BSのドキュメンタリー番組の感想です。
平たく言えば、中国広州にある黒人街リトル・アフリカにおけるコロナ禍の差別問題。
それを扱った番組。
・ウイルス扱いされるようになった。
・大家に追い出され、ホームレスになった。
・差別は前からあって、その象徴的なのが洗濯機に黒人を入れるCM。
そういう状況の中で、幾人かにスポットが当たるわけです。
密着取材的に。
一人はアパレルのバイヤー。
もう一人は、プロのサッカー選手を目指す学生。
そして、競馬の騎手だったタテンダ。
他にも出てきますが、覚えているのは3人。
この番組の感想を書く気になったのは、タテンダ氏の存在が大きい。
まず、彼は中国人との結婚を夢見ています。
中国人の女性と再婚すれば、子どもは中国語を覚えられるから……。
そう、彼には娘がいる。
故郷で結婚した後に生まれた子。前の妻とは、離婚だったかな?
ちょっと、その辺は覚えていない。
その娘をアフリカに残し、調教師として中国に来ていたような……。
年収は、同じ地域に暮らす中国人の4倍くらいあったはず。たぶん。
だから、金銭面での不安はない。
で、その彼とよく行動を共にする中国人の女性がいるんだけど、彼女は翻訳アプリを使わないと意思疎通ができない。
タテンダは英語で話し、中国人の彼女は中国語(北京語)を話す。
二人とも、他の言語を覚える気はなさそう……。
結婚したいなら、言語を学んだほうが……。
見ている側としては、そう思ってしまう。
ピアノを習っているタテンダを見ていると。
ちなみに、彼がピアノを習っている理由は、娘が習っているから。
えぇ~……。
そんな翻訳アプリ頼りの彼なのに、彼女と結婚する気満々。
実際、中国人の女性と結婚したいと、彼女にも話していた模様。
しかし、番組スタッフが彼女に訊いたところ、「結婚するなら、中国人がいい」とのこと。
タテンダは結婚相手として眼中になく、おごってくれるオジサン扱い。
そのうえ、一緒にいるところも見られたくないと、散々な言われよう……。
なんか、差別がどうの以前に、よく見る貢ぐだけのオッサンに思えて、何とも言えない気持ちになりました。
こう書くのも何ですが、気の毒ですね。色々と……。
あと、中国にも競馬ってあるんですね。
* * *
アパレルのバイヤーは、中国で衣類を仕入れて、アフリカにいる兄弟に送って稼ぐ感じ。
商品の写真を撮るために、床に服を広げるのは、思わず「汚っ」と……。
この辺の感覚は、日本人特有なんでしょうか。それとも?
並行輸入品の外箱の話になりますが、海外と日本で差があるんですよね。
向こうでは、どんなに箱が汚れていても気にしない。
日本は、箱も商品のうちという感覚。
そういう違い的に、「洗えば同じでしょ」なのかな?
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プロのサッカー選手を目指す学生は、道ですれ違う人にも声をかけるような人。
中国語を勉強しているあたりは、翻訳アプリのタテンダ氏とは違う。
そんな彼を取り巻く環境も、コロナで一変する。
差別の対象となり、地下鉄で彼が座れば、隣にいた人は避けていくように……。
逆に、サッカーを通じて知り合った人たちは、今まで通り。
だから、プロを目指す。
とはいえ、中国にも外国人枠ってやつがある。
そりゃ、そうだろうな。
いわゆる助っ人枠なので、1チーム2人。
アマチュアの彼を入れるプロはいない。
欲しいのは、海外で活躍しているプロだもの。
そういうのって、調べればわかりそうな……とか思うんだけど、彼は電話で問い合わせていました。
当たって砕けろ精神も時には大事だけど、番組に出た人はリサーチ不足のまま、中国に夢を見ている気がしないでもない。
キツめの言い方をすれば、そういう印象を持ちました。
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「黒人中国夢 -ブラック・チャイナ・ドリーム-」というタイトルから、アメリカンドリーム的なそれを中国に期待して……。
一攫千金。
成り上がり。
かつては、そんな夢を見て、自分の人生を掛け金に、博打を打っていたんでしょうけど、今は下調べの段階でレートがある程度わかる。
降りたほうがいい勝負をする必要はない。
……みたいな感想を少し抱きました。
同時に、広州の街並みが日本の首都圏のようで、少し驚き。
深センほどじゃないにせよ、なかなかどうして……。
前に見た「中国 汚染された町で」の街並みに比べると、雲泥の差。
上の番組では、環境汚染によるスモッグが酷くて、病気になる人が続出。
自治体単位で対策に順位付けして、競わせるように改善を目指すという内容。
そこで出てくる環境そっちのけで金を稼ぎたい塗装業者とか、石炭ボイラーを没収されても、また同じのを用意するオバチャンとか、出てきていたはず。
彼らが住む街こそ、中国としてイメージする典型的な何かがあるんですよね。
情報が古いってだけかもしれないけど。
それはそれとして、あの国の環境対策は、PM2.5の深刻さ所以。
日本が「環境への配慮」を謳うのと、切迫感が違うでしょう。
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話を戻し、黒人中国夢。
移住したのは黒人男性ばかり。女性はいない。
その辺に、アジアのアメリカにはならないポイントが、あるような気がしました。
一人っ子政策で男が多いのに、さらに男ばかり増やして……。
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【メモ】
老人大介護 「中国14億人の老後」