メモ書き

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全国一斉に「同じものを食べる」という悪習

クリスマスケーキ、恵方巻、チキン……。

一斉に同じものを買い求め、一斉に同じものを食べる。
各地で、それが行われているのを想像すると、奇妙な光景だなと……。

あの人も、この人も、同じものを食っている。
同じ日に、同じような時間帯に、同じようなものを。

行事とは、そういうもの。
伝統だから。

風習という謎のスタンダードが形成されれば、何も考えずに実施するし、準備する側も大きな負担を受け入れる。

「書き入れ時ですから」

そう言って、売り上げが倍増する日を有難がる。

土用丑の日 平賀源内説に限らず、何かのキッカケでもないと、買われにくい商品があるのは事実。
そのキッカケから、買い続けるキッカケになる可能性もあるでしょう。

しかし、非効率だよね……と。

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言うなれば、トイレットペーパー騒動のそれ。
「なくなる」という認識のもと、買い占めが発生。

で、その事態を見て、業者は「売り上げ倍増」と喜んだりはしない。
その売れたツケは、後に響いてくる。

たくさん売れたからといって、使用機会は劇的には増えない。
ウンコの量は、たいして変わらないもの。
まぁ、家にいる時間が増えれば、自宅で用を足す機会は増えるでしょうけど。

基本、使われずに山積みされるトイレットペーパーが、自宅にあり続けるだけ。

製造メーカーは、一時的にフル稼働させられ、後で生産数を落とすことに。
配送だって、似たようなもの。

急な需要増に乗っかって、半年で廃業する中国マスク業者の多いこと。

そういう一時的な需要増って、非効率じゃないですかという話です。

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予期せぬ需要なら「仕方ない」と言いやすいですが、イベントごとなんて予期できるもの。

それなのに毎年のように実施して、イベントの翌日には廃棄されるか、投げ売りされる食糧の山。
日持ちしないものだからこそ、売りたいなら互いにデメリットの少ない形を模索したらと思うのです。

何というか、そうですね……。

「うちは、26日がクリスマス説を信仰しているから、他の家より1日遅いのよ」という家庭ならば、毎年のケーキ代を安くできる……みたいな?

そういう意味では、誕生日ケーキというのは、良い着眼点だったと思っています。
誕生日は、バラけていますからね。

でも、「誕生日」は「ケーキ」に取られてしまったので、他の食品は「いつを狙うのか」「どうやってバラけさせるか」となります。

そこで、「あなた記念日」を考えてみました。

誕生日を元に、各人の年間折り返し地点で、特定のものを食うのです。
誕生日から23日後には、恵方巻
誕生日から96日後には……。

なんか、弱いですね。
ここはラッキーフード的に、占いでも根拠にした方が、信じる人が出てきそうです。

カバラ数秘術の誕生数の日に、緑色のものを食べるとXXみたいな?

計算方法によっては、33が出るようなので、その辺が困りもの。
てか、計算には西暦を使ってますけど、この数秘術が出来たのって その前じゃなかったかな?
他の暦を使っている時点で……まぁ、いいや。

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そんなことを考えていて、「賢いな」と思ったことがあります。

いわゆる、お客さま感謝デー的なもの。

商品には、販売が許される期限がある。
在庫を持たなければ、商売はできないが、在庫を管理するにはコストがかかる。
さらに、期限が過ぎたものは、廃棄というコストがかかる。

であれば、月に何度か決められた日を設定し、在庫処理日を儲けるのがベター。
店にとっての「あなた記念日」ですね。

「うちの店のケーキ記念日」

これですね。

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投資という視点で見ると、在庫を持たず、毎月の固定収入があり、利益率が高く、訴訟リスクが低い銘柄が好みです。