これは、指標に関するメモです。
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企業の規模が大きくなると、障碍者を雇用することになります。
民間企業の法定雇用率は2.3%です。従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。
で、その比率は高まってきました。
法定雇用率:1987年まで1.5%、1988~1998年1.6%、1999~2012年1.8%、2013~2017年2.0%、2018~2020年2.2%、2021年以降2.3%。
障害があっても働ける環境を目指すなら、それは良いことなのでしょう。
一方で、企業の生産性も話題になります。
生産性が低いとか、何とか……。
障碍者のフォローがどうたらで、自分の仕事が後回しになってという愚痴を見たのは、少なくありません。個人的には。
そういうことを踏まえると、「生産性を上げろ」は「障碍者雇用をせずに、障害者雇用納付金を払え」と言っているように……。
ここで生産性の定義みたいなこと少し考えてみます。
従業員1人あたりの労働生産性を計算する場合は、「生産量÷労働者数」という式を用います。
こういう計算式で見た場合、同じ労働者数としてカウントされる分……以下略。
こういうのを書くと、「うちは障碍者を雇用しているけど、うまくいっている」みたいな反論をする人が出そうなもの。
他者が欠点と見るべき箇所を長所として変えてとか、そんな理想的なケースも語られるかもしれません。
それは、それでいいんですよ。
特定の誰かを指摘しているわけじゃないので。
冒頭に書いた通り、これは指標に関するメモ。
様々な要因を配慮しない「指標」を用いることの妥当性を問うメモです。
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物事には、良い面も悪い面もある。
誰かの可能性を広げることを良しとしても、それで別の問題が発生することもあるでしょう。
それに目を向けずに、「可能性を広げた」ことだけを見るのは、どうなんだって話かも……。
まぁ、そう思ったとしても、黙っている方が波風は立たないし、楽なのかもしれないけどね。
何というか……。
私たちのリサイクル・ダウンはダウンを埋立地行きから救い廃棄物を削減します。
パタゴニアのリサイクル・ダウンを着て、環境意識を語る人にシーシェパードとの繋がりを示唆するような危険性がありますね。
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指標の見方としては、「経済制裁食らったら、モノが入ってこなくなって、貿易黒字になった」というケースもあるんだし、数字だけ見て反応するのやめたらと思わなくもない。
輸入できなくなったら、輸出分だけ黒字になるでしょうに。