魂の重さは約21gみたいな話じゃなくて、生命のデータベースの話。
何かを記録するには、媒体が要る。
それは紙だったり、磁気テープだったり、光ディスクだったり……。
そういった記録の保存場所を考えると、死者の記憶なるもの、あるいは生前の行いを“どう記録するのか”となる。
人の記憶は脳にあるとしても、肉体的な死は脳の機能消滅にも繋がる。
なら、死後を左右する判断材料としての生前データは、どこに格納されたものか?
宗教が大好きな生まれ変わりだの、死後の世界だのに科学的にアプローチする場合、この情報の保存先問題というのは、議題になるだろうか。
そう思ったのがメモした理由。
まぁ、メモをするだけで、何の説も書けないけど。
だってほら、あらゆる生物に接触しているものなんて、空気くらいしかないのだから、その空気にデータを保存できない限り、無理じゃない?
二次元の存在が、三次元を把握できないように、異なる次元に格納されるのだとしたら、それはそれで……となるけども。
それにしたって、今までの全生物のデータ化をしたとすれば、相当なデータ量になるでしょう。
そして、宗教が発生する前に亡くなった人の方が多そうなので、無宗教の魂データベースは……と考えると、宗教的には救われていない判定の人が山積み。
* * *
まぁ、なんだ。
「どうして太陽が昇るの?」
「あれは、神の仕業だ」
「なんで、お前が俺たちを統治するの?」
「神に選ばれたからだ」
という過去のほら吹きの影響が、今もあるってだけなんだろうけど。