「節分天井、彼岸底」の季節になると、上の記事のアクセスが少し増える。
このアノマリーが当てはまるケースは稀なんだけど、フレーズとして認知されると何度でも蘇る……。
今年も節分天井どころか、ずっと上がっているし、彼岸が底になるより、天井になる可能性すらある。
それでも、言葉として認知されると、警戒感として心の中に残ってしまう。
科学的根拠がなくても、というか間違っていても、「酒は百薬の長」と言って飲み続けるアル中のように。
「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表します
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米大統領選挙がある年は、1月が上昇で終わったら現職が勝つみたいなアノマリーも、今年は外れる可能性が高いかもしれない。
何というか、もうトランプが勝つのを織り込んでいるような気がする。
株価が急上昇を見せると、「バブルだ」と言って警戒感を促し、賢いふりをしたがるものだけど、今はそのターンじゃない。
一緒に馬鹿になって騒いで、タイミングを見計らってサッといなくなれる位置に陣取る。これだ。
強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
なんてフレーズが認知されているんだから、人々の心に寄り添うなら今は「懐疑の中に育ち」になる。
「バブルじゃないのか?」「バブルだろ」というターン。
このあと、「大丈夫だ」と思い始めてからが撤退戦。
そうはいっても、上昇気流に飛び込みたくない人は、何を目指したらいいのか。
ということで、REITの話。
REIT(リート)とは、Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)の略称で、投資家から資金を集めて不動産を運用して得た賃料収入等を元に投資家に分配する金融商品です。
REITでは基本的に利益の90%超を分配すれば法人税が課税されません。従って、利益のほとんどが投資家に分配されることになり株式と比べて高い分配金が期待されます。
株価の上昇で利益を得るのではなく、配当で利益を得たい人向けの銘柄。
不動産の所有は空室率やメンテナンス、流動性の低さから手が出ないけど、そっち方面にも投資したい人向け。
最近だと、2月くらいにガッツリ下げて、ここ数日で下げ止まってきた感じ……に見える。私見では。
買い集めてる機関投資家もいるようだし。
もちろん、リスクは伴う。
脱オフィスを懸念するのであれば、オフィス系ビルの銘柄は嫌かもしれない。
とはいえ、コロナ禍のホテル・リゾート系銘柄に比べれば、マシでしょう。
今後伸びるとしたら、物流倉庫か。
あるいは、物価上昇に伴って家賃が上がるなら全般的に……。
それよりも、金利上昇を危惧するのか……。
個人的には、最大級のリスクは地震だと思ってるけどね。
あと、そう。
お金の集め方として、昔と違うようなので、下のようなことは……。
J-REIT初の破綻を受けて~市場は不信の連鎖を遮断できるか~
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インド株は上がるだろうが、米株はもっと上がるだろう。
人口ボーナス絡みで買うものは、売り時も想定しないといけないし。
ただ、大量の働けない移民によって、社会的破綻が起きなければの話。