「居眠り議員に払う金はない」
「議員の数を減らせ」
「あいつらばかり、いい思いをしやがって……」
そういった言葉が珍しくない中で、「政治家の報酬を上げろ」と言えば、叩かれるでしょう。
中には、ただの逆張りと思う人も いるかもしれません。
最初にあげた主張の根本的なところにあるのは、「嫌な奴が痛い目を見たら、気分的にスッキリ」じゃないでしょうか。
言ってしまえば、シャーデンフロイデ。
そこにあるのは、「世の中がよくなる」とは無縁の個人的な期待。
政治家の所得が下がったところで、その人の懐が膨らむわけでも、誰かが得をするわけでもない……。
それどころか、損をする可能性がある。そんな話をします。
NEC、新卒社員の優秀な人材に対し役割に応じた報酬水準で処遇する仕組みを導入
良い人材が欲しかったら、それなりの報酬を用意するもの。
でなければ、良い人材は集まらない。
良い人材は、良い人材だからこそ、選択肢が豊富にある。
誰もが求めるからこそ、良い人材。
そんな人が、酷い報酬のところに、何を求めて行くと？
搾取前提の“やりがい”ですか？ 意味不明な“使命感”ですか？
そんなものを掴んでしまう時点で、良い人材としては……。
そもそも、より良い何かを求めるなら、それに見合った報酬を用意し、競争を引き起こさないといけない。
無投票で決まるようじゃ、それって職種としてオワコンなんじゃないのか。
その凋落ぶりに拍車をかけるのが、感情に任せた「下げ」要求。
そんな可能性を示唆するメモです。
＊ ＊ ＊
いやいや、政治家ってのは特殊なもので、一般の競争原理や報酬を当てはめるのは……といった見方もあるでしょう。
そういう視点で見た場合に着目するのが、政治の特殊性かもしれません。
おそらく、他業種より顕著に出るのは「社会的ジレンマ」じゃないでしょうか。
社会的ジレンマとは、「一人ひとりが自分にとって望ましい行動をとると、その行動自体にはほとんど問題がなくても、そのような行動が集まったときには社会的にも個人的にも望ましくない結果が生じる」というメカニズムです
引用元：特集 環境問題と社会的ジレンマ
自分にとっては、利益をもたらしてくれる存在を守るのがベスト。
所属する集団にとっても、それは同じ。
だけど、社会にとっては真逆……みたいな？
最近だと……あぁ、思い浮かんだ話は後にします。
そこまで詳しく調べていないし。
人件費を削ることが「意欲を高める」ことに決してつながらない
＜中略＞
1. 無能な経営者に高額報酬を支払うのは無駄である。
2. １にもかかわらず、一般従業員の給与が低く、さらにはリストラまで行われれば「不公平感」が高まり、彼らのモチベーションが下がる。
あとは、そう。
上にあるような「無能なのに高額報酬」だと、下で働く人のモチベーションが下がるという傾向。
とはいえ、最初から下げていては誰のモチベーションも上がらないのは、『人件費を削ることが「意欲を高める」ことに決してつながらない』にある感じ。
難しいよね。
報酬が少なくて権利がある場合、リベートによって不当な報酬を得たりするわけですが、最初から高額報酬であれば防げるかというと、どうなんでしょうね。
というか、みんなの報酬がアホほど高ければ、先の問題は消えるかもしれません。
金余りで働かないという問題の発生は、考えられますが。
あと、公務員の話。
マスコミのスポンサーになることはないので、彼らに叩かれやすいですが、その給与を下げても得しないどころか、損するんじゃないのと……。
特に地方公務員の場合、安定して地方に流れるお金なわけで、その人が地元で使うことで周りにも金の流れができる側面があるわけです。
それを断ったら、地方紙だって困るだろうに。
＊ ＊ ＊
社会的ジレンマで思い出した話は、下記のこと。
いろんな人にとっての不都合が詰まり過ぎて、究明が進まなそうな印象ですが、サラッと見ただけなので よくわかってません。
現場の土地は、静岡県の差し押さえによって、事故の元となった盛り土をやらかした新幹線ビルディング社からZENホールディングス社を創業した麦島善光さんへと所有権が移っています。
ネット界隈では、一部で話題の「新幹線ビルディング」ですが、今のところ文春の記事くらいでしか見ていないような……。
ちなみに「新幹線ビルディング」で検索をかけると、天野、熱海、麦島、自民党、盛土、jr、小田原、wikiといった検索候補が出ます。
自民党と出るのは、自民党と連帯している同和団体だから、らしい。
で、普段から自民党を叩いている人などは、タグをつけて叩いているわけですよ。
いつもなら、野党のアカウントで乗っかってくる人がいそうなんですけど、この件では静かだなぁ～と。
そんな印象レベルの話です。
全然関係ないですけど、
静岡、廃棄物と言えば……
ミダック【6564】ですね。
今は。
