メモ書き

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酒屋の宣伝用「5-ALA」と、ワクチン効果が出にくい話

『5-アミノレブリン酸(5-ALA)が新型コロナウイルス感染を阻害』

という研究結果を受け、日本酒サイドは、販売促進のために この話をアピール。
日本酒は、ALA量が多いので。

飲んべえも それに乗っかることで、酒を飲む大義名分をゲット……。

 

【寄稿】日本酒にも含まれるアミノ酸(5-ALA)がコロナを100%阻害!? | 酒蔵プレス


そんなところに、「飲酒の頻度が高い人は新型コロナワクチンの効果が出にくい」という話が出てきたわけです。

 

news.mynavi.jp


欲しいの都合の良いデータ。
困るのは不都合なデータ。

だから、資金を援助している大学なんかには、都合のいい研究データをあげてもらいたいし、そのための……以下略。

逆に、金儲けに目障りな業界を叩き落とすため、都合の良いデータを求めている人もいるでしょう。

そんなこんなが続けば、サイエンスとしての答えは遠のいて……みたいなことを考えたというメモです。

なんか、ほら……
「コーヒーは体に良くない」「いや逆だ」みたいな感じで、コーヒー関連会社と他の団体が、ずっと論争している感じの話ですよ。

他の団体が どんなところかチェックしませんでしたが、飲料関係なら「コーヒーを叩いて、シェアを奪うぞ」が透けて見えそうですね。


* * *

www.itmedia.co.jp

二酸化炭素は大気の約0.040%で、その23900倍の温室効果を持つ代替フロンが……

ちょっとしたお勉強。
下記は、ベネッセコーポレーションのサイト内容。

これで勉強する学生は、どんな質問をするのか、気になりますね。

二酸化炭素は、大気のうち約0.040%。
(中略)
温室効果ガス」として現在問題にされているのは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄の6種類である。
(中略)
他のガスよりも二酸化炭素が圧倒的に多く存在していること。二酸化炭素温室効果をする力は強くはないが、量の多さにより温暖化への寄与が大きい。
(中略)
二酸化炭素は今のところ有効な回収方法がないこと。
(中略)
六フッ化硫黄(代替フロンの一種)の気候変動への影響の大きさは、二酸化炭素の23900倍
メタンは21倍
一酸化二窒素は310倍

引用元:

manabi.benesse.ne.jp

 

タイトルに23900倍の温室効果を持つ代替フロンと書きましたが、六フッ化硫黄には回収方法がある模様。

本回収装置により、その99%が回収可能になります。
引用元:

www.hitachi-hightech.com


フロン関連は、地球温暖化係数があるようですね。
まぁ、何というか、冷凍する機械ばかり……。

冷やすものが増えるほど、地球が温められるのは、熱量保存の法則みたいな展開ですね。

www.jarw.or.jp


あと、サラッと書かれている感じの国別の比較。
ニュージーランドの数値(カッコ内の総量 単位CO2換算)は日本の半分ほどですが、人口は500万人くらいなので、1人あたりで計算すると多いなとか……。
この記事を授業で使ったら、そういう突っ込みが入るんじゃないかと、気になったり。

まぁ、そんな感想を抱いたというだけのメモです。

* * *

それにしても、力技で何とかしようって思わないのかな? この件に関しては。

赤外線が出ていかない、再放射されて云々……。

じゃ、特殊素材で“いい感じに”吸収しよう……みたいな?


www.smm.co.jp


「今日は寒いので、赤外線吸収パネルをオンにします」
「暑くなってきたので、赤外線吸収パネルをオフにします」

 

あとはまぁ、原始的な力技で行くなら、木を植えまくって……。
それこそ、効率的に木を植えるためだけの建築物「木タワー(仮称)」なんかを建てて……って、これで木々が成長して森になったら、森タワーになってややこしい。
でもって、成長しきったら処分しないとダメ。

植物は常に二酸化炭素を吸い続けているのではなく、時には吐き出してもいるので、その辺は考慮すべきでしょう。

種子が育って樹木になり、それが枯れて土に戻る。これを植物の一生だとすれば、植物が一生の間に放出する酸素の量と吸収する酸素の量は(あるいは吸収する二酸化炭素の量と放出する二酸化炭素の量は)、じつは同じになるのだ。

引用元:

gendai.ismedia.jp

 

何というか、お金を貯める手段には「稼ぎを増やす」と「節約する」の2つがあるんですけど、この件に関しては「節約」しか頭にないような……。
「有効な回収方法がない」と、決めつけてしまっている気もしますね。

空気中の二酸化炭素を低コストで吸収する新技術を、カナダの企業がこのほど公表した。二酸化炭素1トンを取り出す費用は100ドル(約1万1000円)以下と、従来の技術の6分の1になるという。
引用元:

www.bbc.com

上の記事の現状がどうかは知りませんが、洗剤の要らない洗濯機が出来たら、洗剤メーカーが困る的な問題があるのかもね。

 

 

生物の寿命と同様に、まだ不明なことが多いでしょうから、この手の話は意見が分かれて当たり前。
そんな風にも思いますけど、もう答えが決まっている感じで、特定の方向に流れが向き始めたのなら……。

興味の方向は、誰が儲かっているのかくらい。
勝ち馬に乗るためにね。

で、対抗馬が優位に立つなら、どんなときか。
そんな思考になってしまいます。
「節約する」以外の選択肢を選びたい私としては。

* * *

gigazine.net

 

weekly-economist.mainichi.jp

 

youtu.be

 

空きテナントに、会話クラブ

空きテナントに、会員制の会話サークルでも作ったら?
そんな妄想メモです。

居酒屋が入っていたビルの大半が、空きテナントになっている写真を見ました。
別に、驚きはしません。

1年ほど前に書いた文章は下記のもの。
何というか、潰れる予想はしていたわけです。

att3200.hatenablog.com

だから、今の事業を継続させるための資金ではなく、転職支援が要ると書いたはず。
そんな考えがあったので、業種転換に補助金のニュースにも反応しました。

att3200.hatenablog.com

さて、現状はどうか?

「いつか、また元に戻る」

そう信じて疑わない人が、多いのでしょうかね。
それとも、今まで続けてきた仕事を続けたいと願うのか……。

仮に、新しい仕事に就けば給与は50万円、今までの仕事なら16万円だとしても、なかなか新しい仕事に踏み出さない印象すらあります。
今まで16万円で働いてきたからこそ、その高さは怪しいと訝しむのでしょう。
単に、稼げない仕事に就いていただけであっても……。

人は、稼げる仕事に流れていくもの。
そんな合理的で、妥当な判断を、なぜか人はしない。
人間は、感情の生き物。
未知への期待より、慣れに対する安心感が、報酬よりも大事。

いや、知らない世界で下っ端から再スタートするより、慣れた世界で小さなパイを奪い合う方が、精神的な負荷が少ないのかも。

* * *

おっと、話がそれた。

閉店ラッシュの一方で、路上飲みに繰り出す人もいる……。

狭い賃貸アパートに一人でいると気が狂いそうだから、外で誰かと会って飲みたい。
でも、店は閉まっているか、早めに閉まってしまう。

緊急事態宣言って単語は聞くけど、詳しくは知らないので、「店が早く閉まる」という認識しかない。
なぜ、早く閉めるのかも理解できない。

それは、ニュースをチェックしている人にも見られること。

「なぜ、それが行われるのか」

説明すべき人はしないし、解説すべき人は語らない。
批判したい人は、何でも批判している。

なもんで、誰が感染しているかわからないから、人との接触を避けるための「休み」であっても、「自由時間が増えた」と人に会って濃厚接触

それが、この一年くらいに繰り返された光景でしょうか。

* * *

で、思うわけです。

交流したいのなら、積極的に交流できる場を設けたら?
そこで“安全な交流の見本”を示すことで、より多くの人の認識を深められるのではないか。

そんな建前。

本音は、安上がりな会員制クラブの運営で、楽して稼いだら? というもの。

そんなに話し相手が欲しい人が多いなら、誰かと直接会って話すのが目的のサークルに需要があるはず。
でもって、飲食店が入っていた空きテナントは、帰り道に寄りやすい駅近の物件が多い。

ふらっと寄れる そこに行けば、会話待ちのサークルメンバーが座っている。

換気充分の部屋で、飲食なし。
話し相手を求めている人と、好きなだけ話して帰る。
費用は月額制。

サークルでの交流が始まれば、そこでの友人ができて、サークルを抜けづらくなる。
結果、月会費という安定収入を確保。

特に設備投資もなく、会員の管理と椅子くらいで収入ゲット。
うまく行かなければ撤収。その費用も安く済む。

いや、空きテナントに悩むビルのオーナーが、次の店子が入るまでのつなぎとして使う手段に……。

* * *

そのうち、問題を起こす人が出てくるので、運営側が除名するとか、会話NGリストを作って……。

なんか、考えているうちに面倒になってきた。

どっちにしろ、失業者が増えれば、社会保障は増すでしょうし、よくないことも増えるばかり。
お金が無い人が増えるので、個人消費は冷え込むし、そうなれば企業の収益も悪化。
血液の循環が悪くなるように、徐々に景気は悪化していくでしょう。

その対策としては、空きテナントとなった場所で働いていた人の雇用確保。
次に、空きテナントとなってしまった場所を所有している人の収入確保。

ってなことを書いていると、会話クラブとか考えちゃうんですよね。

あと、そうだ。
会話しに来る人は、空腹禁止。
お腹が空いていると、気が短くなってトラブルになりやすいから。
酒も、入ってない方がいいよね。

飲んだ状態で話したいなら、オンライン上で会えばいいと……。
やり方がわからないなら、そのクラブで覚える。会った人に聞いて。

これで、ウェブ会議できません系の人も救われる?
そんな感じで、新たな出会いが、新たな知識の獲得に繋がるケースが増えるかも。

それに比べ、会社の愚痴を言うだけの非生産的な飲み会って、時間を無駄に費やす最たる悪習……。
いや、飲みたくもない上司や取引先と、業務の一環で飲むよりはマシか。

もしかしたら、飲み屋が消えることが、働き方改革の第一歩となって、少しずつ会社の在り様が変わっていったりして……。

大量の蟻が、部屋に侵入

足元がくすぐったい。

最初の感触は、そんなところ。
これは、蟻が足を上ってくるゾワゾワ感だなと、そう思って足を見たら、実際にそうだったので、そこまで驚かない。

数日前にも、似たようなことがあったし……。
何より、外壁の隙間に蟻が密集していたのを見たばかり。
そこにスミチオン乳剤を家族が使った跡も見た。

でも、他にもいないか探して絶句する。

大量にいた。
大量に、部屋に侵入していた……。

久々に、ゾッとする。

面倒なことになったと思いながら、掃除機で吸い上げて終了……とは、いかない。

侵入経路が不明なうちは、安心できない。

蟻がいた位置を考えるに、壁際なのは間違いない。
コンセントがあるので、その辺か?
エアコンの管とか?

あれこれ考えたけど、奴らは床にいる。
壁を上っていないし、壁際を歩いている奴ばかり……。

結論、壁と床の隙間から侵入している。

壁と床の境目を「巾木・幅木(はばき)」と呼ぶらしいけど、その部分が床よりも浮いている箇所があったので、そこを塞ぐことを思いつく。

ガムテープで塞ぐ?
跡が残って大変そう……。

とりあえず、蟻に上られた足を拭こうと、ウェットティッシュを取り、サッと拭いて考える。
このアルコール臭のするティッシュで塞げば、匂い的にダメージがあるかも。

そう思ってティッシュを壁の隙間に押し当て、それを押しとどめるのに最適なものを探す……。

机の下に敷いている「透明なフロアシート(チェアマット)」があるじゃないか。

で、気づくのです。

壁の隙間って、このシートがぶつかるところに出来ているなと……。

* * *

このシートを壁に押し当て続けて隙間ができた。
そして、そのシートを手前に引いたら、隙間から侵入され始めた……。

なるほど、だとすれば原因を作ったのは私だ。

謎は、解けた。

ということで、少し安心したので、蟻の調査は終了。
念のため、ネズミ捕り用の粘着剤を仕掛け、作業を終えました。

* * *

あれこれした後、蟻のことを調べたら、奴らは「蟻酸(ぎさん)」という匂い成分を用いて、マーキングしていると知りました。

だから、仲間が同じ経路で入ってくるわけです。

あれこれした後、蟻のことを調べたら、奴らはマーキングしているようですね。
「蟻酸(ぎさん)」という匂い成分を用いて。

だから、仲間が同じ経路で入ってくる。

そういう意味では、アルコールで匂い消しは妥当でしょうか。
なんか、酢やゴムの匂いが苦手という情報もありました。

あと、蟻が入ってくるなら、甘いものの匂いに誘われて……と思いがちですが、雨の日に入ってくるんですよね。たぶん、逃げ場を求めて。

* * *

そういや、働かない蟻の話はよく聞きますが、実際にはブラついてあちこち動き回ることで餌を見つけ、仲間に知らせている点を考慮すれば、彼らは偵察部隊みたいなもので、働いていない訳じゃないように思うんですよね。

移民アタック

youtu.be


何の予備知識もなく、海を泳いで国境を超える少年を見れば、同情に似た気持ちが湧くかもしれません。

次に、予備知識として、下のような情報を受け取るとします。

専門家からは、モロッコがスペイン政府に圧力をかけるため、不法入国を容認したとの指摘がある。

jp.reuters.com

 

不法入国した人を“何の罪もない人”と呼びたがる人もいますが、法的にマズいから不法なのであって、そこに罪はある……。

「でも、彼らには事情が……」「やむを得ない事情が……」と言ったところで、事情は誰にでもあるもの。
ケースバイケースで不法スルーしていたら、法の意味などなくなりますし、ひとつの特例を認めれば「こっちも」と次々に声が上がるのは必至。

このケースバイケースを見極め、許す範囲を条件として決めて法運用。
それなら問題がないように思えますが、今度は悪用する人の対処に追われる……。

悪用と言わないまでも、言葉が通じない、スキルも通用しない、社会規範が異なっている……。
そんな状態では、養われる側になる他はなく、そこに当てられる費用は誰かが稼いだ金。そして、フォローする人の時間も消費されます。

その見返りは「助けた」という満足感くらい。

「目に前にいる困っている人を救う」という行為は、その人が抱えている問題も受け入れるもの。
その人と関係を持てば、その人が敵対している人との関係悪化を生み、その人の仲間を引き入れる結果に繋がる。
ひとつの選択が、数珠つなぎのように、諸々の結果を引っ張ってくるので、難しい選択肢と言えるでしょう。

問題に対して行動をすれば、その行動には次の課題が突きつけられます。
期限と予算、そしてゴール。

「支援を始めます」→「いいぞ! 応援している」

それがスタートだったとしても……

「支援に1兆円かかりました」→「使いすぎじゃね?」「いつまで続けるの?」

……となることも。

「ここで、やめるわけにはいきません。今までの支援が無駄になってしまいます」
→「支援のゴールって、どこ?」

ゴールを決めずに援助を始めると、相手が援助不要になっても求められる可能性があるわけです。
支援していた国が、援助していた国より豊かになっても、支援を断る理由がないもの。
支援=収入。

* * *

人命優先、人権と言ったところで、他の誰かの生活を軽んじるなら、よりベターな選択は何か。

スイス、ホームレスにヨーロッパ各国へ出国できる片道切符を配布。ありえない施策にSNS上で物議

finders.me

 

エルドアン大統領は2日夜にもさらにEUに対する圧力を強め、2016年に合意した移民支援金60億ユーロ(約7200億円)に10億ユーロ(約1200億円)を追加するというEUの提案を却下したと発表した。

www.afpbb.com


「金をやるから、あっちいけ」
「金をやるから、お前の国で止めておけ」

「命の尊さ」という大前提は崩してはいけない。
だから、大前提を前面に押し出して、他国へと送り込む……。

その状況下では、どんな一手が有効と言えるのか。

そういった人の国を作る?

いや、それって、リベリア共和国のように……

アフリカ西岸にあるリベリアは、米国での想像もできないような苦境から脱出し、アフリカ大陸に戻ってきた解放奴隷の居住地として建国された。

だから、もしかすると、「解放された有色人種の避難所かつ安息の地」に憲法がつくられたとき、アフリカの血統を持つ人のみに市民権を制限する条項が加えられたのは驚くにはあたらないのかもしれない。

www.bbc.com

 
* * *

といったことをチェックしていたというメモです。

ウイグル問題と紛争鉱物|「タンタル、入ってない」をアピールする日

米税関が公表した5月10日付文書は「新疆生産建設兵団が関わった綿を使った可能性が排除できない」としている。対象となったのは「中国以外で生産された綿を中国の工場で縫製した一部の綿製シャツ製品」(ファストリ)だ。

business.nikkei.com

いわゆるウイグルの人権問題の話。
ファストリ」は、株式会社ユニクロや株式会社ジーユーを傘下に持つ株式会社ファーストリテイリングのこと。

間違っても、米国のエッジクラウド・プラットフォーム運営会社ファストリー【FSLY】ではない……。もしかして、間違わない? まぁ、いいや。

人権的に問題のある場所で生産された綿を使うのは、その人権弾圧に加担するようなもの。
だから、サプライチェーンから外しましょう……という動きがあるわけです。

ウイグルの人権絡みの話は、だいぶ前から耳にしていたような気がします。
ただ、取り上げられる頻度は少なかったはず。
それが急速にピックアップ率が上昇……。

その背景には、「中国を叩きたい事情」があるのかも。
だってほら、問題のあるサプライチェーンなら、他にも山ほどありそうだもの。

コンゴ民主共和国では戦争が15年続いている。その原因は、わたしたちの最新モデルのスマートフォンにもある。

wired.jp

例えば、コンゴのコルタンです。
略さなければ、コロンバイト-タンタライトと言うとか。
タンタルを含む鉱石ですね。

タンタルは、コンデンサー、リード線、工学レンズ添加剤、セラミック材料、電子デバイス部品に使用。

下は、技術評論社の資料。
どの辺に使用されているのか、具体的に書かれています。ガラケーっぽいけど。

携帯電話に使われている金属

このコルタン、あるいはタンタル
それを採掘することで、紛争の資金源にしている。
資金源になるので、児童でもなんでも容赦なく使って、手に入れるわけですね。

武器を売りたい国にすれば、お得意様。
タンタルが欲しい企業にすれば、安く手に入って万々歳。
泣いているのは、現地の人だけ。

そんな状況だったんだと思います。
今は、採掘された鉱石にタグをつけて管理し、よろしくないサプライチェーンを排除しようという動きも見られます。

担当者がクラウド上のサーバーに接続した携帯端末を使ってバーコードをスキャンすると、封印された袋の重量、タグを取り付けた日時と担当者名などのデータがアップロードされる。

これが、コンゴ民主共和国の東部で導入された最新システムである。その狙いは、グローバルなサプライチェーンに投入される鉱産資源が、児童労働に頼らない鉱山で生産され、軍閥や腐敗した兵士らの資金源になっていないと証明するシステムを改善することだ。

jp.reuters.com

とはいえ、そういう意識のある企業が対策を打っても、その下で動く会社も同じ意識とは限らないもの。
儲け第一の下請けにとっては、お金以外への配慮なんて、意義が見いだせないかも。

何より、使う側はどうでしょうね?

綿のTシャツなら、他に幾らでもあるから替えが効きやすい。
「もう、あそこのTシャツは着ない」とアピールすることが容易。

しかし、スマホやパソコンは難しい。
「もう、あそこのスマホは……」と言って、安くないそれを手放すことも、乗り換えることも、Tシャツより難しい。
何より、他に替えてもサプライチェーンの問題は、解決していない可能性が残ります。
消費者には、産地がわからないもの……。
それはTシャツも同じだけど、価格的に切り刻んでも痛くないから、格好の的になる。

でもって、「あそこは、ダメなのを使っている」と言って評判を下げ、自国の企業をプッシュする戦略もあるでしょう。
汚いけどね。

* * *

その逆と言うわけではないですが、先のタグによる管理にあるように、対策をしている企業からすれば、クリーンなサプライチェーンに資金を投入しているわけなので、その分だけのアドバンテージが欲しいところ。

何のアドバンテージにもならず、ダーティーサプライチェーンの方が利益を上げているとしたら、面白くないでしょう。
「正直者が馬鹿を見る」みたいな心境になり、「アイツら、汚いことをしてまっせ」と告げ口を始めるかもしれない。

そういう可能性を考えたとき、クリーンなサプライチェーン戦争が始まり、根も葉もない噂だかけの中傷合戦になりはしないかと、少し心配になったり……。
気にしすぎですかね?

ただ、自国の産業に影響がありそうな電子機器と、強くないアパレルという分野を考えても、アメリカにとって話題にしやすいのはウイグルでしょう。
なにせ、米中対立の真っただ中にありますし。

* * *

余談ですが、ウイグルと書いて済まされていますが、米税関が公表した文書にあった文言は「新疆生産建設兵団」みたいですね。

これって、いわゆるウイグルで連想する場所以外にも、結構な要素が盛りだくさんみたいだけど……。
下記の情報が正しければ、ね。


新疆生産建設兵団は中国新建集団公司とも称されている。兵団の下に、師団(開墾区)が14、農牧団場が174、工業、建築、運輸、商業などの企業が4391社、健全な科学研究、教育、文化、医療衛生、体育、金融、保険などの社会事業体と司法機構があり、総人口は245万3600人で、働いている従業員は93万3000人である。
(中略)
長期にわたる発展を通じて、新疆生産建設兵団にはすでに漢族、ウイグル族、カザフ族、回族蒙古族など37民族の人がいる。

japanese.china.org.cn


これで、民族的には蒙古族の会社が絡んでいましたでも、新疆生産建設兵団になるとしたら……。

まぁ、そんな感じのことをアレコレ思ったというメモです。

* * *

タイトルは、「インテル入ってる」的に、「コンゴタンタル、入ってない」がキャッチコピーになる日が来るんだろうかという気持ちから。


レアアースの輸出を規制されたら、レアアースを使用しない産業用モーターを開発するとか、そういう可能性を考えてのタイトルじゃないです。

 

デフレの原因は「末尾8円」説

198円、1,980円、3,980円……。

低単価では1桁、それ以上では10桁が8になる値付け。
それを「末尾8円」と呼称して話をします。

これって、よく見る値付けですね。
でも、2004年4月から総額表示が義務化されているので、税抜きで「末尾8円」は……となるはずでしたが、増税が予定されていたので「条件付きで税抜き価格の表示も認める特別措置法が施行」⇒「しばらく放置」⇒「消費税率を10%に引き上げてから1年半が経過した3月末で失効」となりました。

総額表示」とは、消費者に商品の販売やサービスの提供を行う課税事業者が、値札やチラシなどにおいて、あらかじめその取引価格を表示する際に、消費税額(地方消費税額を含みます。)を含めた価格を表示することをいいます。

www.nta.go.jp

でも、まだ見ますよね、税抜き価格での「末尾8円」を。
特にスーパー。

スーパーで買うものは税率8%が多いので、10%の商品とは比較しづらいですが、計算が面倒なのは変わらない。

そもそも、200円、2,000円……って書くより、2円安く&20円安くして、198円&1,980円とした方が、気持ち的に「安い!」となって売れる。
だから、普及したんだと思います。

ただ、この末尾替えのために、かえって損をしていないか。
ふと、そう考えたという話です。

価格において、「安く見える」を追求した結果、やたらと小銭が必要になって、会計時の時間ロスが生まれた……かも。
会計に時間がかかると、「混んでるな。買うのやめよう」と思う人も出るわけです。これは機会損失。

財布を小銭でパンパンにしたくないので、それで買い物を避けるケースも、少しは増えたかもしれません。これも機会損失。

小銭を渡す手間という労力面でのコストアップ。これは回転率の低下にも繋がります。

何より、この「安さ」の追求によって、「安くあらねば」「安く買わねば」のデフレスパイラルが開始。

「少しでも安く」が数円&数十円単位の値付け合戦となり、コストカットが激化して、その意識は従業員の給与にも向かう……。

『一銭を笑う者は一銭に泣く』

少額でも粗末にしてはいけないという言葉もありますが、『時は金なり』という言葉もある。
数円のために、二度と戻らない時間を使う価値が、本当にあるのか……。
ケチった金が巡り巡って、世間の金まわりを悪くしないか……。

* * *

それを考えると、電子マネーやクレジットカードの優位性は、便利さ以外にも見えてきます。
大金を持ち歩かなくていいとか、気軽に借金をしやすいので単価が上がるとか、色々とあるでしょうが、先にあげたデメリットを打ち消すのも大きい。

ですが、別のデメリットが発生するでしょう。
使えない人にとっては関係ない。
決済方法を増やす手間、覚える手間、手数料……。

そして、メリットとなるはずの付与ポイントです。

「末尾8円」コンボの末に、あと数円足りないばかりに、四捨五入されてポイントが付かない分。
これが積み重なれば、得してるのか、損をしてるのか、もはや微妙。

それなら、いっそ「末尾8円」ではなく、「スッキリ価格」にして、「スッキリ会計」を売りにしたら、どうなんでしょう?

1,980円で売るより、2,000円以上お買い上げで、ポイントサービス!

……みたいな?

* * *

そういうことを思ったというだけのメモです。