街中で見かけるクロスワードの雑誌には、必ずと言っていいほどに懸賞の文字が躍っています。
豪華賞品の写真と一緒に……。
「なんでだろう?」
その疑問に家族が回答したというメモ。
* * *
前に、クロスワードをやり始めた身内のことを書いたけど、ここ最近はやっていない。
その理由が「30通も送ったのに、懸賞が1つも当たらない」というもの。
正直、呆れた。
そういうのは当たらないって、最初に言ったのに……。
具体例を出して。
パズル雑誌の懸賞で当選者水増し 消費者庁、出版元に措置命令
久しぶりにクロスワードの話題になったのは、物覚えが悪くなったという話の流れから、頭の体操に言及することになったため。
昔から物覚えというか、自分が言ったこともろくに覚えていないような人だったけど、ここ数年で“年のせい”にすることが増えました。
で、ボケ予防的にクロスワードの話になった次第。
つまり、頭の体操としてのクロスワードであって、懸賞品が目当てじゃない。
……というのが私の視点。
「いい暇つぶしになる」とか言っていたので、てっきり“そうなのか”と思い、だったら「頭の体操」として……という流れもある。
しかし、相手にとっての本音は「懸賞品が無いと、モチベーションが上がらない」だったというだけ。
この時点で、私と相手のモノの価値の違いに気づいたと。
相手にとって「頭の体操」目的のクロスワードは価値が無く、私にはある。
私にとって「懸賞品」目的のクロスワードは価値が無く、相手にはある。
なかなか、どうして面白い。
ということで、クロスワードには“解こう”という動機として、ぶら下げておく人参が要るから、懸賞品があるって結論。
“頭の体操”を動機に始めたりはしないんでしょう……。
逆に、薬事法違反っぽいような文言で、「クロスワードで健康維持」みたいなことを言っても、売れないはず。
いや、そういう考え方をすると、「脳トレ」は よく売れたよね。
* * *
あっ、そうだ。
100均に行くと、子ども用の問題集みたいなコーナーに、クロスワードやナンプレがあるんだよね。
あれなら、“頭の体操”を目的として成立しているかも。
* * *
まったく関係ないけど、もうひとつ他者の視点の気づいた話。
高齢者に「切り口」という概念が存在しない件。
例えば、ランチパック。
縁がギザギザになっていて、そこが切れやすい。
これを知らない……。
なもんで、箸で穴を開けて袋を開いていました。
「開けづらい」
みたいな顔をしているから、目の前で切り口で切って見せたら、次から箸を使わなくなりました。
めでたしめでたし。
人って、同じものを見ても、解釈が違うんですね。