メモ書き

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セカンドキャリア問題|アスリート、アイドル、青春ビジネスの弊害

それは、古典を習う問題でもあり、ペットを飼う問題でもある。

そんなメモ。

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我が国のプロスポーツ選手の平均引退年齢は、競馬騎手:約38 歳、大相撲:約 32 歳、プロ野球選手:約 29 歳、プロサッカー選手:約 26 歳(上代ら,2013)と、プロサッカー選手の平均引退年齢は他競技に比べ低く、選手キャリアが短いためセカンドキャリアへの準備期間も短くなる
引用元:プロサッカー選手のセカンドキャリア準備に関する類型化

上は、プロスポーツ選手の平均引退年齢を検索して、最初に出てきた資料です。

「20代あたりで引退して、その後どうするの? 何で稼いでいくの?」

これがアスリートの人生における最大の課題かも。生活面においての。

で、思うわけです。
こんなにも人生を不安定にさせる職業があり、それに影響を受ける人が山ほどいるのは、経済効率や社会保障の観点から見れば、よくないんじゃないかと。

もちろん、引退後は後進の育成が云々、解説者として云々……。
そういう道もあるでしょうが、少子化ですよ?
若者が減っていっているんだから、需要が先細るのは目に見えているでしょうに。
その辺まで考えて「お前は選手になれ」とか言ってるの? 関係者は。

それとも……。
海外需要を見据え、コーチとして迎えられることを想定してる?
だとしたら、向こうの言語を習得する意欲が無いと、厳しいよね……。

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www.nikkansports.com

コーチの枠は少なく、解説者の枠も少ない。
このご時世、飲食店で再スタートも厳しい。
タレント活動は向いていない。

その先にあるのが犯罪だとしたら、なんだかなってなるじゃない。

友人たちが年齢を重ね、職場での経験を積み、キャリアアップしていく中で、若い時がピークで落ちていく……。
そうなる可能性が高い残酷な世界。
ケガひとつで終わる危うい生業。

そんな人生を賭けたショーを見る人々がいて、関わる人々がいて、宣伝する人がいて、集客力を利用して自社をアピールする企業がある。
スポーツ1種目でも潰せば、そのサイクルごとダメージを受けるので、やめることなどできない。
でも……

「ここで、やめ」

と、区切りでもつけないと、この課題は残り続ける。
そう、古典の学習のように。

古典なんか学ばなくていいと、福沢諭吉が著書で書いたのは遠い昔。
今も学生たちは学び、大半は覚えてすらいない。
学んだところで、何らかの研究が進んだところで、世の中に与える影響なんて……以下略。

でも、ここで「もう、やめます」と言えば、それで飯を食っている人は困る。
だから、やめない。

その時代の「困る人」のために、延々と残り続け、新たな「困る人」を生んでいく。
これが「困る人」を生み出すサイクル。

「困る人」さえいなければ、「古典を学ぶという無駄な時間」を費やさずに済む人たちが救われるけど、誰も嫌われ者を買って出ないから変わらない。

こう書くと、古典好きには面白くないだろうけど、何も学校で学ぶ必要性ってないでしょって話。
趣味の類で、いいんじゃないのと。

それは、音楽にも言える。

音楽って、「学ぶ」必要があるものなの?
歌いたいときに、歌いたいように歌う感じの存在が、音楽じゃないの?
教室で習うもんなの?

よく数学は使わないから要らないという人がいるけど、そういう人って音楽は要らないって言わないんだよね。
たぶん、好きだからなんでしょう。
でもって、「数学は使わない」以前に、勉強してないから「使えない」感じだよね。それは「使わない」じゃなくて、「使いようが無い」の誤りじゃないかと……。


学ぶ学ばないで思ったんだけど、学校に通ってない偉人の伝記が、学校の図書館にあるのって、面白いよね。
どこでも学べるって、学校で言ってるようなもんじゃない。

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まぁ、そんな感じに思っていたというメモ。

ペットを飼う問題に関しては、「飼い主の引退」という概念が薄いだけ、もっと厄介かも。

人間、いつまでも健康でいられるわけじゃない。
放っておいたら死んでしまうようなペットを飼っていて、飼い主の体の自由が利かなくなったら、どうなるのか……。

望んでもいないペットの世話を家族が負う羽目になる。
飼い主の死去に伴って発生することもあるでしょう。

でもって、ペットも高齢化しているという……。

これは、もはや「長生き」という社会問題。

結論から言えば、「ペットなんか飼うな」なんだけど、これも「困る人」がいるので、簡単に「やめろ」とならない。

こう書くと、間違いなく動物愛好家にとって面白くないだろうけど、感覚として不思議なんだよね。
日々、肉や魚を食っている一方で、同じ動物の類にエサを与え、育てている感覚が……。

そういう点で見ると、「肉や魚は食べません」+「ペットを飼っています」な人の方が、理解しやすい。

「だって、かわいいから」

みたいな理由が基準だと、相手にしたくない。「クジラは賢いから」と同様に、その人の感覚の問題なので、話し合っても理解の仕様が無い。

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タイトルに「アイドル」も入っているのは、アスリートと同じ。
職業としての需要が「若い時」に限定され、セカンドキャリアという課題がついてまわるので……。

ピーク時の収入だけで老後を何とかできるとか、運用を学ぶとか……。
と、真面目に考えたところで、計画性あったら業界に飛び込まないか、そうじゃない人は引き際を間違えないとか、そう思えてきました。

どっちにしろ、若い時だけの「青春ビジネスの弊害」は、社会全体に影響を及ぼすって話。

そういうのが目立って、そういうのに若い時間を浪費して、ライフラインの維持に必要な人材が不足したとか、必要な知識や経験を身に着けた人材が育たないとか、そうならないことを祈るばかり。