メモ書き

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AIサービスの利用で変わった意識と、デジタル界の産業革命

AIサービスの利用で変わったのは、思考パターンと時間の使い方。

明確な指示を出さないと、見当違いな結果物を生み出すので、誤解のない仕様を伝えるように思考が変わっていったかも……。
そのうち、AIの返答も予想できてきて、「こう来るだろうな」となる。

例えばそう……

「有名な人と付き合うって、どう?」

みたいな話題があったとして、

「優越感はあるかな。相手が相手だから、目立つのは嫌なんだけど」

という人間的な返答があるとすれば、

「有名な人と付き合うことには、次のような状況が考えられます。
 1.相手が有名なことで、多くの人の目に晒される可能性がある
 2.ファンの嫉妬対象となる……etc」

というAI的な返答を日常でしてしまいそうに?

ちなみに、上の文章は人間が書いています。

* * *

次に、今までなら想定していなかった組み合わせを試す傾向が強くなった。

上の画像は、AI画像生成で作成した料理。
ご飯、ジャガイモ、コーン、魚、肉、あと……何だったかな?

とにかく、普通なら一緒に調理しない食材を指定し、料理させてみたら何ができるのか。
そんな実験をするようになった。

たまに、想像以上のものが生まれて、「おぉっ」となる。
これが常識を壊すということだろうか?

もちろん、いつもうまくいくわけではない。
微妙に残念な出来になる方が多い。

上の画像だと、ペンギンが残念なことになっている。
プロンプトは、「ペンギン」「村」「朝」というもの。
何のことはない、「ペンギン村」をリアルに描いてもらおうとしただけ。

それでも、2週間くらい前に比べれば、画像生成のコツみたいなのは、わかってきた。
コツというか、ネガティブプロンプトの重要性を知ったくらいの話。

例えば、2週間前の作画ネタで再チャレンジすると……

att3200.hatenablog.com

となる。
プロンプトは同じで、ネガティブプロンプトを「(worst quality:1.4), (low quality:1.4),」にしただけ。

相変わらず、手足・指先は苦手だけど、それに対する「bad feet」「bad hands」「missing fingers」みたいなのがあるし、何ならポーズを指定して画像を生成できる「ControlNet」という存在も……。

まぁ、そこまでは至ってないけども。

* * *

こういったサービスを使っていると、「一人でゲームを作れそうだ」となり、結構な時間を費やしてしまったりする。

すると、必然的に他の作業時間が減っていく。
真っ先に削ったのはネット上でニュースを見る、SNSで情報収集といった時間。

知らないなら、知らないで問題ない。
知ったところで、私に何ができる?

それより、興味のある分野を深堀した方が有意義だ。
どこかの情報発信者の思惑に乗っかってやることも、その情報の間違いを探す出すことも、別に私じゃなくても構わないでしょうし……。

* * *

……と書いてきて、最後にデジタル界の産業革命について。

イラストを受注し、収入を得ている人にとっては、そのうち大きなダメージになることもあるでしょう。
技術を磨いてきた時間、作画する時間、そういったものをAIが飛び越えていく。

絵を頼む側にすれば、コストも時間もかけずに、欲しい素材が手に入るので、使わない手はない。
画像素材が億劫で諦めていた何かを、諦めずに済む人も出てくるでしょう。

そういった事情に対し、保護的な何かを求めるのは理解できなくもないけど、逆らえない潮流に思えてならない。

デジタル変革の波。これは、糸車で糸を紡いでいた時代の終わりのようなもの。

手縫いからミシンに変わったことを思えば、「便利な道具ができたのに、何で使わないの?」で済んでしまうのだ。
ミシンができても、今でも手縫いは残っている。そういう住み分けが、これからされていくのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。

ただ、「便利な道具ができたのに、何で使わないの?」というシンプルな問いには、楽をしたい人間って奴は抗える気がしない。

別にイラストに限った話ではなく、デジタルデータとして存在するものは、すべからく奴らの範疇であると自覚し、共存していく道を模索するしかないのかも。
だって、デジタルな制作物は、デジタルなデータでしかないから……。

こうなると、リアルな動作が必要な仕事の方が、人間の優位性が揺らがない可能性が出てくる。
特に、機械より人件費が安い分野では……。

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