核の脅威と同じレベルで語られるホルムズ海峡の封鎖。
エネルギー資源の通り道ガーのアレ。
確かに、そうなんだろうけど、それをやったらエネルギー資源で食ってる国も、収入が減って困るんじゃないの?
てか、イランと仲良くし始めた中国が困ることをするかい?
……と思ったというメモです。
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イラン税関が発表した貿易統計によると、イラン暦1401年(2022年3月21日~2023年3月20日)の非石油部門(石油・ガス製品は含む)の輸出額はドル・ベースで前年比9.4%増の約532億ドル(約1京4,942兆リアル)、輸入額も12.5%増の約597億ドルとなり、輸出入ともに増加した。
貿易相手国上位5カ国をみると、輸出は前年に続き中国がトップで、前年比1.8%増の約146億ドルだった。
中国のタンカーを避けて……というのも難しい。
中国の石油タンカーが船舶名変更、米の対イラン制裁回避目的か
誤魔化した分、間違える可能性があるのでは?
まぁ、そんなの関係なしに、短絡的な発想でやらかしても不思議はないけど。
ほら、民衆が騒ぎ始めて抑えきれないと思ったら、矛先は海外に向けるしかない。打倒王政みたいになったら、困る国もあるでしょう。
仮に騒ぎのキッカケが誤報だとしても、振り上げた拳をおろすのは格好悪いとなって、「それでも、問題の根本は~」とか言って、怒りのまま行動しちゃう。
そういう場合は、論理的な解釈も予測も木っ端みじん。
エネルギー資源で稼ぎたい近隣諸国は、どう思うんだろうね?
「同じ同胞が~」という声に押されて付き合うか、「お前のせいで、収入が~」となるか……。
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ちなみに、日本の石油輸入国は次の通り。
(1)アラブ首長国連邦(566万kl、前年同月比109.5%)
(2)サウジアラビア(443万kl、同75.5%)
(3)クウェート(74万kl、同48.8%)
(4)カタール(47万kl、同43.1%)
日本が輸入する原油の約8割、天然ガスの約3割が通過するホルムズ海峡を通過するそうな。
おそらくはドバイあたりを意識し、超未来的な巨大都市の建設を発表し、新しい方向性を示していても、内情はそこまでだったりする。
サウジ第2四半期GDP、前年から大幅減速 非石油部門が支え
ドバイがあるほうは、総額1000万ドルの緊急人道支援に謝意を示しているようなので、何というか保険料を払った感じの印象。
むしろ、カタールにいるハマスの幹部を引き渡せとか、どこかが言わないか心配。
ガスを握ってる国相手に、ロシアから買えなくなったヨーロッパは……と考えると。
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009226/1009443.html