砂漠の砂は粒子が細かくてほぼ均一な粒度分布なので、コンクリートの材料に適さなかった。
砂漠の砂は細かくて、物体と言うより空気みたいな存在。
隙間から服の中に入ってくる意味で。
あまりにも細かくて丸いから他と絡まず、固体とするには問題があるのかも。
だから、建築ラッシュが続く国で、コンクリート用の砂利、あるいは砂が必要になっても、砂漠に山のようにある砂には誰も手を出さない。
コストをかけ、岩を砕いた砕砂を使ったり、川砂を採ったりしてる。
でもって、それによって地形が変わってる場所もあると。
ロールプランターで砂漠を農地に
それが、使える“砂漠の砂”に変わり、コスト的にも割が合うようなら、何かが一気に変わるかもしれないというメモです。
砂漠の砂が輸出品目になるほか、現地では別の土地活用法が見つかるかも……。
個人的には、海から内陸部までパイプラインを引いて、水不足な地域に人工的に川を作る計画が見てみたい。
海水を濾過して真水に換える「超高速淡水化技術」を使って。
海水パイプライン構想|渇水対策と発電
でもって、その人工的な川のために、砂漠の砂から作った堤防を用意……みたいな?
コンクリート自体は、海水を用いても可能な技術もあるとか。
真水の代わりに海水を使用するにもかかわらず、高炉スラグ微粉末等の混和材や特殊混和剤、非腐食性の補強材を用いることにより、緻密性や強度が高いコンクリート構造物を建設する技術である。
あと……
太陽光で砂を溶かし立体物を作る3Dプリンタ「Solar Sinter」
こういうのって、宇宙開発にも繋がるというか、向こうから降りてきそうな技術でもあるよね。
ほら、月面で建築物を作ることを考えれば、そこにあるものを使うしかないわけで。
月だと、地球よりも水の存在が貴重になるだろうけど、そこは月の砂を電子レンジで加熱して取り出す感じ?
“レンジでチン” すれば取り出せる? 月の砂から効率良く水を得られることが判明
この砂漠の砂を有効活用計画があったとして、どこで行うのか……。
それは、やっぱチョークポイントとなるような場所。端的に言えば、海峡の類。
そこを封鎖されると、輸出入に大きな影響が出る地点。
その辺の地域が政情不安だと困るので、まずは落ち着いた生活を送れるよう、インフラから整えていくと。
ジブチのように、いろんな国の軍隊が駐留するようになれば、そこを攻撃すると駐留している軍に当たり、どこかの国と国際問題になりかねない。
下手をすれば、駐留している国全部を敵に回す可能性だってある。
駐留させる国からすれば、自前で軍隊を用意しなくても、他国の傭兵が守ってくれている感じに……。
他の国だって、塞がれちゃ困るチョークポイントを抑えておきたいところ。
そんなところに建設を……ってところで、メモを書くのに飽きてきたので終了。
ジブチ共和国。ソマリア海賊から日本の海上交通の生命線を守るため、2011年、ここに自衛隊初となる海外拠点を設けた。本書はその創設期での自衛隊などを現場に派遣された一隊員の視点で描いたものである。
自衛隊はアフリカのジブチで何をしているのか