「話し合いで解決!」
これを可能にする大前提は、言葉が通じることである。
相手の言語を知らないと、話し合いの余地はない。
話ができないのだから、当たり前。
つまり、エイリアンに話し合いは通用しないので、そういった相手を想定し、武力を持ち続ける必要性がある。
最悪のケースを想定し、準備しておくのが国家戦略というもの。
「アレがダメならコレ」
そういう方向性を用意しておかないと、何かに全振りして大損することになる。
エネルギーを一国に頼って……。
ひとつの産業に全振りして……。
一つの銘柄に全額投資して……。
何かがダメになったとき用に、別の何かを用意することをためらってはいけない。
コスパが悪くても、選択肢の多さは保険として要るという話。
まぁ、武力に関しては、持ってるだけで交渉材料になるけども。
片方だけが銃を持って話し合ったら、もう片方は脅された状態と言えなくないもの。
対等な関係を築くには、国として持つべき要素がある……。
武力を非言語コミュニケーションとするなら、それも問答無用の話し合いなのかもしれないけど。
* * *
「テロリストとは、交渉しない」
交渉すると、テロという行為の有効性を示す結果となってしまう。
だから、交渉しない。
交渉に応じたら、交渉したい奴が次々にテロに走るもの。
なるほど、わかった。
では、テロ国家が戦争を起こしたら、話し合いを強調するのは、なぜか?
……何故なんだろうね?
「まぁまぁ、話し合いで」
そうやって、戦争を仕掛けた側の責任を有耶無耶にするから、ごね得のように何かあれば戦争をして目的を果たそうとする輩がのさばる。
戦争したら支持率アップとか、馬鹿も休み休み言え。
別の理由?
ひとつに、誰かの敵は、自分にとっての敵じゃないから。
自分の利益のためには、さっさと終わるのが最短ルート。交渉でもなんでもして、適当に終わってほしいと思っている……。
もしくは、停戦の立役者という地位が欲しいのか。
そういう人たちは、本気で敵対してる人からすれば、邪魔でしかないのだろう。確か、リトアニアあたりが怒っていたはず。
* * *
「実は、クソ野郎が好きな人が一定数いる事実」
別の理由としては、嫌な可能性もある。
「獄中結婚」みたいな例を持ち出すとアレなので、よくある報道から選んでみると、被害者を置き去りにして、加害者の「心の闇」ばかりにスポットライトを当てる行為がある。
被害者は悪いことをしていないのに、実名報道した上に意味不明な“落ち度”を探され、ワイドショーのネタにされる。
一方で、加害者を止める方法は無かったのかと言いながら、犯罪者に肩入れした特集を組んでみせる……。
やれ社会的背景がどうだ、家族構成がどうだ、人間関係がどうだ……。
犯罪防止のために、問題点を探るのはいい。
だが、バトル漫画のような“悪党にも理由がある”をやっても、それは報道じゃなくてエンターテインメント。
当の本人、加害者が言っていないことまで憶測で捏造され、物語を作られては たまったもんじゃない。
犯罪を勝手に解釈したところで、何一つ問題は解決していないし、現に再発防止になっていない。
そう、再発防止の観点が抜けた報道が多いという話。
そもそも、有史以来 悪行を行う者はゼロにはなっていない。
一定数いる。そういうものなのだ。
加害者に“普通じゃない何か”を見出し、自分には関係ないと思い込みたいとしても、交通事故に遭う確率くらいには、自分が被害者になる可能性はあるでしょう。
その点で言えば、病気を治すために、病原体を調べるのとは、訳が違う……。
てか、悪人が好きなんだよね、彼らって。
「これは問題だ、問題だ。これを注目しないのは、ダメ。だから、うちの報道を見て!」
平穏無事では、誰も注目しないもの。
* * *
あとは、そう……。
模範解答が、それだと思っているから。
「武力で解決」とは言いづらい。
「話し合い」と言うと、誰も傷ついていない感じで、良さそうに思えてしまう……。
その結果、より悲惨な暴力がそこに生まれたとしても、話し合いを選んだことだけは否定されにくい。
そういう良い子の回答だから、思考停止で念仏のように繰り返している。
「お前は気に入らない。ぶん殴ってやる」
「痛っ! 待って、話し合いで解決を」
「わかった。拳を収めよう」
「ふぅ~」
「なんだ、その息遣いは! 気に入らないから、殴ってやる」
「やめて! 話し合いで……」
上のような場合、同じ問題が繰り返される。
防具で身を固めるか、武器を持つか、反撃するまで……。
結局、殴って来る奴の状況を変えるほかない。
状況が悪くならないと、話し合いとやらも向こう優位で進む。殴ってきた奴なのに。
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That feeling when you're president of a superpower. pic.twitter.com/MRjlwQTY19
— NEXTA (@nexta_tv) 2022年9月17日
世界がまだ「ロシアは大国」と勘違いしてて、プーチンが何度も外国首脳との会談に遅刻しても許されてた時代覚えていますか?終わった
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) 2022年9月17日
ロシアは3流ポンコツ国家だとバレた今、逆になった。
上海協力機構の会談で、プーは:アゼルバイジャン、インド、イラン、トルコ、キルギスのリーダーに待たされた pic.twitter.com/kHQ5WSSxIe
握手拒否
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テロリストとは交渉しないのに、テロ国家とは話し合う理由?
テロの犠牲者は、為政者に関係のない一般市民。
テロ国家の犠牲は、為政者が統治する国にも及ぶ。
……と思っているから。
まぁ、国家と個人じゃ破壊能力も違うからね。
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