メモ書き

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2023年の「世界10大リスク」に、話題性が無い

昨年末に「ある意味、想定通りの2022年?」と題して、イアン・ブレマー氏率いるユーラシア・グループが年初に発表する「世界の10大リスク」を振り返りました。

att3200.hatenablog.com

2023年は、どんなリスクに“気づかせて”くれるだろう。
そう思って見てみたら……

今年の世界10大リスク、1位は「最も危険なならず者国家」ロシア

www.yomiuri.co.jp

「知っとるがな」という内容でした。

1位は、ロシア。戦争してるし、そうでしょうね。
2位は、習近平。去年のゼロ・コロナの続き。今さら大きなミスの可能性を言う? でも、リスクなんだから仕方がない。
3位は、人工知能。自動生成される偽情報? いやぁ、人間が作ってる偽情報の方がヤバいでしょ。
4位は、インフレ。これも、みんな知ってる話。
5位は、イラン。風紀警察とデモね。
6位は、エネルギー危機。
7位は、健康や教育に関する指標の低下。インフレ、戦争とくれば、飢えと貧困ですからね。
8位は、米国の分断。政治的暴力のリスク……って、アメリカの日常じゃないの?
9位は、米欧の過激なZ世代。なんか、キレる17歳みたいなノリだね。
10位は、水不足。

何というか、ニュースで流れていることばかりなので、おさらい感がありますね。
昨年の危機的ニューストップ10みたいな?

中国が南シナ海全域で、海底から大量の「砂」をかき集めまくっている理由

www.newsweekjapan.jp

水不足で思い出したけど、砂不足で海底からごそっと取り出し、その辺の地盤が崩れて……という問題もあるよね。

無秩序な砂の採掘でメコンデルタが危機、ベトナム

natgeo.nikkeibp.co.jp

こういう危機から始まる連鎖……。
例えば、アラブの春から内戦へ、そして難民問題というような繋がり。そんな危機の連鎖を“指摘してくれる”を期待をしていた身としては、知ってる情報だけでガッカリ。

www.jica.go.jp


ほかにも、農業肥料の輸出国が戦争をはじめ、その影響がどう出てくるのかとか……。
そういうのをリスク情報として知りたかったですね。

何を期待しているんだと言われるかもしれないけど。

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地政学で言えば、ラチン回廊あたりとか?
あの辺にもガスのパイプラインあるけど、あれが止まるとどこにどう影響が出るとか……。

「BTCパイプライン(バクー・トビリシ・ジェイハンパイプライン」
アゼルバイジャンカスピ海からトルコ領地中海までをつなぐ石油パイプライン。

imidas.jp

 

アルメニアによると、アゼルバイジャンは、ナゴルノカラバフとアルメニアを結ぶ唯一の陸路「ラチン回廊」を封鎖した。食料や医薬品が止まる人道危機を招いており、パシニャン氏はロシアの部隊が「『ラチン回廊』管理という義務を果たしていない」と訴えた。

www.jiji.com

 

親露アルメニアとも溝 不信感募らせ ロシア、同盟の求心力低下

mainichi.jp

日本にとっては、耳にする頻度が高い地政学リスク「北朝鮮のミサイル」にしても、発射位置が増えている点をどう見るのか。
どこからでも打てるように実験が繰り返されているのに、「今季〇号」とかSNSで語ってる状況は……。どこがフェアゾーンかも わからないのにね。

まぁ、何というか、適当に騒ぐだけの人しか、SNSをやっていないという可能性も……。
忙しかったら、投稿している場合じゃないしね。金ももらえないのに、発言に絡むリスクだけはあるし。
こんな金にならないブログ書いてる時点で、人のことを言えた義理じゃないけど。

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SNSで思い出した。

これねぇ……。
出典元が不明なので、あれだけど。過去の発言がねぇ……。

私は、世界の軍隊の制服をすべて、ピンクや赤にしなさいとも言ってるんです。ピンクにしたら、戦う気がなくなるでしょ。ヘルメットにお花をつけるとか、花柄模様にするとか。軍服がカラフルになれば、きっとみんな戦意喪失しますよ」

jisin.jp

前線の兵士は、必ずしも相手の姿を確認して戦ってるわけじゃないし、そもそも戦争自体の命令を下すのは前線の兵士じゃない。相手の服で命令無視する?
その時点で無意味だし、色んな意味で問題あるよね。

戦争にもルールがあるわけで、上の内容だと「便衣兵」を推奨してるのかってなる。

ジュネーブ条約やハーグ陸戦条約の戦闘員の項目がどうとか、そういうとこまで言うのもアレだけど。

便衣兵(べんいへい)とは、一般市民と同じ私服・民族服などを着用し民間人に偽装して、各種敵対行為をする軍人のことである。

www.weblio.jp


自分が争いの渦中にあったら、下記のような感想になるでしょう。

 

 

戦争当時に生きていたからと言っても、その戦争を俯瞰して見れていたわけじゃない。
その考え方は、戦後の報道や空気感によって形成されたもの。

www3.nhk.or.jp

「でも、戦争を知る語り手は……」

昔の戦争じゃなく、現代の戦争を知る語り手は、海外にいる。
残念ながら、少なくはない。

昔の語り手より、今の語り手の方に、耳を傾けるべきじゃない?
これからを生きていくのなら。