「マスコミは言わない」
「メディアが報じない」
よくあるキャッチコピーですが、本当に「報じていないこと」を確認したんでしょうか?
おそらく、していない。
するわけがない。
すべての媒体をチェックし、「それが無い」ことを確認しないと言えないから……。
これも「悪魔の証明」に近い不可能さがありますね。
「不可能」を結論付けるには、すべての可能性を潰す必要があるので、この言葉も使いづらい。
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もしも、「マスコミは言わない」「メディアが報じない」を根拠を持って使えるとしたら、それは業界に身を置く人間が、「これはタブーだから、掲載できない」というケースくらい。
しかし、メディア側の人間が、自分の属する組織で発信するのではなく、別の媒体で先のキャッチコピーを使うと、妙な気持ちになりますね。
自分ところで、伝えろよと……。
伝えないなら、その伝えない理由こそ求められます。
が、まともな“伝えない理由”がそこにあるなら、そもそもタブーでもなんでもないのでは?
本当にタブーであれば、暴露した時点で組織から弾かれているでしょう。
つまりは、ただのキャッチコピーとしてしか、この言葉は使われないという話。
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「医学の常識を覆す新常識」
医療や健康に関する本では、上記のようなキャッチコピーが定番。
これもまぁ、同じ理屈。
本当に覆した新常識であれば、科学雑誌で取り上げられて大騒ぎでしょう。
所詮、ただのキャッチコピーだという話。
そして、こういうのを放置しておいて、いいのかな?
そう思ったという話。
薬事法なんか、証明されていない効果を謳うとエラいことになるのに……。
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そんなところまで、手を回してなんかいられないって声が聞こえてきそう。
まぁ、そうだね。
費用対効果として、悪そうだもの。