メモ書き

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「ザ・ボーイズ シーズン2」の感想|クズには、なるな

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ザ・ボーイズというドラマの感想です。
シーズン1の感想は、1年くらい前に書きました。

att3200.hatenablog.com

確か、先月から毎週金曜日に新しいエピソードが追加されるようになったはず。
で、今日でシーズン2が終わりました。たぶん。

割と楽しみにしたので、来週からエピソードの追加がないと思うと、少し寂しい気もしますね。
なお、シーズン3は脚本作業が進行中らしいです。

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個人的な感想を言うと、「ストームフロントには、ガッカリだ」になります。
なんて、つまらない倒され方をしたんだという意味で。

「私は頑丈なの」と、ホームランダーの赤い光線を受けても肌を焼くくらいだったのに、あんな……以下略。
まぁ、単純に「坊や > 超えられない壁 > ホームランダー&ストームフロント」みたいな図式が成り立つなら、それはそれで構わないんですけどね。

って言うか、対ストームフロント装備のRPGを用意したんだから、それを使った見せ場を期待するじゃないですか。
ヒーローの能力を科学的に分析し、それをもとに能力なしの一般人が戦うとか、「やっと来たか」みたいな展開だったのに……。

このドラマに何を求めるのかは人それぞれでしょうけど、トランスルーセントをやったときから、「無能力者が、工夫して能力者を倒す物語」という期待があるので、先の感想になったわけです。

まぁ、「科学的に分析」とか言って科学を持ち出すと、かえって よくないかもしれませんが……。
例えば、「透明になる能力がある」というフィクションを楽しむために、皮膚の炭素が云々という説明で設定を深めても、あまりにも科学を追及すると「目が見える仕組み」に行き着き、目も透明化したら見えないので“おかしい”となりかねないですし。
科学に対して適度な距離感を保ったフィクションでいるには、「科学的な対抗策」っていうのは諸刃の刃ですよね。

* * *

なんか、原作ではストームフロントが男で、他にもドラマで変わった箇所があり、一部で炎上していたようですが、その辺は原作を知らないので すんなり受け入れてしまいました。

そもそも、アメコミを読まないですからね。
登場するヒーローには元ネタみたいなのがあるそうですが、あまりヒーローものを見ないので、まったくわかりません……。

人種差別、フェミニズム、テロ……。
そういう要素も散見される感じでしたが、そういう諸問題に対する模範解答の逆を行く表現がありました。
とはいえ、それ以上でも以下でもなく、深くはないかなぁ~と。
あと、そういうのに反発する人には「お前らは、客じゃない」といった趣旨のコメントが、制作サイドからあったと記憶しています。いや、キャラの性別変更に関してだったかな?

個人的には、こういう時事ネタ的な要素は、数年後には寒くなってるので、作品の寿命を短くするんじゃないか……。そんな気もするんですけどね。
昔の作品を見て、未来設定なのに公衆電話やテレホンカードが出てきて、急に冷めちゃう感じの寒さです。「あぁ、これを作った時代は……」というやつね。

時事ネタと言っても、今後も続いていくようなテーマですが、時代によって主流派となる考えは変わるので、微妙なところです。

* * *

今後の展開として気になるのは、頭爆発系能力者、ディープの今後、坊やの成長。
この辺りですかね。
特に頭爆発系能力者は、頭がない生物に能力を発揮できるのかが気になります。
どういう行動原理なのかも。

主人公のヒューイ・キャンベル君は、もはや邪魔ですね。
わめいて うるさいだけ。
良心ポジションとして必要かもしれませんが、物語を盛り上げないんですよね、彼は。
「コイツ、何をするんだろう?」というワクワクが、もはや皆無。

そこんところを行くと、シーズン2の盛り上げはストームフロントでした。
あとは、ディープとクジラ。ドヤ顔で妨害したのに、お友達を失う結果に……。彼の場合は、活躍しないことに意義がある。

ただ、クジラのシーンや、シーズン1のイルカの突撃に不快になる人もいるでしょうから、その辺は感性にもよるのでしょう。
私は“作り物”として見ているので、グロいシーンもオブジェクトの破壊くらいの認識です。

中には、グロさを求める人もいるでしょうけど、個人的にはグロさの良さがわかりません。
オブラートに包まない表現の一つとして見ているだけなので。

何にせよ、過激さや逆張り的な表現を追求した挙句、クズな感じにならないことを祈っています。
クズなのは、作中のヒーローだけにして。

「クズには、なるな」

登場人物のセリフです。