メモ書き

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オリンピックと心中したいオールドメディアと、のし上がる勢力?

開催の是非はもちろん、開催方法や予算の執行状況などを国民が監視できるよう自由に報道するのがメディアの役割だ。だからこそ、世界では五輪スポンサーにはメディア企業は入れないのが原則だし、まして大手メディアが勢ぞろいしてスポンサーになるなど禁じ手なのである。

www.news-postseven.com

 
目に入ったので読んだ記事。

これを読んで書く感想としては、「開催に賛成か否かも言えないのか、説明責任を果たせ」とか、「知る権利に応えろ」あたりが多いでしょうか。

個人的には、昨年のオリンピック延期により、時期的に近い高校野球などが中止なったのを思い出します。

春の選抜高等学校野球大会は、毎日新聞社日本高等学校野球連盟が主催。
夏の全国高等学校野球選手権大会は、朝日新聞社日本高等学校野球連盟が主催。

「運動会を中止するなら、オリンピックも」という理屈のままに、両方とも実施されなかったのが去年。
まぁ、冬には他のスポーツ大会は実施されていたし、なんだかんだでプロ野球もしていました。

メディアがスポーツの大会を主催し、自らの報道で盛り上げる構造は、かなり前からあったでしょう。
その延長線上に、オリンピックもある。

そういう意味では、広告ビジネスに区分けされるもの。
多くの注目を引き、多くの人が見るからこそ、宣伝効果が上がる。

一方で、運動会は教育の一環。

ジャンルが違うものを「同じ運動」という“見た目の動き”だけで判断すると、喧嘩両成敗のように、「どっちもやる」か「どっちもやらない」の二択しかないと思わせられますが、ジャンルが違うと思えば“似て非なるもの”に見えなくもない……。

けど、「どっちもやる」か「どっちもやらない」の二択がチラつくから、他のスポーツ大会も主催しているメディアにとっては、政府以上に「やるしかない」のかもね。
「オリンピックが中止になったら、うちが主催の大会も……」となるので。

オリンピックはIOCと契約した都市、今回は東京の……という話はいいや。

実はね、もう興味を失っているんですよ、この件。

ずっと、「人類は いつまでスポーツを続けるのか?」みたいなことを書いてきたので、そんなスポーツ撲滅党みたいな私が、今回に限って〇〇だから反対もないなと。

「なくなっていいんじゃない?」と言い続けた身としては、逆に この件でアレコレ言うのが おこがましくさえ思えてきます。
「おめぇは、どっちにしろアンチ・スポーツだろう」と。

att3200.hatenablog.com

* * *

逆に、先の記事で興味を持ったのは、「なぜ、NEWSポストセブンだったのか」ということ。

「NEWSポストセブン」の記事という点で見ると、発行元である小学館の立ち位置が気になってきます。

系列会社グループの通称で言えば「一ツ橋グループ」らしい。
対抗馬としては、講談社などの「音羽グループ」あたり。

小学館は、2017年に電子書籍イーブックイニシアティブジャパンを子会社化。とはいえ、イーブックの大株主はヤフー。

他にも紙媒体を離れ、インターネット上を主戦場とする企業とアレコレ動いている……。

それは、講談社にも言えること。
講談社で興味深いのは、メディアドゥの株主であること。
ここは電子書籍取次最大手。

「デジタルコンテンツ流通・配信」に関連する企業が、クロスオーナーシップを無視している連中を叩き潰そうとしているとしたら、それは大変に興味深いです。

att3200.hatenablog.com

10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」

www.asahi.com

 

新聞発行部数、ついに「1年で271万部減」の衝撃…! 新聞業界に追い打ちをかける「ヤバい問題」

gendai.ismedia.jp


テレビを見る人は減り、新聞の購読者も減っていく斜陽産業。
もはや、本業となった不動産業で稼いでいる会社ばかりに?

安く買えた土地で、不動産。
美味しい話です。よく知らないけどね。

togetter.com


見る人や読む人が減る上に、肝心の広告の費用対効果が低い。
テレビや新聞に広告を出したところで売り上げには繋がらないし、効果測定も微妙……。

しまむら「脱テレビCM」でも業績好調 デジタル広告へシフト「低コストで売上効果も十分」

www.j-cast.com


その点、ネットなら広告を出したい人にピンポイントで出すことも可能。
広告経由で買われたのか否かも、カートに入れて決済した際のCookieで……。

そんな風に考えると、ここにも転換点が迫っている気がしないでもないですね。

* * *

昔、とある県の庁舎で働いた経験があるのですが、メディア向けの資料を「投げ込み」と呼び、必要な枚数を用意する作業がありました。

で、翌日の紙面には資料のコピペ文章が……。

今なら、各県の庁舎のサイトの文章でもコピペすれば、紙面が完成する簡単な仕事になったでしょう。

いやいや、コピペするだけなら、公的機関のサイトで直接見れば……。
何なら、公務員系まとめサイトでも作れば、メディアの真似事が……。

そうなりますよね。
わざわざメディアのためのスペースを確保し、向こうの負担なしで使わせる“記者クラブ”なんて……。

あぁ、そういう「情報、ください」をやってるから、自分で情報を取りに行く気持ちがなくなり、何がニュースとして価値があるのか、判断できなくなっていくって書いたら、何を言われるんでしょうね。