メモ書き

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「海底軍艦」の感想

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1963年公開の特撮映画です。
原作は同名の小説。中身は、かなり違うみたいですけど。

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名前こそ海底軍艦ですが、空飛ぶドリル・ロケットが活躍する映画になります。

公開当時に見ていたら衝撃を受けたでしょうが、初見が2020年だと「合成、頑張ってるなぁ」という印象に。
ミニチュアを撮影し、そこに人物の映像を乗せるのは、どうやったのかなと思いながら、見ていたような……。
ギザギザの光線などは、フィルムに傷をつけたんだろうとか、思うわけですけど。

これを見る前に「ふしぎの海のナディア」を見ていたので、秘密基地にある鉱石が同じじゃない?とか。
海中で怪物に取りつかれ、高圧電流を流すシーンを思い出したりとか、のちのクリエイターに与えた影響みたいなものを感じましたね。

それと、若かりし日の高島忠夫に、「おぉ」みたいな。

あとは、戦後20年近く経った頃の空気感みたいなものが、流れていたかな。
海底軍艦の名前は轟天号と言うのですが、その開発に携わっている軍人は、戦争が終わっても「お国のため」という気持ちを持ち続け、戦い続けているわけですよ。
全人類に宣戦布告するムウ帝国の存在を知ってなお、国のため以外には戦わないみたいな……。
てか、全人類に宣戦布告している以上、それって国のためじゃね? と思わなくもないんですけど。

そんな戦争が終わってない感じの軍人に対し、「戦争キチガイ」という言葉が飛び出した時、「恥ずかしながら帰って参りました」の横井庄一さんが見たら、なんて言うかなと少し気になりました。
※ 彼が日本に戻ってくるのは、この映画の公開より後。

まぁ、そんなところですかね。

以降は、ネタバレしまくりの感想。

* * *

割とツッコミどころが多い作品です。

ムウ帝国人には特殊な力があるみたいなノリで、最初は身体から蒸気を出して強アピール。
なのに、持っている銃を奪われたら、普通に殴り合いしちゃってる……。
ムウ帝国の皇帝なんか、捕らえた日本人を怪獣の生贄にしようと牢屋を訪れ、あっさり捕まって人質にされる始末。いくら爆弾があったからって、ありゃないわ。

でもって、ムウ帝国の宣戦布告。
大半の人が知らない海底軍艦の名を出し、その開発は辞めるんだとか言えば、それがムウ帝国にとって脅威なのがアピールされるじゃないですか。
自ら“恐れていること”を伝えるスタイルは、控えめに言って頭が悪い……。

進んだ文明とか、科学力とか言う割に、格好が古代エジプト調で、持っている武器が槍や短剣ってのも謎。
デカい潜水艦を作る技術があるなら、もっと違う武装をすべきじゃないかと……。


* * *

関係ないですけど、ナディアに出てくる看護婦の声、回によって違うんですよね。
名前の無いクルーなどもそうですが、この頃の兼ね役って、こんな感じだったのかな。
名前があるエアトンも、軍艦に乗ってるときと、島編以降とで違うけど……。