長期金利の上限を0.5%程度に引き上げた。
利上げじゃない、利上げじゃない、本当のことさ。
みんなが寝静まった夜……。
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「長期金利の変動幅をプラスマイナス0.5%程度」なら、マイナスもあるから「利上げ確定」じゃないという見方もできる程度の話。
とはいえ、これ以上のマイナスもないだろうから、実質的に利上げと見なされ、円高&株安に繋がり、銀行株は買われたのが ここ数日。
ドル円は、137円台から131~132円台に。
NI225は、週初めの終わり値27237.64円から26507.87円に。
三菱UFJは、週初めの終わり値772円から870円に。
あれだけ「悪い円安」言ってた人たちも、いざ円高に振れたら「悪い利上げ」を唱え始め、理念なき空騒ぎだったなと……。
特に酷いなと思ったのは、街の声の取り上げ方。
為替の影響は、人によってメリット・デメリットあるけど、メリットがある人を取り上げないスタイルは、両論併記という観点で見れば「どうなのよ」って感じ。
利上げで困るには、ローンを組む人。
それに伴う円高で困るのは、日本に来て円に換える人。
逆に、円高になると輸入業者は得するのに、わざわざクリスマス用の輸入品専門店を選び、「もっと早いタイミングでやってくれたらよかったですね」というコメントを引き出す……。
こんなにも困っている人がいるんですよアピールは、緊急事態宣言の流れに似ている。
「早く出せ。出さないから、感染拡大が止まらない」→出しました→「宣言の影響で人手が減り、飲食店が大変です。どうして今、宣言ガー」
取り敢えず、文句を言いたいだけなんだろうな。
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上の文章を書いたころは、そういうタイミングだと思って書いたけど、これからは意見がくるりんぱ。
嫌な転換を迫られる感じに。
円安で最高益を出す企業があったのも、もはや懐かしい。
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状況として、過度なインフレじゃない、適度なインフレで利上げする理由は……。
金融政策は、モノやサービスの需要と供給を見て、そのバランスを取るためにするもの。
税金をどうするかを含め、イギリスが失敗したから、日本も……とか、そういう見方をするものじゃなく、その国の状況に合わせた方向を示すべき。
ってなことを思ったところで、思うだけなんだけどね。
にしても、来年の春には任期満了なのに、なんで今 動くのかね?
2013年3月に就任し、在任日数が歴代最長となっている日銀の黒田総裁は、2023年4月8日までが任期となっています。
任期を終えた後、どこに行くのか気になってしまいます。
利上げは、銀行関係者の好印象は得られるでしょうけど。
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そういや、首相って日本長期信用銀行で働いてたね。
岸田銘柄は、新しい事業とかじゃなく、銀行ってことで終わりそう。