メモ書き

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「ソ連」を名乗れば、常任理事国になる説

第23条
安全保障理事会は、15の国際連合加盟国で構成する。中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国及びアメリカ合衆国は、安全保障理事会常任理事国となる。

The Security Council shall consist of fifteen Members of the United Nations. The Republic of China, France, the Union of Soviet Socialist Republics, the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland, and the United States of America shall be permanent members of the Security Council.

 

www.unic.or.jp

英文の引用元:

https://www1.doshisha.ac.jp/~karai/intlaw/docs/unch-je.pdf

条文は、上記の通り。
ソヴィエト社会主義共和国連邦」であって、「ロシア」とは書いていない。
まぁ、実際には下記の通りなんだけど。

常任理事国5カ国(中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカ)と、総会が2年の任期で選ぶ非常任理事国10カ国である。

www.unic.or.jp

日本語訳は「中華民国」だけど、英文が「China」なので中国はスルーするとして、ソ連は「the Union of Soviet Socialist Republics(USSR)」とあるわけです。
「Russia」じゃない。

ソヴィエト社会主義共和国連邦がなくなったから、最大の構成国だったロシアなんでしょ?」

……となるんだけど、名目上は複数の共和国からなる連邦国家だったわけなので、再び「ソ連」を名乗ったうえでロシア以外の国で加盟国が集まった場合、どう扱われるんだろうと思った次第。

構成国が0になっただけで、消滅していない説を再び掘り起こす感じ。

もしも実現した場合、名目上はソ連だから、安全保障理事会に行って「ロシア、その席どけよ」となるのか……。

それが可能になった場合、どう変わるのか……。
ロシアが脱退なんてことになったら、サーカスの動物がテントの外に出るだけだから、問題があってもテントに入れておけと、その方が制御できると誰かが言った言葉が繰り返されるのか。

そんなことを少し考えてみたってだけのメモ。

* * *

そのサーカスのテントでは、どんな鞭を使い、エサを与え、誰も見たくない芸を仕込んでいるのか……。

経済産業省が2月28日に発表した暫定データによると、日本は1月に747,706バレルのロシアのサハリンブレンド原油を輸入し、8か月ぶりにロシアの原油を輸入した。

2022 年 12 月 5 日、日本は、G7 とオーストラリアがとった協調措置の一環として、ロシアの原油輸入に 60 ドル/b の価格上限を課しました。

www.spglobal.com

 

上限額を超えるロシア産原油の輸送を担うタンカーは欧米などの保険加入が不可能になる。

www.jmd.co.jp


「資源は要る」と「軍事侵攻の資金を与えるわけにはいかない」の両方にアプローチするには、「儲けが出ない額で買う」になる。
儲けが出なければ、資金と言うほどの額にはならず、自国内における資源の手配が難しい状況も緩和できる。

まぁ、どこかの誰かが言う「ロシア通の私が逮捕された後、カニが高くなったって言われるんですよ」や、「物価高で私の生活が大変なの」を理由に、「だから、虐殺や被害は見なかったことにして」と、金と命の問題を同列に語るのは……。
いや、金側の人は命の話はしないね。

武力による侵攻を非難する側が、法的根拠もなく攻め込むわけにもいかないし、何もしないわけにもいかないので、取れるのは経済制裁になる。
「海で事故ったときの保証をしない」も、経済活動を抑制する方法の一つ。

それの効果の程度を語りたくなる気持ちも わからないではないが、ほかに取り得る手法が少ないのも確か。
あとは「ソ連を名乗る」みたいな穴を見つけるか……。