米軍のアフガニスタン撤退を受け、いろんなニュースを見る近頃。
ふと、変なことを思いついたのでメモ。
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「撤退する米軍が、“地域医療のため、医療従事者向けに新型コロナ用のワクチンを”と、人道的な配慮から置いていったら、どうなる?」
1.中身を怪しむタリバンが破壊
2.自分が優先だと、タリバン幹部が接種
3.使う派と使わない派で言い争う
4.言われた通りに医療従事者に使用し、国際社会へ変化をアピール
5.管理できなくてダメにする
人は、限りあるものを与えられると意見が割れ、対立が起こるもの……。
彼らの視線を「撤退」から逸らしたい場合、「別の何か」で注意を引くのが手っ取り早い。
その一例を考えてみたけど、なんか、イマイチ……。
どの辺がイマイチなんだろう?
軍事的な視点で撤退を見ている人からしたら、「回収できなかった金銀財宝」なる情報で釣って、集まったところをドカーンの方が興味をひくかもしれない。
性善説を唱える人であれば、返報性の原理から「もらった分は返す」と、撤退期限に融通を利かすことに言及するかもしれない。
「数の足りなさ」を問題視している人にとっては、「彼らより、自分を優先してよ」になるでしょう。
そんな感じで、立場や考えによって「興味」を抱くポイントが違うでしょう。
それを踏まえると、この置き土産が響きそうな層って、よくわからない……。
誰かにとっての「都合のよさ」が不明瞭だもの。
嫌いな奴がいるのなら、それを叩くのに全振りした内容の方が、需要は見込める。
そういった尖った個所が無いことが、イマイチに思える理由かも。
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徹底解説 タリバン支配の今後と米中対立【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2021年8月25日)
今後のアフガニスタンを考えられるほど、私には あの地域に関する知識はない……。
今まで、どれだけの費用を費やし、どのくらいの犠牲があったのか。
それは、上の動画で語られているけれど、それを見たところで、そこで暮らす人たちが何を重視し、生活しているのかは わからない。
ただ、言えるのは、武力で制圧した後に必要な能力は、今まで使ってきた武力じゃないってこと。
その点において、優秀な文民の不足くらいは想像する……。
技術的な理由で日本人がいるのか、今後の外交のために必要なのか、はたまた人質がほしいのか……。
それは定かではないけれど、国際的な孤立は望んでいないように見えます。
まぁ、中国やロシアの領事館は、開けているみたいなので、そっち側に与するのは容易いかもしれません。
かつてはソ連の侵攻もありましたが、その際のアフガン側の英雄は、今のタリバンとは対立しているので、敵の敵は味方なんでしょうかね。
そして、ウイグル……。
アフガニスタンは中国と隣接することもあり、「タリバンに加わるウイグル人」は2000年代から報告されてきた。
<中略>
今回の外交団は「中国に敵対する者にはアフガニスタンの土地を使わせない」と踏み込んだ表現をしている。当然そこにはウイグル人も含まれることになる。
引用元:
それから、資金源……。
ネブラスカ・オマハ大学のハニフ・スフィザーダ教授は2020年のタリバンの収入を16億ドルと見積もり、「メガリッチ」と表現する。
この推計によると、パキスタンやサウジアラビアなど海外のスポンサーからの支援が約1億ドル、海外の個人からの寄付が2.4億ドルだったのに対して、麻薬取引(約4.2億ドル)、鉱物などの違法採掘(約4億ドル)、支配地域での徴税(約1.6億ドル)など、タリバンの自前の資金源の方がはるかに多い。
引用元:
あれこれ考えると、中国の協力者を増やしたようにも思えるし、一歩間違えば帝国の墓場リストの更新に繋がるかもしれない。
協力者を増やしたと言っても、付き合っちゃダメなタイプの存在だけど。
でも、どうでしょうね。
ここ一年、世界の主導権は感染症が握っています。
今後、アフガニスタンで「誰が感染爆発させるのか」によって、状況は一変するかもしれません。
ロイターの感染状況を見ると、アフガニスタンの西にあるイランは多く、南のパキスタンは少ない印象。
きちんとしたデータが出ていない可能性もありますが、進行するなら西より東……。
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【追記】
今後の問題としては、「救助」した中に紛れ込む「テロリスト」の存在でしょうかね。
「我こそは、お前らの敵である」という名乗りや身なりをして、相手を攻撃する時代でもないし。