日本学術会議のアレがなければ、その存在も問題点も、多くの人が知らなかった。
「なぜ日本がワクチン開発に遅れたのか」という質問をいろいろなところで受けます。本当の答えを言うとみんな嫌がるのでしょうが、それは「基礎研究が軍事に関係するから」ということです。
軍事研究として、攻撃する方法を知ることは、身を護る方法を知るのとイコール。
どんな脅威があるのか知らないままでは、それを防ぎようもない。
「敵国の言葉など覚えるな」では、相手の通信を傍受しても意味がない。
戦時中の失敗例を持ち出すと、そんな感じだろう。
ABC兵器と呼ばれる「アトミック」「バイオロジカル」「ケミカル」のうち、「アトミック」を知らないから原発事故で困った。
「バイオロジカル」を知らないから、ワクチン開発で困っている。
そして、アンチ軍事研究だったのが……以下略。
「2050年までの『脱炭素社会』は、何としても実現しなければならない。1つの世代ではできないと思うが、それぞれの世代で頑張れば必ず実現できる。日本の新たな成長戦略として、経済と環境の好循環を生み出し世代や分野を超えて、取り組みのすそ野を広げていくことが重要だ」
そう言わなければ、エコとは程遠い実情が、明るみにならなかった。
たぶん、海外に歩調を合わせただけなんだろうけど。多国間主義だし。
政権批判用に、豊田章男氏の発言をメディアが部分的に引用していましたが、政権憎さで今まで避けてきたエコの欺瞞も暴露したような気も。
以下はオマケ。
豊田章男「この国は悪口を言う、秘密警察のごとく、あの人こんなことしてたよという報道ばかりになってしまうと非常に危惧しております」
あの日は二階俊博幹事長と古くから付き合いがある人で食事しましょう、という会でね。首相主催の食事会っていうんじゃないんですよ。あの日、菅さんは公務を終えて、あとは宿舎に戻って食事して寝るだけっていうから、「じゃあ時間が合うし食事していきますか」と二階さんが声をかけたってだけで。
会食に顔を出さなければ、誰の存在がデカいのか、わかりやすく伝えられることもなかった。
というか、40分ほどの“顔出し”で、これだけ大きく報じるあたり、メディアは叩く素材が不足しているんだろうか。
そのうち、叩いていた側からも、同じような会食の事例が出る気がしているんだけど。
批判していた一般人を含め。
米国のバイデン次期大統領と電話会談した際、沖縄県・尖閣諸島が対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象になると同氏が明言したことに触れ、「初めての電話会談で先方から言及があるとは正直、想定もしていなかった」と述べ、会談の成果を強調した。
これはまぁ、埋まっていない地雷、尖閣。
携帯値下げも、いろんな側面が見え始めた気もしますが、まだ まとめるには早いテーマ。
たぶん、次はオリンピック絡みの地雷。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長はオンラインで日本経済新聞のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪・パラリンピックが成功裏に実施されるとの感触を得ていると語った。
選考会も頓挫しているのに、練習も満足にできていないのに……。
いざ、選手を集めたとして、誰かが陽性になれば、その周辺は一気に参加不可。
それで何を競うのか……。
なんか、中止という単語は、関係者にとってのヴォルデモートなのかも。
それを口にした途端、大きくかかわってきた企業の破綻が決まるレベルの……。
オリンピック不況でも警戒しているんでしょうか。
* * *
彼が動くほど、闇が浮かび上がる。
そういう意味で、地雷探知機のよう……。
そこを敢えて評価したい。
本人がどうとかではなく、そうなっているという状況を。
政治家の報道と言えば、「政治とカネ」が定番。
政治記事のスクラップを分類すれば、「政治とカネ」ジャンルだけ厚くなっていく……。
それだけ金がものをいう世界と言うのは簡単だけど、別の側面もあるでしょう。
社会的な課題についてメディアが言及するよりも、進退問題の方が書きやすい。
専門知識が要らないし、情報の受け手側も、判断しやすいから。
失言は誰にでもわかるので、見る人も増えるし、大きな影響力を持つ。
経済の失策は、理解できない人が多ければ、ノーダメージ……。
そういうもの。
説明責任は問われるが、納得責任は問われない。
この無限に使える文句を繰り返せば、新人記者でも楽に定型文が書ける。
紋切り型の追求劇で紙面を埋め尽くし、「就任⇒辞任」を繰り返すだけの情報媒体へ。
野党にとっては、まずは政権奪還。
だから、進退問題以上に興味がある分野はないでしょう。
その結果の「政治とカネ」であり、脇に寄せられるのは「話し合うべき課題」という……。
だから、「政治とカネ」以外の話題を提供し続けることに、存在意義みたいなものを感じられないか?
……という問いかけをしたくなったというメモ。
* * *
食事が体を作るように、得られる情報が思考を作る。
今まで、得られた情報が貧しすぎて、未来について話し合うことが少なかった。
あるいは、十分ではなかった。
だとすれば、その原因の最たるものは何か……。
さぁ、なんでしょうね。
『犬も歩けば棒に当たる』
本来は、犬がうろつき歩いていると、人に棒で叩かれるかもしれないというところから、でしゃばると災難にあうという意味であった。
現在では、「当たる」という言葉の印象からか、何かをしているうちに思いがけない幸運があるという、反対の意味で使われている。
何となく、頭に浮かんだので書いてみました。
* * *
にしても、誰がなっても支持率が低迷しそうなこの状況下で、トップに立とうと思ったのは、どんな心境からなんだろう。
こういうのも、後になって知るんだろうなぁ。
でもって、このときの判断が与えた影響から、是非が語られると……。
そういや、宇野首相なんか2ヶ月くらいしか任期がないのに、大きな爪跡を残したのね。
こう書くとアレだけど、菅政権になって株価は爆上げ。
2020年9月16日からのスタートで3ヶ月目。
株価は、3487.3円上がってる。
日経平均株価 INDEXNIKKEI: NI225
9/17 23319.37 ⇒ 12/17 26806.67
TOPIXは
1638.4 ⇒ 1792.58
大丈夫、読んだ人が思うことは想像できる。
政権は、関係ないって。