メモ書き

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高齢者ドライバー危険説と、オリンピック時の交通量問題

「高齢者ドライバーは、免許を返納せよ」

「いやいや、10代の方が事故を起こしてるだろ」

「高齢者ドライバー危険説は、自動運転への流れを加速化させたい自動車業界の陰謀だ」

といったことを耳にしたので、軽く調べてみました。

参考にしたのは、警察庁交通局の『平成29年における交通死亡事故の特徴等について』です。


『3-1-1 高齢運転者による死亡事故に係る分析(その1)~年齢層別の免許人口当たり死亡事故件数~』で、年代別のグラフがあります。
「20~24歳」「25~29歳」と、基本5歳間隔ですが、最後は「85歳以上」です。
「85歳~10X歳」といったところでしょうか。15歳分くらいの枠。
まぁ、人口比率で言ったら、デカいですよね、たぶん。
で、そこが14.6%を占めます。次が11.4%の「16~19歳」ですが、年齢的に 二輪車の免許を取って事故ってそうな感じがします。
あと、18歳で車の免許を取ったけど、慣れない運転で事故とか。

考えても見てください。
田舎で高卒で就職した場合、慣れない車で、慣れない会社に通勤するんですよ。
難易度、高くないですか? 田舎の社会人デビューって。
18歳での取得となると、誕生日が遅い子は、さらに厳しい。
しかも、冬は除雪してから出勤……って、これは北国だけか。

話を戻し、年齢層別の免許人口当たり死亡事故件数ですが、「16~19歳」に続くのは「80~84歳」の9.2%、その次が「20~24歳」の5.2%、「75~79歳」の5.7%といった具合。

若者の方が事故を起こしているというのは、「慣れ」の問題もあるでしょう。
大卒で社会人デビュー&車通勤。そうしたら、「20~24歳」も上がるでしょう。
ただ、高齢者と事情が違うのは、車に慣れて働く必要がある人たちがいるということ。
対して、引退した都会の高齢者は違うので、これだけ見て10代の方が云々を言うのは、少しアレかなぁ~と。

っていうか、10月のデータだけ比較しても、減ってるんですよね。事故って。

www.npa.go.jp

年々減っています。
で、その事故の中で、割と大きな割合を占めているのが飲酒。

https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/insyuunten/statistical_chart_table.pdf

サラッと見ているので、もっと細かく見ると違った傾向も見えてくるでしょうが、そういう気分じゃないので そこまでは見ません。

書きたかったのは、「それ」じゃないので。
取り上げたかったのは、なんで交通事故絡みのニュースの需要が増したのか。

ドラレコの普及で、絵としてのインパクトが得られるからというのが一点。
あとは何でしょうね……。
オリンピック時の通販自粛を見るに、交通量を制限したいというのが、自動運転促進仮説より有力じゃないでしょうか。

「仕事でもないのに、無用なドライブはするな」

となれば、高齢者は格好のターゲット。
いずれ、運転を辞めなきゃいけない時が来るので、その警鐘を鳴らす意味もあるなら、加熱するのを止める気にもならない。そんなところ。
そして、叩けと言わんばかりの存在の登場……。

* * * * *

では、高齢者の免許返納が続いた後に、何が待つのでしょう?

免許返納→車を手放す→中古車市場が溢れかえる→価格が下落
→若者の車離れ→国内で溢れる中古車→中古車の海外輸出

中古車輸出の際の必要書類と手続き:日本

www.jetro.go.jp

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www.cardealpage.co.jp

さてと、どこが儲けそうかな……。