新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が人体に感染するには、細胞の表面に存在する受容体タンパク質(ACE2受容体)に結合したのち、ウイルス外膜と細胞膜の融合を起こすことが重要となる。
ドーパミンには、ドーパミンに合った受容体がある。
いわば、脳内物質におけるカギと鍵穴。
ウイルスにも合う型というか、侵入時に使う受容体がある。
SARS-CoV-2なら、ACE2受容体。
ACE2は肺だけでなく、心臓血管系、消化器系、腎臓などで発現することが知られていた。
ACE2は、扁桃体、大脳皮質、脳幹において強く発現
だから、ACE2受容体が多くある箇所なら、何らかの症状が起きても不思議じゃない。
……てか、凄い広範囲。
その辺が風邪とは違う。たぶん。
ACE2受容体に関しては、だいぶ前に微生物の酵素「B38-CAP」について調べた際に触れました。
で、受容体がある箇所云々について気になったのは、ブレインフォグのことを聞いたから。
ブレインフォグは、イエール大学の免疫学者 岩崎明子教授が登場すると、高確率出てくる話題。
「脳」にも影響があり、後遺症として残るという情報がショッキングなので、他の体の部位よりも多く扱われている印象。
重症になりやすいこともあるけど。
「何で、ウイルスが脳まで行くんだ?」
そんな疑問も浮かびます。
先のリンク先では『嗅球、眼、さらには血流を介して脳に侵入』とありました。
他に、先日 書いた「なぜ、人は疲れるのか?」の内容が浮かびます。
疲れについて、「ヒトヘルペスウイルス 6(HHV-6)」を主軸に言及しました。
唾液から鼻腔、そこからの脳の一部である「嗅球」に到達するという……。
まぁ、入るルートは割とありそうって感じの例ですね。
ルートと言えば、鼻腔と咽頭がつながる部分の頭蓋骨の中で、新たな臓器が見つかりました。
これも何か……。
以上が、ACE2絡みで個人的にメモしておこうと思った内容。
一方で、他の動物も感染しているのを見ると、彼らにもACE2があるんだなと……。
でもって、他の動物から感染すると変異するような話を聞くと、多民族国家の方が複雑化しやすい気がしてきますね。
遺伝的な違いが影響するのだとしたら、という視点で。
あと、嗅覚の異常って、発生してからの致死率が高いみたいですね。
上の番組によると。
※ 亡くなる5年前に患っていた症状から算出した死亡リスクは、嗅覚脱失が健常者の3倍以上。