ウクライナ「NATO加盟、諦めます」
ロシア「よっしゃ、これで攻めやすくなった」
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ずっと前から攻める準備してるんだから、こういう思考回路じゃないの?
変わらぬ“狙い”があるなら、それを果たしやすくするために、話を持っていくだけのこと。
そう思ったというだけのメモ。
攻める理由を探していたところに、NATO加盟があったくらいの話。
いちゃもんつけて攻撃しようとする人にとって、理由は なんだっていい。
NATOの話を持ち出すことで、その加盟国に亀裂が入れば さらに良し……くらいの見立て。
そもそも、数年前から攻めてるんだし、その方針は変わらないでしょう。
交渉のテーブルに他国をつかせて、より攻めやすい状態になるか伺っていただけ。
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もちろん、他者の思考なんて、わからないもの。
ただ、大掛かりな計画を立てたら、実行するしかない。
そういう発想になってるのは、想像しやすいでしょう。
「増税しなきゃ、国が亡ぶ」と思ってる人がトップに立ったら、隙あらば増税するように。
なので、大勢の人を動かして、配置して、金を使って、何もせずに帰りますぅ~はないでしょ。周りが何を言おうとも。
当初の予定通り、ことを始めるだけ。
誰かに「何日に攻める」と言われ、それが当たっていれば癪なので、日付くらいは変えるかもしれないけども。
しかし、まぁ……なんというか。
侵攻が、アメリカからのリークに近いと聞くたび、あの元コメディアンの発言がよみがえる。
危機感が足りない感じの発言を。
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ロシアも、自国に迫る脅威としてNATOを捉えているなら、アメリカへのカウンターはキューバでしょう。
「お前がそうするなら、俺も お前を射程圏に置く」
……みたいな?
いや、消滅すれば借金を返さなくて済むけど。キューバは。
この手の事情を鑑みれば、ウクライナがコメントを求めるべきは、中国だよね。
飼料用のトウモロコシの輸入量に、一帯一路構想のルート……。
トウモロコシは前年同期比167倍と急増した。中国はこれまで主にウクライナから輸入してきたが、ウクライナでトウモロコシの生育期の2020年夏季に干ばつとなったために、生産量が減少。代替先として米国からの輸入が伸びた。
で、ウクライナが中国にヘルプするほど、そのコメント如何でロシアとの関係も変わったり、他の一帯一路の国との関係性も変わったり……。
そっちの方が、バイデンの発言より揺さぶりにはなるでしょう。
中国こそが、ロシアの生命線なんだから。
てか、中国からすれば、経済制裁でロシアが孤立したら、ロシアの商売相手は中国くらいになる。
つまり、ロシアのガスを安く買いたたける。
別に、中国は他の国からでも安く買えるもの。
それとも、北朝鮮を経由して韓国に売るのか?
いや、あの国だって、米軍基地があるような場所だしね。
来月の選挙後には、また元大統領は逮捕されるかもしれないけど。
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コメントと言えば、強力なのは脅しより、“匂わせ”かもね。
独裁者なんて、いつ暗殺されるか気にしていたり、自分の政権維持に躍起になっていたりするから、身近に敵がいると思わせれば、疑心暗鬼に駆られて……。
例えばそう、どこかの大統領あたりが「暗殺の準備をしている」と言えば、側近を疑い始めるかもしれない。
そこまでダイレクトじゃなくても、「独裁者の終わりは、味方の銃によるものだ」的な言い方でも同じかな。
その結果、アイツが怪しいとか勝手に思い始めて、粛清、粛清で、数が減っていき、「次は自分が」と思った人が、暗殺者に変わる。
そういう“匂わせ”の方が、と思わないでもない。
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どのくらい続くのかは、兵站によるんでしょうけど……。
沈んだ気持ちだけは、ずっとある感じ。
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【追記】
ほらね。