラとして、強すぎる。

あの痛々しさが、何かを彷彿とさせるんだけど、その何かが出てこない。
「まるで、XXのようだ」のXXを断言したくて、振り返って書くものの、やっぱり出ずにむず痒い……。
そんな心境のメモです。

あと、機会があったら見てほしい。
そう思っています。


* * *

子供に武術を教える人も出てきて、「うちの子の誰かが、軍人になるのを望んでいます」と言っていたけど、武術が上達したところで銃で撃たれれば死ぬわけだし、他の兵器の前では身体能力なんて……。
そう思うと、あの家族が虚しく感じられます。

そういう取り残され感みたいなものが、妙に引っかかるんですよね。あの番組。

「アンチ・ワクチン医師」を求める出版社

医師1726人の本音 「ワクチンすぐ接種」3割

publications.asahi.com

AERA 2021年1月25日号の件で、「また」と言われているのを見て、思ったことのメモです。

「また」というのは、下記の件があるから。

expres.umin.jp

ちなみに、下記はブルームバーグでの言及。

東京大学大学院の坂元晴香特任研究員(公衆衛生学)は、新型コロナワクチンの接種を普及させるためには政府やメディアが積極的に広報の役割を果たすことが求められると指摘する。HPVワクチンではメディアが副反応を大きく取り上げた結果、最終的には政府が積極的勧奨を差し控える事態となったことを例に挙げ、それぞれが果たす役割は重要との認識を明らかにした。
その上で、ワクチン忌避はどこの国でも存在するものの「違うのはマスコミ報道の在り方とそれに対する政府のスタンス」と述べた。

www.bloomberg.co.jp

 

『政府やメディアが積極的に広報の役割を果たすことが求められる』とあります。
今回、政府はワクチンに関するページを用意しました。

www.kantei.go.jp

さて、今回もメディアは副反応を大きく取り上げるのか?
そんな懸念がある中での予想通りの展開……。

医師「私は打たない」

そう報じることが前提の取材、あるいはアンケート。
でもって、関わった人たちからは、「違う」という声。

megalodon.jp

ん~、なんでしょうね。
冒頭はAERA、次はデイリー新潮。
どっちも読んでいないのでアレですが、おそらくは下記の記事の後追いと予想。

コロナワクチン調査 現役医師の38.8%が「打ちたくない」

2020年の12月の記事です。
NEWSポストセブンのもので、「zakzak「iza」などで見られます。

根拠となっている数字は、下記の条件で得られたもの。

ワクチンの実用化が迫る中、医療関係者用の会員制サイト「ケアネット」で、ワクチンに関する医師1000人アンケートが実施された(10月)

医師向けといえば、エムスリーのそれがデカいですが、ケアネットのシェアも伸びているはず。
エムスリーだと、薬を売りたい側と薬を探す医師の懸け橋、医師の2ちゃんねるみたいな側面があった気がしますが、ケアネットはニュース系ですかね。

このアンケートの取り方で頭によぎったのは、ログイン報酬。
エムスリーだと、サイトにアクセスした医師には、アマゾンギフト券が贈られたような……。
報酬で釣る場合、そういうベクトルがかかるという話です。
例えば、先着1,000名様アンケートという類だったら、食いつくのはアマギフが欲しくて暇そうな……以下略。

それは置いておくにしても、医師の何割が「こう思っている」というのは、感想に過ぎないわけです。
治験データのようなものと、一緒くたにしてはいけない。

何より、出てきている意見が微妙で……。

一番、打ちたいのがアンジェスですからね。
株券を刷るのが仕事と揶揄されているアンジェス……。
その株価も、一時的に上がった後、下がっている現状からして、そういうものなんでしょう。
良い材料があれば、上がりますから。

似たような感じで騒がれた銘柄にテラがありますが、こちらは名前も出てこない。

アンジェスの次に打ちたいのは、アストラゼネカ
これも、国産信仰でしょうか。JCRファーマが原液の国内製造をするという点での国産……。
海外からも調達するみたいですけどね。

アストラゼネカのワクチンは、ウイルスベクターワクチンです。

アストラゼネカとオックスフォード大学が開発を進めているワクチン「AZD1222」(以前の開発番号:「ChAdOx1 nCoV-19」)は、ウイルスベクターワクチンです。チンパンジー由来の風邪のアデノウイルスが複製できないように処理をし、それを利用して新型コロナウイルスSARS-CoV-2)のスパイク蛋白を形成する遺伝子を身体に入れます。スパイク蛋白への免疫を身体につけることによって、コロナウイルスの感染の防御を狙うワクチンです。

www.astrazeneca.co.jp

 

チンパンジー由来の風邪のアデノウイルスが複製できないように処理』とあるので、不活化ワクチンっぽいですね。
病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせたものを原材料にしている点で。
余談ですが、BCGは牛痘接種で「接種するとウシになる」という噂が流れたそうな。

まぁ、従来の不活化ワクチンを作るなら、SARS-CoV-2を不活化しないとダメなんですが。

とはいえ、工程的にはmRNAワクチンよりも馴染みがあるからアンジェスの次に?

なんといっても、1年前までmRNAワクチンは夢の代物でしたから。
それは、わかります。

未知なものへの警鐘を鳴らす。
それも大事なこと。
同時に、結果がすべて。

エビデンス不足と言ったところで、10年間の経過チェックなんて待っていられない。
従来型と違うものを同様に捉える必要はあるのか……。
新しい分野を本当に勉強しているのか……。だって、アンジェス推しですよ?
そんなこんなで、いろんな思いが交錯します。

* * *

勉強と書いたので、いったんワクチンの勉強に移行。

多くの人が抱く不安は、「遺伝子ワクチンを打ったら、遺伝子が変わっちゃう」じゃないでしょうか。
名前から、そういう印象なんでしょうけど、その先を調べる人は少ないのかも……。

生きたウイルスはワクチンの中には入っておらず、また遺伝情報を体内に接種すると言っても、それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることもありません。

news.yahoo.co.jp

上のリンク先では、イスラエルの状況にも言及しています。

すでに人口の2割がワクチンを1回接種したというイスラエルでは、接種から7日以内に感染が確認されたのが4484人、8日から14日以内が3186人だったのに対し、15日から22日経過した人では、感染者数は353人だった

副反応としては、単純に打たれると痛い。
腫れ、しこり、だるさ、頭痛、アナフィラキシー反応……。
アナフィラキシー反応は、アレルギーのある人は、他のワクチンでも起きているようです。
なので、ポリエチレングリコールやポリソルベートなどのPEG誘導体にアレルギーのある人は、mRNAワクチンの接種を控えるようCDCが推奨しているとか。

言うまでもないですが、接種の目的は免疫の獲得。
情報細胞の接種→ウイルス表面のトゲトゲした突起の部分を作成→人体が敵を知る→抗体と免疫の獲得

「そんなこと言っても、昔から研究されてたのが、急にできるなんて……」

RNAを医薬品として用いるというコンセプトは1990年代からありましたが、開発するうえで大きな障壁があり、実際に医薬品としての研究開発が盛んになったのはここ数年のことです。

【特集】mRNA医薬が未来を変える | ナノキャリア株式会社

ウイルスの遺伝子解析が盛んだったように、既に下地は整っていました。昔に比べて。
そこにワープ・スピード作戦。
「とにかくワクチンを作れ、費用は政府が持つ」みたいな計画。

この計画に加われば、資金は確保済み。
なもんで、関連株を追っていた人には、別の意味合いもあった計画。
配送なども計画には含まれますが、注目が集まっていたのは開発側。

ずっと見ていたひとりとしては、BioNTech社のカタカナ表記がビオンテックなのが解せない。
バイオンテック【BNTX】だよね……。
少なくとも、Yahoo!ファイナンスでは。

でもって、ファイザーが目立ちすぎ。
創製側を見てほしい。
あの夫婦の開発ストーリーなら、テレビしか見るものがない層でもわかるだろうに。


* * *

予想外に長くなってしまった……。

なんというか、一部の出版社に対して「世界をよくしたい気持ちはありますか?」「どうして建設的な意見を言えないのか」「ワクチンが嫌いなの?」と書きたかっただけのような気もしますが、勉強になったのでいいでしょう。
そう思うことにします、費やした時間が結構ありますが……。

あとは、メモ用リンク。

 

COVID-19 mRNAワクチンが働くしくみ

https://www.snohd.org/ImageRepository/Document?documentId=6074

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために

www.jsog.or.jp

受験生の親はどう対策を? 20歳未満のコロナ感染者は7割が家族から…データがあぶりだす極意

news.yahoo.co.jp

NESIDに届出された20歳未満の新型コロナウイルス感染症例のまとめ(2020年2月1日~5月28日)

www.niid.go.jp


NEWS 新型コロナワクチン国内治験データ、1月中提出をファイザーに「強く要請」─菅首相

megalodon.jp

ワクチン接種、全国1万か所拠点に実施へ…氷点下75度の超低温冷凍庫を配備

www.yomiuri.co.jp

井川慶は、納豆が嫌いなのか、好きなのか

井川慶と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは?

www.k-igawa.com

nypost.com


私は、納豆のことを思い出します。

どこかで、たまたま週刊誌を見る機会があり、彼のことが取り上げられていました。

A誌『茨城出身の彼は納豆好き。寮にも大量に持ち込み、周囲に嫌な顔をされている』


B誌『茨城出身だが、納豆は嫌い』

異なる内容が、同時期の週刊誌で書かれていました。

「なんて、いい加減」

そう思ったものです。
上の内容で言うなら、正解はB誌の方だったかな。

まぁ、どこかで「納豆が好き」情報が発信され、ファンから納豆が送られてしまい、そうなったという情報もありましたけど。

しかしまぁ、なんで間違った情報を書いちゃうんでしょうかね。
記事を書いて金がもらえれば、あとは どうでもいいんでしょうか……。

そういえば、適当に座談会っぽい記事を書くライターの懺悔を見たことがあります。
「真に受ける奴の自己責任」みたいに思っていたら、調べものがあって検索した際、自分の書いた記事が出てきて罪悪感を覚えたと……。

そう、ほしい情報を探した際に、そういうのって邪魔だものね。
DeNAがやってた「ウェルク(Welq)」とか。


* * *

私も、誰でも見られる場所に文章を書いているので、その責任からは逃れられない。
それは忘れてはいけないこと。
どんなに読者が少なくても……。

だから、気合を入れて書くなら、本人に「嫌い」を確認したいところだけど、そうもいかない。
代わりに、せめて信頼できそうなソースを探す。

なのに、A誌みたいなのが出てきたら……。

* * *

たぶん、こういうのが積み重なって、マスゴミ扱いされるのかも。

いや、単純に情報の正否は別として、「不愉快な情報」「不都合な事実」なら、マスゴミ認定する人もいるけど……。
特に、陰謀論が好きな人は。

att3200.hatenablog.com


前に、陰謀論であっても~と書いたけど、それは陰謀論が100あるうち、1くらいは無視できない要素があるかもしれないから。
そんなつもりだったけど、最近 目にするのは……。

まぁ、いいや。

「水戸」だから「納豆」みたいな連想ゲームで妄想記事を書いて、スペースを埋める人の心境って、どんなもんかなと、こっちが妄想してみようかと思ったけど、余計なことを書いて終わってしまっただけのメモです。

下記は、どういう経緯で……。

www.tokyo-np.co.jp

世界をよくする気は、あるのか?

「世界をよくする気は、あるのか?」

誰かの意見に触れたとき、その問いを意見に被せてみる……。
すると、そこに「よくする」という意識が無いことに気づきやすい、かもしれない。

単なるポジショントーク
自己利益のための宣伝。
自分の好きを守り、嫌いを叩くだけの感情至上主義。
その人にとっての不都合を排除し、好都合な方へと誘導する扇動。
根拠のない思い込み。
思考停止による現状維持最善論。
ただ文句を言いたいだけ。

目につきやすいのは、そんな感じの意見。愚痴。不満。

「よくしたい」という気持ちはあっても、誤った認識に基づく親切も、なかなかに迷惑……。

「うちの強みはAだから、Aが売れるように世界の意識を変えよう」という輩がいて、「XXのために、Aを使う意識が必要」と宣伝されれば、それを真に受けて始めてしまう。
「XXのために、Aを使うのがベターか?」という前提すら確認せずに。

* * *

ふと、そんなことを考えました。
で、思い出したのはデザインの話。私の昔話。

「なんか、いい感じに仕上げて」

そんな発注が社内であり、デザイナーが仕上げた後に、「ああだ、こうだ」と文句をいう他部署の人。
終いには、「こんなデザインを持ってくるのは、XXな意識が足りないからだ」と言い出す。

しかし、そのデザインを見た社長が「あら、いいじゃない」と言えば、「そうですね、私も実は……」と手のひらクルー。
XXな意識は、どこへ行ったのだろう?

結局のところ、文句を言った人に確たるビジョンは無く、自分の好みじゃない、あるいは想定外だから、あれこれ言った。
もしかしたら、自分が絶賛した後に、社長が「なんで、こんなのにOKを出したの」と言われるのが、怖かったのかもしれない。

で、デザインでは、いつも揉める。

デザインには、答えが無いから。
いやいや、発注の際に明確なイメージが無いからだ。
デザインの専門家じゃないから、イメージとか言われても困る。

そんな意見が飛び交うのが定番。
そして、決着がつかずに終わる。
あとは同じ問題のループ。

だから、退職時にメモを残した。

『デザインで揉めるのは、目指すべき具体的なビジョンが共有できていないからだ』
『目標すら不明なのに、ゴールは目指せない。必要なのは、ゴールの設定』

そうだ。
ゴールを設定しないまま、走り始めても終わりは見えない。
最悪、逆走していることもある。

まぁ、そんなことを言ったところで、会社は何も変わらなかったし、そんな期待もしていない。
ただ、そういった言葉を、組織にいるうちは言い出せなかった自分を思い出すだけ。

それが悔しい?

ちょっと、違うかな。
組織に組み込まれれば、私は自分の意見を二の次にし、波風を立てない無個性に陥る。
そういう性質があるから、離れて正解なのだという自覚。
あの頃の「辞めたい」は、自分を失い続けることへの焦りだった……。
そんな風に思い、感傷に浸ったというメモ。

でもって、その日見たニュースなんかに場当たり的に意見を述べていくよりも、自分が思い描く「よりよい世界」を軸に、意見を展開していく方が有意義ではないか。
そう思ったというメモ。

GoTo停止の検証と、民間病院の受け入れに関するメモ

京都の旅館のツイートがバズっていましたが、GoTo停止の検証って大事ですよね。

「停止すべき」と主張したのであれば、その効果を検証するのが筋。
その結果、「あまり関係ないね」というのであれば、「関係ないから、再開可能」というエビデンスが得られるわけです。
そういう意味でも、停止する意義はあったでしょう。

逆に、その効果が出始めたのであれば、「どんなところで、効果が出たのか」を調べて、今後に活かしていく……。

これが、試しにやってみる精神の基本。

まぁ、様々な要因が複雑に絡み合っているので、「こうだ!」と断言するのは難しいかもしれません。

とはいえ、結果的にですが、GoTo停止、緊急事態宣言、入国制限と、一定の期間を置いて手を打ってきたので、それぞれを検証しやすい環境を整えてしまっ……。

いや、こう書くと何か言われそうですね。

* * *

振り返れば、あのパチンコ店の公表騒ぎとか、何だったんでしょうね。
甲子園は中止しといて、開催しているバレーやサッカーの大会って、何なんでしょうね。

「あの頃は、未知な部分が多いから」

パチンコなどは、そう言うことはできますが、スポーツの試合は意味不明。
現に、合宿クラスターに、大会遠征後の感染もあって……。

これも、試しにやってみた部類?

であれば、「なるほど、やっぱりね」という見解が示せることに意義を見出すしかない。

喋る、歌う、激しく息をする……。
総じて、飛沫を飛ばしやすいシチュエーションが、拡大に貢献している。

食事をすれば、唾液の量が増えるので、その状態で話せば……。
そういう理屈にもなるでしょう。

だから、黙食。

* * *

旅行をしたら、その先で食事をせざるを得ない。
車で移動して、車の中で食べるなら別ですが、そうじゃないのなら……。
いやいや、一人旅で行けば……。
GoToを利用したって、そういうところに気を付ければ……。
「今は、こういう旅行はダメ」とか、客に言えない時点で……。

色んな声がありそうですが、個人的にはGoToに対して否定的です。
理由は、将来性。

おそらくは「この窮地をGoToで乗り切って」ということなんでしょうけど、窮地に終わりがない斜陽産業という認識なので、そこへ資金を投じ続けて延命させ、傷口を広げるよりも、転職支援をした方が……。
そんなところ。

俗に言われるアフター・コロナがあるとしても、旅行離れは加速するでしょう。
外食もそう。特に飲み屋。
食事なんて、お腹を満たせば済むのに、それに普段の何倍もの金を使う……。
しかも、病気にかかるリスクを上げて……。

そんな認識の人が増えれば、従来の売り上げは期待できない。

泳ぐのをやめたら死ぬ魚のように、外に出続けないと元気がなくなる人種もいるので、そういう人は生き方を変えないでしょうが、彼らを見る目は変わるでしょう。
喫煙者のように嫌煙され始めたら、ヤニカスのような蔑称が付けられるかも。

* * *

そんなことを今は思っている、というメモです。
数ヵ月先も同じ意見かは、わからない。

見込み違いだったら、どこが違ったのかを検証し、素直に反省したところ。
パチンコの件では、身内をギャンブル依存症から抜け出させるチャンスと思っていた節もあるし。

* * *

以下は、民間病院の受け入れに関するメモ。
というかリンク。

日本は国営よりも、民間の病院が多い。
コロナ患者の受け入れを民間は拒否できる。
コロナ病床の使用率は、海外に比べてかなり低い。
しかし、受け入れられるような体制は、多くの民間病院で整っていない。
そもそも、スタッフが少ない病院が多いし、人工呼吸器の使用経験も……。
というか、受け入れたら儲けが出ないシステムになってるし、満床にしてナンボなのは点数制が……。
で、特措法。

そんな断片的な情報をいつかチェックしようと思い、「あとで読む」が溜まってしまった。

yomidr.yomiuri.co.jp

http://archive.md/20201220142130/https://news.yahoo.co.jp/articles/b418fffe1254080a2cf49068792f3569914ac26d

 

www.yomiuri.co.jp


toyokeizai.net

www3.nhk.or.jp

news.tv-asahi.co.jp

youtu.be

超過死亡が減った事実に、どう向き合うのか

超過死亡率は、本来想定される「死亡率(期待値)」の取りうる「値(信頼区間)」を超過した割合、らしい。

平たく言えば、例年このくらい亡くなっているので、今年は このくらいだろうみたいな数値の範囲。
予想を大きく超えて亡くなった場合、「何かがあった」と見るべき指標になるでしょう。

例えば、今までにない感染症が爆発的に拡大し、多くの人が亡くなった……。
前例がないため、検査が不十分で、別の死因になっている可能性がある……。
そんなとき、こういった指標を用いて、「実際には、このくらいの死者数だったのではないか」と、予想を上回った数値の分だけ推定する感じ。

で、それが減ったという話。

jp.wsj.com

ソースは上記の記事。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の有料会員じゃないと読めないので、私は読んでいません。読んだ人が「内容を紹介している」のを見ただけ。

その内容としては、半円で表された新型コロナによる死者数の周りに、超過死亡総数の分だけ上積みされたグラフがあって……というもの。
海外、特にロシアは超過死亡総数が多いのに、日本は超過死亡がマイナスになったとか。

他に、マイナスになった国には、台湾、ジョージア(旧:グルジア)、オーストラリアがあります。

※10月くらいまでのデータ。

* * *

他の情報源も見て見ます。

47都道府県(全国)の超過死亡数の積算は1408-15538で、最も多くの超過死亡数が確認された月は8月でした(1066-5500)。過去2017-2019年の1-9月の超過死亡数は、1812-31207(2019年)、1821-30863(2018年)、297-22248(2017年)でした。

我が国におけるすべての死因を含む超過死亡の推定(2020年12月)


上記は、国立感染症研究所の記事。
以下は、数値の範囲の説明。

Q. 超過死亡数「XX-YY」人の解釈を教えてください。
A. XX=予測死亡数の95%片側予測区間(上限)と観測死亡数の差分、YY=予測死亡数の点推定値と観測死亡数の差分になります。実際の超過死亡数はこの範囲内に含まれるだろうと解釈できます。ただ後者(YY値)については、毎週の死亡者数の偶然の変動(ばらつき)も含まれてしまっていることには注意が必要です。予測死亡数の点推定値は、言うなれば過去の観測値に対して平均値をとったようなものですので、観測値との差分は容易に出ます。(実際、点推定値と観測死亡数の差分がゼロを超える週は、期間中のみならず過去の多くの時点に存在します)。

すべての死因を含む超過死亡数の推定に関するQ&A(2020年12月23日時点版)

* * *

一時期、感染を恐れての受診控えによる「隠れコロナ死」が騒がれましたが、騒いだだけだったのかも。

「翻って日本では、そもそも欧米の流行地の100分の1くらいの死亡しか報告されていません。この状況で、まず『過剰死亡があるかもしれない』と考えることにかなり無理があると私は感じます」


「実際に計算しても最新のデータだけが平年に比べて大きいというわけではないのです。それは超過死亡のなかに人口増加や高齢化の影響が含まれているからです」
「隠れコロナ」の死亡者はそんなにいるのか? メディアで話題の「超過死亡」について検証する

 

また、国によって死因の基準が違うので、一概には比較できないでしょう。
極端な例をあげれば、交通事故で亡くなったとして、その人が感染していたら、死因コロナにカウントするのかという……。
「感染者の死亡」と見れば、それはカウント対象。でも、主な死因ではない。
同じ理屈で、基礎疾患がある場合は、カウントしない国もある模様。

そういう視点で見ても、参考にしづらい数値かなと……。

それに、「行動変容」が起こった場合、例年のデータからの推測は……という疑問も。
というのは、外出の自粛で交通量が減ったら、交通事故も減るはずなので。
うがい手洗いが広まれば、他の感染症にも効果が出るでしょうし……。

まぁ、そういうことです。
ただ、交通量が減ったのをいいことに、ガラガラの高速道路でレースをし始め、それで事故って死ぬ人が増えれば、上の推測も虚しい限り。

* * *

日本の感染状況は、昨年末から酷くなっているので、検証するには早すぎた。
そんな見方もできるでしょうが、個人的に思ったのは「そこまで重視する数値じゃないのかも」というもの。

何というか、今はもうカウントできるようになっているのなら、「本当は、これくらい いたんじゃないか……」というデータは、必要性が薄れた気がするんです。

あくまで、未知すぎた初期の状態を推測するものであって、書きたい記事ありきで利用する数字じゃない。

それよりも、『インフル患者報告数、昨年同時期の1000分の1以下』みたいな点に、注目すべきかも。
「行動変容」で防げた死亡例が、幾つもあった。
そう捉えれば、「元の社会」に戻すのではなく、「より死ににくい社会」に作り変えるべきだと……。

もちろん、同時流行しない「ウイルス干渉」説もあるので、行動変容万能論を唱える気はないですが、よりベターな感染対処社会を目指すに越したことは無いでしょう。
ダブルで感染した人もいたし……。

同じように、無駄にも気づいたはず。
外食需要が減って「食糧廃棄」が取り上げられていますが、見方を変えれば「無駄に生産」しているのです。
外食需要が戻れば、他で「食糧廃棄」が始まる。
コンビニの弁当だったり、スーパーの商品だったり……。

持続可能な開発目標とやらを掲げるなら、こういうのってどうなんでしょうね。
変えるべき機会かもしれませんよ?

* * *

今は、犠牲者としての飲食店がクローズアップされていますが、ちょっと前まで何が問題になっていたのか……。

 

www.fnn.jp

youtu.be


「感染対策しています」アピールも、過去のそれを思い出すと、「本当?」という心境になることも……。

飲食業「なんで、飲食ばかり」

そういう声もありましたが、GoToの恩恵を受けた業界には、飲食も含まれるわけです。

他業界「なんで、飲食・観光ばかり」

* * *

なんか、話がどんどん変な方向に……。

結局のところ、いつも「都合よく切り取られた一面」しか見せられていない。
それに慣れて、洗脳されて、受け取る情報のままに、自分の意見に置き換えていやしないか……。

そういう感想になるんですかね。

* * *

追記


「なんで、飲食」という疑問への回答は……

発生場所は、飲食店が860件で最も多く、企業などが777件、病院などの医療機関で650件発生している。

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になるんですかね。
企業なら、濃厚接触者を追いやすいですが、飲食店は そうじゃない。
そういう面もあるでしょう。