地上波で、相撲が見られる。
もし、それが4K放送のみになったら、何が起こるのか……。
そんな話。
「相撲は楽しみ。生き甲斐」
そういう高齢者も多いでしょう。
身内にも、ニュースと相撲しか見ないような人がいます。
相撲を見るのが日課になってる人にとっては、台風だろうが何だろうが、意地でも見る番組なのかも。
午後3時過ぎ、一旦家へ戻ると、幸運にも早々に電気が復旧した我が家の冷房が効いた茶の間で、テレビをのんびり観ていた父(89歳)が、開口一番、「NHKの映りが悪いから電気屋へ電話しろ。これじゃ相撲が観られないだろ」と宣った。
「だから、今それ重要じゃないでしょ。館山市中が停電なんだよ。病院だって死ぬか生きるかの状態でがんばってるんだよ」
状況を説明するが、高齢の父は、「相撲が観られない」と繰り返す。
恐るべし、相撲エネルギー。
この相撲が4K放送のみとなれば、衛星放送のアレコレを整え、テレビやケーブルを買い替え、相当なお金が市場に出回るかもしれない。
きっと そこには、家電量販店で店員を問い詰める人や、アンテナの設置を急かす人の姿が確認されることでしょう。
一方で、自宅への設置を諦めた人たちが、店先で相撲を見る姿も……。
とはいえ、それは家から出るキッカケであり、同じ番組を外で見る仲間の獲得。さらには、帰路で消費をする可能性とも言えます。
もちろん、彼らが集う店舗にとっては、迷惑でしょうけど……。
最悪、集まった人たちで取っ組み合いとか起こすかも。
家から出ない人の中には、生き甲斐を奪われたと元気を失う人も……。
それで介護が必要になったとなれば、問題。
文字通り、生きる甲斐がないとなれば……。
なれば、高齢者が減る?
ブーマーリムーバーを叫ぶ人なら、そう捉えるでしょう。
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てか、地上波がなくなっても、ABEMAで見れるじゃないか。
そう、見れるんですよね、確か。
スポーツコーナーにありましたよ、相撲。
格闘コーナーじゃないですね。
でも、高齢者にABEMAを見せるのは、難易度が高くないか?
それに関しては、スマホで見れる時点で侮り過ぎな気もするけど、別のデバイスもあるんですよね。
それが、CLOVA Desk。28,050円。
一時的に、投げ売りされていて、2,990円くらいになっていたはず。楽天ブックスで。
LINE通話もできるのに、なぜ低価格で……。
今も、Amazonなら5,000円台。
買えばよかったかなぁ?
見もしない相撲のことを考えながら、そう思いました。
しかしまぁ、経済政策というのは、人の選択肢を狭めさせ、何をさせるのかを考えることだと、個人的には思ったり思わなかったり……。
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携帯サブブランド乗り換えキャンペーン的なものをして、参加しないと「損をする」みたいな?