厚生労働省によると、「接種後に死亡」と報告された人は1100人を超えるが、99%が「情報不足などで因果関係を評価できない」とされ、ワクチンによる副反応か否か判断できない状態となっている。 国はどう副反応を調べているのか。国内外の取材を通して、疑問をひとつひとつ明らかにし、今後どんな仕組みが必要か、考えたい。
NHKのクローズアップ現代+の感想です。
先週の放送を今になって見て、軽くメモ。
ワクチン接種後の死亡に関する話ですが、関連性は見えづらいだろうなと思ってはいました。
誰かが亡くなったとして、その関連性を調べることなく、火葬して埋葬という流れが大半でしょうからね。
逆に、このタイトルで30分の番組をやるなら、どんな内容なんだろうと興味を持ってみたわけです。
結論から言えば、タイトルに沿った内容は数分で終わりました。
件の内容は、親族を亡くした男性のケースで語られたくらい。
親族が接種した翌日に亡くなった。高齢だった。亡くなっているのを発見された際、事件性が無いので解剖はされなかった。
死亡を確かめた医師に、ワクチンの接種がどうとかは知らされていない。
で、火葬……。
これじゃ、関連性なんてわかりません。手掛かりになるものがないもの。
国は調べていないとかいう以前の話。調べようがない。
国によっては、「関連性なし」で処理してしまうケースじゃないでしょうか。
それを拾っているのは、後になって関連性がわかるかもしれないという可能性を感じて……。
関連性がわかれば、どうなるのか?
健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
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番組中で出てきた感じの公開資料は、下記リンク先。
新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(モデルナ筋注、武田薬品工業株式会社)
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この後、話はアメリカに飛びます。
あぁ、そうだよね。
「99%が”評価不能”ワクチン副反応検証」だけじゃ、30分持たないよね。
それが感想。
アメリカでは、かつての副反応問題からVSDというのができて……。
若い世代では、接種・未接種で心筋炎に差が……。
まぁ、そんな感じ。
日本だと、心筋炎は100万回接種あたりファイザー1.1件。モデルナ3.4件。
心筋炎・心膜炎について(資料1-6-1、1-6-2、1-6-3)
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれ160件(100万回接種あたり1.1件)、武田/モデルナ社ワクチンについて93件(100万回接種あたり3.4件)の報告がありました。
100万人に1人という割合は、クロイツフェルト・ヤコブ病と同じくらいですかね。
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「99%が評価不能」とあると、「隠ぺいしている」とか「調べていない」とか、はたまた怠慢だという方向に持っていきたいメディアも多いでしょうが、中身としては別物ですね。
今は不明だけど、データは集めておくというスタンス。
番組の大半はアメリカの取り組みですが、このタイトルにしたのは、その方が視聴する気にさせるというか、不安を煽って注目を集めやすかったのかなと思わないでもないです。
あとはまぁ、人によっては体に針を刺しただけでもアウトかもしれないし、注射している人のやり方次第で、結構な差になっているような気も……。
針を刺しただけと書いて、思わず調べたのが下記のもの。
よくわからないけど続けてるものって、あるもんですよね。