メモ書き

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読まなくていい「へ」「も」「か」記事

例えば、

「明日、逮捕へ」
「明日、逮捕も」
「明日、逮捕か」

といった見出し。
語尾を取れば「へ」「も」「か」になります。

どれも、何かを断定するものではなく、推測しているだけの内容になるので、「飛ばし記事」と言いますか、予想情報の域を出ない“事実を伝えていない読まなくていい記事”になります。
それゆえ、語尾を並べて「へもか」記事と揶揄されるわけです。

Yahoo!ニュースとして表示されるものは、偏りがないよう配慮されていると言いますか、配慮して選んでいる映像を見たことがあります。
ただ、「へもか」は気にしていないようで、たまに見かけることも。

誰かの推測を見たいのならいいですが、「事実」だけを知りたい場合、ハッキリ言って邪魔な記事です。

読んでしまうと、変な先入観を抱いてしまうこともあるでしょう。

ローカルな話で何ですが、「〇〇市で感染者が出た」という噂が地元で広まりました。
その後、住んでいる都道府県で感染者が出た際、その噂を聞いた人は「〇〇市だろ、知ってる」と言って続きを聞きませんでした。
実際には、〇〇市ではなく、△△市だったのに。

その人が馬鹿だと言えば、それで終わりですが、先に仕入れた情報に執着する傾向が人にはある。
そんな研究結果もあります。
初頭効果とかですね。

何が言いたいのかと言いますと、「へもか」記事は読む必要がない。
その一点。

まして、情報が溢れすぎて、処理するのが大変なら なおさら。
語尾を見て「読まなくていい」判断をすれば、無駄な時間を回避でき、押し寄せる情報に疲れることも減るでしょう。

次に、ライター名ですね。
記事を読む前にライター名で検索すると、読む必要がないと判断できることもあります。

根拠がないこと、調べればすぐに誤りだとわかる内容。
そういった記事も、他の記事と同じように表示されていて、そんな程度の低い記事を書くのは、割と同じ人。
そんなライターは、検索候補に“それっぽい”単語が溢れるもの……。

この手の検索ができる分、情報を得るツールとしては、ネットが最適かなと。
新聞って検索できないですし、何より読みにくいサイズのまま変わろうともしないので。

あと、同じ新聞社の同じ日の新聞であっても、版によって微妙に違っていて、それに気づきにくいのも困りもの。
輪転機をまわせる場所は限られていますので、そこから遠い場所の紙面は先に作る必要があります。届けるのに時間がかかるんでね。
駅売りもそう。

その後、何度か手を加え、最終版を配布。
版数は、夕刊10版とか11版、朝刊は24版みたいな表示になっていたはず。
今は変わってるかもしれませんが、そういう違いがあるので、資料としては割と厄介です。

資料としての価値は、“事実”のみにあります。
「何月何日、逮捕」という記事だけあればいいので、その前の予測記事は不要。
その事実を訂正することになれば、小さな訂正記事が後で載ります。これを見逃すと厄介。
こうして、記事のスクラップから資料を作ろうとすると、大半がゴミとなります。
つまり、知らなくていい情報ばかりなんですよ。

ちなみに、こういう記事資料を作る場合は、新聞社名と日時を入れるのは忘れないように……って、話がズレました。

でもまぁ、言いたいことは「へもか」と大差ないです。

【読むのは、事実だけ】