メモ書き

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生まれた瞬間に、選挙権を与えよう

「選挙に行くのは高齢者ばかりで、数も多い。票田じゃない若者が不利益を被り、未来を考えた政治から遠のいていく」

という問題へのアプローチとしての「生まれた瞬間に、選挙権を与えよう」です。

言うまでもなく、赤子は候補者の名前を書けません。
それ以前に、選べるのかも怪しい。

そこで、親が判断を下すのです。

「この子に判断力があったら、誰に投票するのか」

そう考えての一票は、わが子の未来を考えた一票になる……。
ぶっちゃけ、親の票が増えるだけでしょうけど、「その子の代理」という立ち位置を与えれば、捉え方も変わるでしょう。

まぁ、後見人制度ですね。

こうすれば、「若者の票」は増えます。
仕組み一つで、行動心理も結果も変わる……かもしれない。

仮に、誰もが平均寿命ほど生きるとすれば、若い人と老いた人では、これから生きる年数が違う。
投票の結果が人生に及ぼす影響にも差があるでしょう。
より「投票の結果」が大きくなる人ほど、「その票数があってもいい」という考え方もできるはず。
でも、「若さゆえの過ち」を加味すれば、次のような票の変動も考えられます。

20歳で票数1、そこから21歳で2、22歳で3と増えていき、35歳がMAX。
36歳から1ずつ減っていき、50歳で1に戻る……。

また、納税額を社会への貢献度合いとするなら、単純に納税額に応じて変わるという考え方もあるでしょう。
「それでは、所得による格差が増す一方だ」となるかは、社会規範によるかもしれません。
「富は再配分すべきだ」という規範があれば……。
いや、それ以前に富裕層だって、社会の構成要員が貧しくなれば、事業的にも困るだろうから、それを考えれば……。

他に、政治テストを受け、その得点に応じ、票を配分するという発想もあるでしょう。
バカの1票と知恵者の1票が同じになるより、クレーバーな結果が出そうじゃないですか?
問題作りに不正が無ければ。

* * *

「若者の投票率が低い」→「投票する高齢者を優遇」→「高齢者メインの政治」

だから、選挙に行こう……という流れを目にしますが、そこまで差はないんですよね、投票結果。

仮に行ったとしても、数の多さは揺るがないし、高齢者の意思決定はオールドメディアが握っている。

www8.cao.go.jp

news.goo.ne.jp

ということは、メディアが世論。
世論は、メディアが生み出した幻想。

という風にも書けますが、大前提として「政治家が、優れた人物が目指すべき職業」になっていなければ、「選んだ国民が悪い」とさえ言えないのではないか……。

そもそもですが、まともな人が政治に関わろうとする確率って、どれくらいでしょう?
「終身雇用」だった時代などは、食べて行ける保証のない政治家より、サラリーマンの方が安定していて、賢い生き方と言えたのではないか。
だとすれば……という話ですよ。

「それでしか食えそうにないダメな奴がなる職業」なら、その時点で終わってるんですよ。

それに、選挙って費用対効果が悪いんですよね。
「1票」で結果が変わらなければ、「私」という一個人が行く理由はない。
行っても行かなくても、結果は変わらないので、そうなってしまう。

で、1票差で決まる選挙なんて、滅多にあるもんじゃない。

みんな、周りの目があり、投票すべきという意識があるから、行くだけではないのか……。

実際、とある国で郵送による投票を可能にしたら、投票率が下がったそうです。
面倒だから?
いやいや、会場に行くより楽でしょう。
「選挙に行った」という姿を見せる必要が無ければ……。そんなところかも。

オンライン投票も、こういう結果が待っているかもしれません。

それを防ぐためには、1人1票以上の票を持つ。
もしくは、投票に特典をつける……。

ということを議決権行使ウェブサイトを利用しながら考えたというメモです。