米国時間の原油先物は1%上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」に対する増産拡大要請を、主要産油国のサウジアラビアが拒否したことなどを受けた。
先進国「これからは脱炭素。石油は悪者」
産油国「じゃ、減産しますわ」
精油所「閉鎖します」
市場「パンデミックで移動制限あったから、燃料使わないね」
先進国「収まってきたから、活動を再開するぞ」
市場「急にいろんな物が要求され始めたぞ。石油もいるって」
先進国「もっと石油を用意しろ」
産油国「どの口が言う?」
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こんな感じの流れに関して、あれこれ調べようと思ってたけど、腰が痛いので何もしないまま数日が経ちました。
で、今になってチェック。
この間にも、コモディティは上がる上がる……。
上昇サイクルに入ったんですかね。十数年周期くらいの。
スーパーサイクルっていうんだっけ?
豪州では製油所の閉鎖表明が相次いでおり、燃料の安全保障に関する懸念が高まっている。
www.nikkei.com
しかし、閉鎖しちゃったら、上がるのは希少価値だけ。
増産と言われても、そのうち脱炭素で「いらね」と言い出すなら、新設することもない。
既存の施設は老朽化もしてるし、需要と供給のアンバランスは……。
こうなると、現実的なEV社会も見えないうちから、脱炭素に舵を切り過ぎたと言い始めるかもね。
それとも、凍える冬に「脱炭素だ」と満足するのかな。
でもって、液化天然ガス。
「LNG(Liquefied Natural Gas)」の話。
燃焼時に、温室効果ガスの一つといわれるCO2(二酸化炭素)の発生量が少ないのが特長です。さらに、酸性雨や大気汚染の原因とされるNOx(窒素酸化物)の発生量も少なく、またSOx(硫黄酸化物)が発生しない、環境特性に優れた理想的なエネルギーです。
「天然ガスは、石炭や石油に比べ燃焼時に二酸化炭素発生量が少ない」からと需要増。
少し割高になるけど、価格が安定する長期契約で調達している国はさておき……。
スポット購入の国は、この上昇が辛いかもね。
カタールは世界最大のガス輸出国
<中略>
LNG。主成分メタンは、約摂氏マイナス162度まで冷却すると液化する。液化すると容積が600分の1になって、海上輸送で大量に運べる状態になる。天然ガスが排出するCO2は石炭の55%ほど。
こういうときだけ札束を積んでも、長年にわたって関係性を築いてきた国をないがしろにはできないでしょう。
そうなると、どう解決するんでしょうね。
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中国とオーストラリアの石炭をめぐる話も、似ているところがあるような……。
中国が輸入を規制するのはセルフ経済制裁だ、いやいや国内でも取れるし、オーストラリア産の割合は低い、でも品質が……。
中国の鉱山、浸水したそうだよ?
燃やすものが高くて、電力の値上げが困難なら、発電しない方が得だね。
とかなんとか、色んな情報が飛び交っていますが、輸出入はコスパが良い場所が一番ですよ。
経済合理性を考えたら、近くて安いがベスト。
無理して遠くから仕入れたら、今度は その新しい仕入れ場所から仕入れていた国が仕入れられなくなり、そこも遠くから仕入れる羽目になるんですよ?
これって無意味なコスト高に繋がるじゃない?
こんな値上げでも、インフレ言うのかな?
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あとはメモ。
FANG:Diamondback Energy Inc
PXD:Pioneer Natural Resources Company
AR:Antero Resources
BP:BP plc
TRMD:Torm PLC
KOS:Kosmos Energy Ltd
BVN:Compania de Minas Buenaventura S.A.
RIG:Transocean Ltd
TNP:Tsakos Energy Navigation Ltd