メモ書き

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アレな弱者は、救済すべきじゃない理由

いじめをする子がいたとして、その原因を探っていったら親がどうの、家庭環境がどうの……。
そういうのが定番だったりする。
で、何とかを憎んで人を憎まずと言わんばかりの終わり方をするけど、それで被害者は救われるの? 何か問題は解決するの?

逆説的に言えば、家庭環境に難ありなら隔離。
これだけで予防線が張れるという論理展開ができる。

もちろん、人道的にどうたら、倫理的にどうたらと言われるのは百も承知だけど、それまで普通に暮らせていた子の将来がダメになる可能性を考えたら、よりリスクの高い存在を対処したほうが、行動として妥当性があると言えるのではないか。

普通に暮らせていた子が普通に成長する。
家庭環境に難ありな子が、普通な子を潰したうえで成長する。
……って考えたら、どうよ? 損失という点で見て、どっちが大きい?


「虐待は繰り返す」というなら、それを気の毒に思うのではなく、「大きなリスク要因を背負った人物」と最初から見る。あるいは知っておく。
まぁ、その時点で「救済して成長を促す」よりも、家庭の問題を放置して親に将来を奪われるほうが、社会的なリソースの損失という意味では、プラスに作用するんじゃないかという話。

「不幸な家庭環境が犯人が……」

じゃ、そういう環境を取り締まれば?
あるいは、そういう環境での出産権を取り上げれば?

その無慈悲な規制こそが、ある意味での優しい社会に繋がるかもよ。
暴力者に優しくない世界と、そうじゃない世界。どちらが優しい世界なのか。

……ということを独裁者が実行し、データを取ってくれれば、非人道家として社会貢献ができるのに。

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救済とは何か?

1974年の大飢饉後に貧しい人々の窮状を目の当たりにして以来、その救済活動に目覚め、1976年に貧困救済プロジェクトをジョブラ村にて開始、銀行へ融資を働きかけ自ら村民の保証人になったが、銀行の融資は受けられず、1983年にグラミン銀行を創設。
<中略>
マイクロ・クレジットは貧困対策の新方策として国際的に注目され、主に第三世界へ広がっている。 グラミン銀行は多分野で事業を展開し、「グラミン・ファミリー」と呼ばれるグループへと成長をとげた。

ysbrc.ryukoku.ac.jp


貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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