メモ書き

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老害とは、テレビ信者のことである|失われたウン十年はメディアのせい

オールドメディアVSインターネットみたいなノリで、マスコミの敗北が話題になった日があったけど、別にネットは戦ってすらいない。
そこにあるだけ……。

その辺からしてもう“わかっていない”のではないか。

ネット上の情報には、デマや誇張もある。
だから?
マスコミにも、あるでしょ?

というか、ネットは包括的。
マスコミが流した情報もあるんだから、彼らが拡散したデマも誇張もあるわけで……。
玉石混交のカオス空間の形成には、君らも寄与してるんだよ?

ただ、決定的に違うのが、ネットは常に両論併記。
片側からしか もの見れない、見させないオールドメディアとは違う。

それが何?
ネットに規制が必要だ?

自分らに都合が悪いから、自分らの主張が妨害されるから、規制という名の検閲をしたいと?
それで、あわよくば規制側の人事や権益を自分らで掌握し、新たな収入源にでも繋げたいと?

その辺の発想が「利用者の最適よりも、自分らの都合」を優先する既得権益団体っぽくてダサい。

そういったダサさを感じずに「テレビde真実」「新聞de真実」とばかりに、そこに映った&書いていた情報には偏りも誇張もないと信じ、自分こそが真実にアクセスしている正しい人間だとばかりに振る舞う……。

自分の力では何も調べず、何も疑わず、ただメディアの情報を妄信する。
そのベテラン信者が老害と呼ばれる存在なのかもしれない……みたいな?
そんな話。

* * *

で、それが「失われたウン十年」に繋がるのは、バブル崩壊後の「ダメ出し」や「無駄削り」などに見られる報道姿勢にあると思ったから。

「ダメだ、ダメだ」と毎日のように繰り返され、嫌な気持ちになる報道ばかり続いたら、そりゃ消費も冷え込むでしょ?
「未来は明るい」と思わなきゃ、明るくならない。
根性論みたいに聞こえるけど、明日が心配なら金を使わないって理屈。
何とかなるって思う人は金を使って、経済を回す。
その金を使う人を減らしたのが、先にあげた報道姿勢。

一見すると、お金を持ってそうな訪日観光客なんかでも、支払いがローンだったりする。
「Buy Now Pay Later」なんて、今の日本じゃ珍しい感覚でしょ? これが違い。


そもそも、「無駄削り」で色んな公共事業を削ってきたけど、国が発行した貨幣を どうやって市場に流すのか。
そこんところは、どう考えていたのか?

日本銀行券を印刷しましたってだけじゃ、国民の手元には行き渡らない。
誰かが借金をして金を借りる際、お金は市場に生み出されている……みたいな話を書きたいんじゃなかった。


「無駄削り」思考に染まったら、新たな投資も冷え込む。
それは新たな分野への研究開発のストップにもつながる。
新たな技術が生まれなければ、先に技術を生み出した他国、あるは他国の企業に出し抜かれ、業界の市場を奪われていく……。

ほら、ジリ貧じゃない。

なのに、ずっと同じダメ出しを繰り返している。

どうせ、政府叩きに気持ちよくなっているんでしょ?

叩き始めたら、止まらない、止められない。
そこに間違いがあったとしても、止められない。

いつも、問題は個人に紐づいていて、Aがやることは何でも悪い、一方でBが似たようなことをしていても同志だからスルー。
こんな具合。

さっきの『「未来は明るい」と思わなきゃ、明るくならない』ってのは、ひろゆきも似たようなことを言っているんだけど、大事なのは私が彼に好印象を抱いていないこと。
好きじゃない人の主張でも、誰が言ったのかではなく、何を言ったのかを見る。
それが、いわゆるリベラルに欠けている資質。

そっち側に分類されるけど、たまに彼らと反目する米山隆一氏の言説を“何を言ったのか”で判断する人々にあって、テレビ信者に無い資質。

そう、テレビ信者の厄介なところは、間違いを認めない、時間経過でお茶を濁す、そのマスコミの基本姿勢を貫く点もコピーしてるから。
思想信条はテレビの受け売り。

テレビや新聞以外の情報は一切信じない、まるでマスコミ一神教
信じているから疑いもせず、自分で調べもせず……。


信じる者は、怠惰である――

だから、進歩しない。


* * *

マスコミの経緯みたいなものを鑑みると、戦時は戦争を煽った側。
戦後は、その責任を誰かに押し付け、主義主張の手のひらクルー。

世の中は、公職追放で保守派が一掃されたこともあり、右を向いても左を向いても、同じ思想。
大多数を相手にするなら、思想は一辺倒でいいと……。

こうして偏ったまま時は流れ、あぶれ者の入りやすさもあって、というか芸能はヤクザの縄張りだったこともあり、うさん臭さと危なさと憧れが同居する業界に。

たぶんね、バブル崩壊の前段階として、天安門事件も彼らには大きなターニングポイント。
アレを契機に「中国共産党への不満」を逸らすため、「我が国に、こんなことをした国が近くに」を強めた。国内の不満を海外に向けさせるための反日教育に舵を切り、そのための資金は自然と海外の宣伝屋にも……。

こうして、偏りに偏りまくって今があるんじゃないかなってね。