雑なメモです。
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米経済について金融市場や企業経営トップの話の一部を耳にする限り、リセッション(景気後退)は差し迫って、不可避であるとの印象を受ける。だが、必ずしもそうではないようだ。
リセッションは、「リセッション入りしました」と後になって言うもの。
2年前にも入っている。
[8日 ロイター] - 全米経済研究所(NBER)は8日、歴史上最も長かった米国の景気拡大期は2月に終了し、新型コロナウイルス感染拡大を受け米経済はリセッション(景気後退)に陥ったとの見解を示した。
それは、 それとして、低成長時代の始まりについて。
成長産業に陰りが出るのは、不思議な話じゃない。
今までなかったサービスや製品が世界を席巻していくとき、その拡大規模は桁違いの倍率になり、株価のつり上げも半端ない。
ところが、成長には天井がある……。
業界が成熟すると、ライバルが出現してパイを奪い合って拡大スピードが減速。
次にサービスや商品が行き渡ると、需要が減少する。
この後は、熾烈な生き残り競争のターンであり、今までのようなイケイケどんどん、桁違いの倍率の成長とは無縁になる。
そうなると、もっと成長しそうな業界を探し、資金は市場を彷徨い始める。
これが資金の循環。セクターローテーション。
引用元:マーケット|SBI証券
1929年の夏、ケネディが靴磨きの少年に靴を磨いてもらおうとしたときのこと。少年は米紙ウィール・ストリート・ジャーナルを読んでいて、株取引に夢中でした。ケネディに対して自慢げに、推奨銘柄を教えたりなどします。この少年との出会いで、ケネディは相場撤退を決意したと伝えられています。
靴磨きの少年のような「株の素人」が手を出すと、終わりが始まる。
これの現代版が、次のもの。
日本人が買い始めたら、終わり。
記事は2020年6月なので、まだ1年は大丈夫でしたね。確か。
まぁ、「若者に人気」レベルなんでね。
大抵の場合、日本の中高年が注目しだしたら、流行りは終わり……。
米株はブーム扱いしちゃいけないけど、タイミング的に「今」だと周回遅れ感がある。
むしろ、今年は様子見して、来年から動いても遅くないかも。
私は、昨年末に米株を整理して、今年はボーッとしている。
ボーッとしながら、向こうの企業の人事ニュースを眺めている感じ。
順調&好調なら、リストラとかしないよね。
新規採用もし続けるよね。
方向転換が必要になったか、思ったほどの拡大が見込めないか……。
あるいは、政治的な理由か。
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逆に考えるとさ、彼らは何処に行くのかって話。
IT人材不足を嘆いている日本からすれば、それを採りに行けばいいんだけど……。
まぁ、しないだろうね。
彼らが望むほどのサラリーや環境を用意せずに、というか文系経営者が技術の価値を理解せず、社内政治に明け暮れながら退職の日を待っていそうだもの。
ほかが低成長に陥る中、枯れ始めた技術を集めて改良し、新たな需要を掘り起こすのは、日本の得意分野だと思うんだけどなぁ。
あと、別の意味で似通った立ち位置にあるのがメキシコかも。
アメリカが脱中国を推し進めたとして、その代わりになる工場国を考えると、近場のメキシコがベストだよね。人件費的に。
何より、彼の国に産業を根付かせられたら、国境を越えてアメリカに入ってくる移民が減るでしょう。
それに悩まされているのだとしたら、向こうの政府と協力して工場の誘致とか、すればいいのに。
問題は、マフィアかもしれないけど。
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色々書いたけど、間違い続けた者は間違い続けるのであれば、FRBは今後も……。
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