メモ書き

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旧メディアに代わる存在、その名は「OSINT」

OSINTは 「Open Source Intelligence:オープンソースインテリジェンス」の略であり、一般に公開されている情報源からアクセス可能なデータを収集、分析、決定する諜報活動の一種である。米国国防総省DoD)によって、「特定の情報要件に対処する目的で、一般に入手可能な情報を収集し、利用し、適切な対象者に適時に普及させた情報」と定義されている。

www.nec-solutioninnovators.co.jp

引用元にある「合法的に入手できる資料」を「調べて突き合わせる」手法という一文を見れば、話題のアレを彷彿とさせる人もいるでしょう。
不正な何かを見つけるとか、不当な何かを見つけるとか、市民の権利を行使するとか、そういうの。

この入手できる資料には、いわゆるオールドメディアのそれも入るわけですが、いずれは それに取って代わる可能性を示唆してみようかなと、そんなメモです。

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シンプルに考えてみて、ある食品の製造ラインに詳しいのは、その製造ラインに立つ人ですよね?
そこの状況を誰よりも伝えられる人って、ラインの人なわけです。
その人が、口下手じゃなければ……。

仮に口下手だとしても、違った意図で伝えられるよりマシ。

今は、自分で映像を発信できる時代。

なのに、どこかの誰かの飯のタネの為に、貴重な時間を浪費するのは馬鹿らしい。
だって、どう使われるかも不明なうえに、使わない可能性もあるなんてのは、リスキーなだけだもの。

こうして、ある食品の製造ラインを取り上げようと思ったら、ネット上にアップされている動画を探し、オールドメディアが引用するようになる……。
事故現場の「視聴者による撮影」な写真のように。

その方が、撮影スタッフとか要らないしね。安上がり。

そのうち、「記者クラブ」という名の動画チャンネル名が出てきて、そこの切り抜きをするようになったり……。それだと、クラブ外のメディアに対する優位性(既得権益)が失わるか。
各省庁のサイトに「記事用資料pdf」が用意されて、それをコピペするだけになったり……。

そんなこんなで、まとめサイト化していく。
勿論、まとめサイト的なアフィリエイト広告付きで。

まぁ、今でも新聞社は広告バナーを出してるけども。

* * *

そう予測したところで、最大のネックになるのは資金源。

OSINT的活動をするにしても、一般的な個人なら収入源を確保しないといけない。
活動中に得た情報の有料販売、あるいは寄附を募るか……。
はたまた、情報の公表権を誰かに売るか……。

そういうことを考えると、ごく普通の会社員には難しい活動でしょう。

いや、だからこそ、就職の余剰人材となった文系大卒あたりが、政治系OSINTとか、税金系OSINTとか、商業系OSINTとか……。
専門の追及分野を持ち、ファンを獲得して動いていった末に、オールドメディアが「有力な商業系OSINTの調査によると……」という前置きでニュースを語る時代になる。
……かもしれない。

それだと、取材費用がかからないから、不動産屋と化したメディアにも利点はある。
「もう、東大卒が応募してこない」とか言って、優秀な若手人材の不足に嘆いているそうだけど。

www.j-cast.com

取り合えず、政治系OSINTを目指すとしたら、資金の流れを片っ端から調べて、引っ掛かった政治家を忖度なく公表。
これは……。

これは、合わせてボディガード需要が高まりそうですね。

 

 

それは、トランスフォーマーじゃない。

 

www6.nhk.or.jp