メモ書き

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「仲直り学」のススメ

討論とか競争とか、ぶつかり合うトレーニングはするのに、仲直りの方法は学ばない。

「平和」について学ぶ授業でも、「和平」に必要な条件や手続きは学ばない。

それは、仲直りをする気が無いからか?
それとも、仲直りは無理だと思っているのか?

まぁ、こういった対立の問題は、相手によって正解がまるで違うので、学びようがないのかもしれないけど……。

でも、特定条件下での人の行動を学ぶ学問があるなら、有用なテーマとして存在してもいいだろうに。
どうして、わかったところで使えない知識ばかり探求するのか……。
アカデミックな知識欲とは、世俗的な探求とは距離を置かなきゃダメなんだろうか?

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とはいえ、仲直りを学問化しようとすれば、「謝れば済むんじゃね?」という人が、一人は出てくるだろう。
無論、それでは「謝罪の無限ループ」を要求する相手には、何の解決手段にもならない。

では、有効な解決手段は何か……。

・距離を置く
・話し合う@関係ない問題を持ち出さない
・気が済むまでケンカする
・第三者を介入させる
・何かを与える

返報性の原理からいけば、先に何かを与えれば、それを返そうとするかもしれない。
しかし、相手が何でもクレクレ乞食だった場合、ゴネれば物がもらえると勘違いし、妙なオペラント条件づけに……。

仲介者を入れることで、裁判所のような役割を期待する手もあるけど、公平な人なんて なかなか……。
何より、その仲介者の選び方で揉めるのが先。
揉めたら、この人に相談する。そんなルールが先にあれば別。

気が済むまでケンカすると、修復不可能なほど関係性が悪化する可能性大。
拳で語り合えるのは、武闘家だけ。

相手が恋人なら、ケンカではなく性行為にすると、普段より興奮して解決するとも……。
そういう例があるから、一緒に体でも動かせば、スッキリして問題が消え去るかもしれません。

「一緒に何かをやる」で思い出したのは、食事。
同じ焚火を囲んで食事をすることで、仲間意識が強くなって対立をやめるかも。
ほら、太古の昔の狩猟生活を思い出し、その頃に刻み付けられたDNAの記憶が……ってやつ。

あとはまぁ、時間が解決してくれるパターン。
適度な距離を取って近づかないようにし、ほとぼりが冷めるのを待つ。
トラブルを起こした芸能人が身を隠し、数年後には何もなかったかのように復帰する感じで。

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いずれにせよ、「互いにとっての理想的ゴールを話す」のを第一とすれば、揉める理由の無さに解決は早まるでしょう。たぶん。
ゴールもなしに話し合いを始めたところで、互いの感情を満足させることしか、頭にないでしょうからね。


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あとはまぁ、揉めたときの解決方法をあらかじめ用意しておいて、それに従うのがスムーズかな。
そういった用意は「法律」みたいな存在になるんでしょうけど。