デジタル人格の話です。
共産圏のトップといえば、なんだかんだ理由をつけて、永久にトップの座に居続けようとするもの。
2036年まで大統領在職を可能にする法律に署名したプーチン大統領とかね。
でも、人には寿命があるので、後継者選びが始まる。
もちろん、後継者に指名した人が 権力を握ると同時に反旗を翻し、かつての権力者の血族を一掃する例もあるので、後継者の選択は慎重のうえに慎重を期して……。
なにせ、上り詰めるまでには恨みも買うので、安心して託せるのは身内くらい。
ということで、権力は世襲になりやすい。身近に、北朝鮮という例があるけど。
いや、大統領の任期が終われば、墓か牢屋に入る国も似たような……まぁ、それは置いておくとして。
今までは、後継者選びが争点だったけど、デジタル社会によって理想に近づいた彼なら、「デジタル人格」を用いて 統治し続ける未来もあるのではないか。
そう思ったというメモです。
SFの題材として、ありそうな感じじゃない?
あまりSFは詳しくないけど……。
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上の記事は、故人のデータを集めた「デジタル人格」の話だけど、日本の経営者の中には「自分のクローン人格」を生み出し、仕事をさせている人もいたはず。
出張で社内会議に出られない社長に代わり、クローン社長が受け答えをする……。
まるで、パーマンのコピーロボットのように。
そんなドキュメンタリーか何かを見た記憶があります。
誰だったかなぁ?
今、「デジタル人格」で検索して出てくる日本の企業といえば、株式会社オルツとか。
ここの代表、メディアドゥに居たんですね。電子コミックの。
デジタルクローンP.A.I.とは
私たち自身の意思をデジタル化し、
それをクラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたA.I.です。
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そんな技術があり、秦の始皇帝のように不老不死を求めれば、肉体の死を避けられないまでも、精神の死は避けたいと考えるかもしれない。
結果、デジタル習近平に統治される社会が待っている……。
それは、ある意味データに支配された国。ディストピアとして描きがいのある未来。
『統治者が人間じゃない。それって安心? それとも恐怖?』
映画になったら、見出しは上のような感じ。
展開としては、デジタル人格の乗っ取りとか、その辺りが主軸になるでしょう。
「習近平のID番号でユーザー登録する」みたいな感じでね。
そう、あの記事を見て妄想したのが、「デジタル習近平」の可能性なので。
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記事の内容的には、中国人民には「18桁の身分証番号」があるんだけど、最初の6桁が戸籍登録地の地域番号、次の8桁が生年月日。
残る4桁は認証番号だけど、そのうち1桁は性別だから、3つの数字を当てれば習近平のID番号をゲット……みたいな話。
彼が1953年6月15日生まれで、戸籍は北京市西城区。男性であるのは、公表済みなので。
身分証番号の真偽は、テンセント社のウェブサービスに新規ユーザー登録すれば判明するそうで、確認のためにゲーマー近平が大量発生したとか。
これを書いていて、逆に「デジタルの恩恵」を感じていたはずが、「デジタルの脅威」の方が強くなり、規制に動き出してデジタル人格どころじゃなくなったら、どこに向かうんだろうとも思うけれど……。
それは、そうと……。
具体的にどのような行為が「国家安全を損ねる」ことに該当するかは明示されていないが、外国企業の中国でのデータ収集などを想定している可能性がある。
www.asahi.com
上の安全法、先の件対策だったのかもね。