メモ書き

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賢い軍拡批判と、マスコミの方向転換

偉そうなタイトルを付けていますが、政府支出乗数の話です。
政府支出乗数は……

政府支出乗数は、1単位の政府支出を追加した時に、国内総生産GDP)が何単位増えるかを表す数値をいいます。

www.ifinance.ne.jp

というもの。

1兆円の予算を出したら、何兆円の効果が出るのかって計算。
直近だと、観光支援という事例がありますね。

GO TOキャンペーンで政府が計上している予算は約1兆6700億円。これが市場に投下されています。民間の調査会社の試算ですと、最大で2.8兆円くらいの効果が出る可能性があるとのこと。

www.yatabenp.jp

単純に、旅行費を全額負担するわけじゃないので、行く動機を作ればプラスαで金が動くのは想像しやすい。

同じように、この政府支出乗数という視点で医療を捉えた場合、健康な人が増えれば働き手が増えたり、労働時間が増えたり、作業効率が上がったり、介護する時間が短くなったり……という効果があるので、動くお金が増えますよ、みたいな?
確か、防衛はコスパが悪かったはず。

そういう論調で軍拡批判をするなら、もっと政府支出乗数が高いものに金を使えとなるわけです。

どうです? 聞き飽きた感じの軍拡批判より“賢い”感じがするでしょう?
……しない? そうですか。

まぁ、何というか……。
あっち界隈は、どうでもいいんでしょうね。論理なんて。
兵器の新旧に詳しくないのに「旧型の兵器を押し付けられた」と言ってみたり、軍事に詳しくないのに「役に立たない兵器を大量に買って」と言ってみたり……。
与党になって「外交」した経験ないのに「外交で解決」と言ってみたり……。

高い安いを何と比較して言うのか?
高スペックのPCじゃないと作業できない人に、「そんな高いのを買ってバカみたい。夢グループだったら、もっとお安いのに」と言っても仕方ないでしょうに。

あれは「平和ボケ」でも「お花畑」でもなく、愚かなだけなんですよね。
実は侵略側と内通していて、招き入れた後は重用してもらうとか、そういう確約をしているなら話は別ですが、そういう発想すらなさそう……。

そこに確かな戦力がある意義ってのは、伝わりにくいもんなんでしょうかね。
家を出るときに鍵をかけている人を見て、無駄な作業をして……という感じの発想力?
盗人が入るまで、鍵の重要性を気づけないとか、そういうレベル。

ということで、タイトルはそれですが、必要な軍備は要るわけです。
日本の場合、法律の方がネックのような気もしないではないですが……。
“公務員の戦闘行為”という点から、古いルールみたいなものまで。


防衛費増額を考える(その2:マクロ経済学編)
――国民所得統計(GDP 統計)の視点――

まぁ、このタイミングで「もっと福祉に」と言っても、自分らの息がかかった福祉団体に補助金をよこせとしか聞こえないけどね。
活動実績の乏しい……。

* * *

マスコミの方向転換に関しては、自衛隊の取り上げ方の変化とかね。

「犯人は、元自衛官」と、前職をスルーして、強調したい箇所だけ抜き出す。
そのくらい嫌だったのに、一部じゃ好意的な密着取材とか増やしちゃって……。

このご時世に戦争を始める人がいると知って、守ってくれる存在だと今さら気づいたんでしょうかね。
それとも、世論の風が変わり始めたと思い、3.11後の反原発のように、新たな波に乗って生き残りたいと。

そうなると自衛隊を認めない党は邪魔になる。
なもんで、社説で対立を煽ってみたりして、読者が増えるか観測気球を上げてみたと?
それが、スパイバルーンの撃墜と同時期ってのも、なかなか。

南部サウスカロライナ州沖で4日に撃墜した中国の偵察用気球

www.bbc.com

 

「朝日」8日付社説は、日本共産党が、党規約に違反して党攻撃と分派活動を行った松竹伸幸氏を除名したことについて、「国民遠ざける異論封じ」などと攻撃しています。

www.jcp.or.jp

あのバルーン、現地の工作員の裏切り監視の役目があったら……。
いや、普通に軍事施設の偵察でしょうね。

にしても、「党に対する攻撃だ」と言うなら、この国への攻撃も「党に対する攻撃だ」じゃないの?
党の存続を保証してるのは国ですよ? 国が亡べば、党も消えるのに、頑なに……以下略。