「アイツが口を割らないか、心配だ」
悪いことをし、その秘密を共有する場合、この懸念がつきまとうもの。
そこに“明るみになったらマズい内容”があるのだから……。
もし、この“悪いこと”が国家規模の出来事であり、“明るみになったらマズい内容”が密約だとしたら、どうなるだろう?
いつかは邪魔な存在を消そうとするはず。
それが、密約を消すための口封じ。
“悪いこと”の計画が失敗したとき、自分の保身をはかれる方は、詰んだ相手を見捨てにかかるでしょう。
そして、引導を渡す。
俺たちの秘密は墓場まで持って行けと。
問題は、その処理の仕方。