メモ書き

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賢い人質解放

ハイジャックでも、銀行強盗でも、大使館占拠でも、人質は取られるもの。
命ある交渉材料として、何らかの要求を通すための駒にされる。

過激派の類だと、要求は仲間の解放が珍しくない。
刑務所から出せ的なアレ。
ペルー日本大使公邸占拠事件のトゥパク・アマル革命運動とかね。

もし、そういった要求をのみ、解放するとしたら、どんな解放が“賢い”のかというメモ。

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もちろん、法的根拠に則って拘束し、収監したのであれば、解放は法的には認められない。
人質を取れば脱獄できる前例を作れば、誰かを捕まえるたびに無関係な人質が……。

そういう意味で、テロリストとは交渉しないが基本的対処。
それを踏まえたうえで、解放を選択しなくてはいけなくなったのなら、相手の潜伏場所の特定、あるいは殲滅に繋がる解放手段を取りたくなるもの。


解放者に仲間を紛れ込ませる。
発信機をつける。
病気に罹患した状態で解放する。

人道的にアウトな内容もあるけど、フィクションでは珍しくない例もある。
ほら、人質の中に仲間が紛れ込んでいて……というのは、どちらかといえば犯人側が取る手段か。

だとすれば、寝ている間に体内にGPS送信機でも仕込むのが……。
いや、今ならスマホに“そういうアプリ”を入れるってのも。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/chip/02.pdf

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逆に考えると、人質の交換条件になるものを持ってないと、交渉すらできない。
適当に拘束して、根拠も微妙だけど、取り敢えずスパイ扱いするとか。そんな手段を取る国に対し、大人の対応なんかしてたら どうなのよってね。
品行方正で恥のない生き方しかできないとしても、それで守れないものがあるなら、どう向き合うのか……。

中国で邦人拘束の事案相次ぐ “早期帰国 働きかけ” 官房長官

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