メモ書き

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囚人収容国家、薬物中毒患者用国家、難民用国家

業務の細分化が、国単位で起こったら?
そんな話。

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国ごとに主な産業が存在する。
ここは資源の輸出がメイン、何かの製造や加工がメイン、一次産業がメイン、観光で稼ぐしかない、何らかのコンテンツ輸出がメイン……。

ここに新たなビジネスモデルで存在意義を見出す国が出てくるとしたら、何が考えられるか?

宇宙開発競争時代に向け、ロケットを飛ばしやすい赤道付近にあり、東側に開けた海があるので墜落しても……という立地をアピールし、レンタル発射場としての金稼ぎ。
……といったものは面白くないので、わきに置いておくとして。

他の国がやっている行政サービスを一手に引き受ける国家となり、依頼された国からの利用料を収入源とする国。
例えば、タイトルにあるようなサービス。

国全体が収容所として機能し、世界中から犯罪者が利用料と一緒に集められる。
依頼する国は、収容所不足を解消できるし、収容所設置や運営コスト、脱獄リスクを気にしなくていい。
まぁ、本土から離れれば面会が出来なくなるので、当事者及び家族にはデメリットが多いけど、“捕まっていないだけの犯罪者”と関係が切れるメリットもあるか。

出所後は、もとの国に戻って浦島太郎状態になるか、元犯罪者しかいない その国の街で再出発を……みたいな?

まぁ、なんというか、社会の問題事をお金で他国に押し付ける系です。
人件費や地価が安い国で行えば、犯罪にかかる費用って、抑えられると思うんだよね。

てか、日本人が普通に享受している“治安の良さ”って、警備やら防犯にかかるコストの低さって側面もあるよね、アブナイ国に比べれば。
その辺は指標に表れにくい豊かさだと思うんだけど、これも実習生として来て逃げる人や、不法入国者が増えると脅かされるでしょう。
彼らを都合の良い存在として捉えてる左右の政治家や経済団体は、その辺のことを……考えているわけないか。