メモ書き

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人類は、無駄なことをしてきた

昨日、文章を書きながら思ったのは、「人類は、無駄なことをしてきた」ってこと。

att3200.hatenablog.com

書いた内容は、特定の何かをやめると「困る人」が出るから、今現在の「困る人」を増やさないために、将来的な負担を増すような話?
でもって、今「困る人」を増やさないってことは、同じような立場の人を生み続けるってことで、問題の永続性を強固にしている感じ?

言うなれば、誰かの雇用を守るために、無駄と思える活動をしている……。
いや、違うな。

違うんだけど、別のアプローチもできると思っての補足。

何というか、人類史における農業従事者の推移みたいな視点で論じるようなアレ。

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データを引用する気になれないので、大雑把に「農業人口は、減っている」から始めます。

なんで減っているのかと言えば、そりゃ古代に比べたら機械があり、品種改良があり……。
その他諸々の工夫があって、昔よりも少ない人手で多くの収穫量を手にできるようになった。
だから、大半の人が農業しなきゃ食っていけない時代とは違うわけです。

昔よりも人口が増えたとしても、従事する人が少なくて済むなら、その増加率も上がっていくというもの。
かつては80人で100人分の食糧生産をしていたけど、今は10人で1000人分が可能みたいな?

輸入しているからだという視点もあるでしょうが、その輸入先にしたって昔に比べれば1人が生産する量は増えているでしょう。

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見るのをやめた資料など

www.maff.go.jp

古代日本における農業生産と経済成長

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さて、農業従事者の数が減れば、暇な人が増えるわけです。

「これまで食うために農業していたけど、どうやら他のことに労力を割けそうだ……」

とくれば、「食糧が欲しい」以外のニーズに応える仕事が増えていく。

病気を治したい、便利な道具が欲しい、物を運んでほしい等々。

そこで、新たな職業が生まれ、新たな需要が生まれていく。
その中に、昨日のメモで取り上げた職業もある……。

娯楽として、楽しみを与えるもの。

価値としては理解できますが、その価値を生み出すために負うリスクがデカいみたいな指摘をした気がします。

で、今日の補足は別のもの。

人材としての適性。

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セカンドキャリア問題として取り上げたのは、引退後に未経験分野に「新人です」で入っていくのは厳しく、経験を積んだ同年代との比較で精神的に来るものがあるんじゃないか……。
そういう感じの懸念もあってのことでしたが、そもそもアスリートなり、アイドルなり、そういった分野にしか適性が無いのだとしたら、セカンドキャリアも何もないよなと。

適性が無いのだとすれば、その懸念は唯一の職場をなくすことに繋がる……。

と、見ることもできる。

まぁ、ぶっちゃけ、誰でもできる仕事があるなら、適性もなにもないんだけどね。
下手に学んで知識をつけたり、自分は特別だと錯覚する仕事をしたりした後だと、この「誰でもできる仕事」はキツくなるから、やっぱり昨日と同じような考えになってしまう。

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こんなことを考えると、ピラミッドって奴は「意義のある無駄だった」と思えてくる。

あの建築物は、デカいオブジェと大差ない。
それを大の大人が大勢で作り上げた。
壮大な無駄だと言っていいんだけど、その無駄を見たい人がやってくることで、観光資源という位置づけになった。

太古の昔の労力が、今の人の資産になっている。

それに比べ、今の人を守るだけの無駄が、未来の人の無駄に繋がるのなら……。

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とはいえ、映像コンテンツとして残るのなら、未来の人にとっての楽しみになるかも。
似たようなものを山ほど残されても、見る人は少ないでしょうが。