メモ書き

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「いじめ」と、リボン系バッチ運動

「いじめ防止を目的としたリボン運動」というのがある。
検索してて来るのは、次のようなもの。

イエローリボン運動
いじめ防止啓発月間に合わせて、子どもたちがイエローリボンを名札に付ける取り組みです。イエローリボンを身につけることで、黄色にこめられる思いを感じ、行動に移せるようにすることを目的としています。

ブルーリボン運動
「いじめをしない、させない、許さない」というスローガンの下、みんなが過ごしやすい環境作りを意識して行う運動です。郁文館夢学園では、生徒・教職員全員がピンクのバッジを身につけて意識を高めています。
郁文館夢学園は、ワタミフードサービス社長の渡邉美樹が理事長

ハートリボン運動
いじめをなくし子どもたちの笑顔を守るための運動です。

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極論を言えば、バッチをつければ「いじめは、なくなるのか?」である。
それに対する結論は、「なくならない」だ。

現に、いじめ防止バッチをつけたまま、いじめをしている生徒がいる。
被害者になっている生徒がいる。

バッチには何の効力もないのだから、当たり前。
バッチ一つで問題が解決するわけがない。
なのに、連帯を示すために、同じものを身に着けさせようとする。

それがダメだという話。

仲間外れを生むのは、仲間意識である。
「仲間だ」「仲間じゃない」という認識が、人を区分けする。

「正の方向性」で繋がるのであれば……という理屈はわかるが、異論を排除する方向性があることには変わらない。
それによって「異論の排除」だけを学習し、物事の善悪を無視した連帯に繋がる危険性を考えれば……という話は面倒なので省略し、一番気に食わない点に話題を変えよう。

この手の運動で嫌なのは、バッチの製造で儲ける人がいること。
自主規制もそうだが、検品済みシールを販売し、そこに利権が発生する流れが嫌だ。

難癖をつけて規制を叫び、その業界に寄生して食っていこうとする非生産者が増え、ダメになっていく展開は想像に難くない。

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どんな美辞麗句を謡ったところで、やってることはバッジの購入強制じゃないのか?

問題は何も解決していないのに、活動をしている気分になって満足なのか?
いや、問題があるほうが金になるとか、そう思ってるんじゃないのか?

問題が飯のタネになっているのは、事件が起こらないとニュースがなくなるマスコミと、揉め事がないと出番がない弁護士……。
彼らのすべてを否定するわけじゃないが、ビジネスの性質上のベクトルがかかってる分、そういう見方が先にくる。だから、あまり好きじゃないし、変なのばかり見てきたのも大きい。

でもって、実際にロクでもない話が、ネットの普及で目につきやすくなった。
報道しない自由で封じてきたことが、誰もが発信者になれることで不可能に……。

こうしてみると、情報は自由であるべきだ。
もちろん、そこには誤情報の拡散というリスクはつきものだが、それは情報の精査と向き合ってこなかった側のつけでもある。
まぁ、オールドメディアによる誤情報の拡散ほどの被害を知らないが。