メディアが何を報じ、何を報じてこなかったのか。
アレな部分だけ振り返っています。
昭和が来ない世界線。
アベック3組ナゾの蒸発
Q6 拉致問題にどのように取り組んできましたか。
北朝鮮による拉致事件が引き起こされたのは一九七〇年代後半から八〇年代初頭と言われています。当時は、北朝鮮による犯行という確証がなく、政府や警察関係、多くのマスコミも行方不明事件、拉致疑惑という取り扱いでした。社会党の認識もその域を超えるものではありませんでした。
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今だからこそ「酷い話だ」と言えますが、その当時にしてみれば「信じたい何か」が、そこにあったのかもしれません。
正常性バイアスの類いでしょうか。
「熊が出た、逃げろ!」
→「まさか、こんな住宅地に……」
「津波が来る、逃げろ!」
→「こんな内陸までくるかよ」
「アイツら、ヤバいことをしている」
→「でたらめを言うな」
多くの人が信じない陰謀論が事実だった時、世の中は どうなるのか……。
誰かの警告を荒唐無稽だと嘲笑ったことを、後になって後悔しやしないか。
そんなことを考えることがあります。
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「みんな、そう言っているから……」
それって、何の根拠にもならない。
「全員一致は否決せよ」
ユダヤ絡みの本を読んでいると出てくる言葉ですが、ひとつの反論も出ないことに、その集団の思考停止が見えてくる……。
そういう意味では、極論であっても“異なる考え”が入るのは、違った視点からものを見るチャンスではあります。
それでミスリードされたら、問題ですけども。
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「誰もが同じ方向を向くとき、危機は訪れる」
全員一致の否決を逆に捉えれば、分かれてもいいはずの問題において、メディアの論調が重なったときほど、闇が深いケースはないのかも。