メモ書き

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余裕が無い人が見ている世界は違う

屈もうとしてグキッとなってから少し日が経って、多少は回復してきたのでメモ。

思えば、数年前にも似たようなことがありました。
あのときも体を屈めるのが辛くて、シャンプーをするのが大変だった記憶があります。

今度、また似たような苦痛に苛まれたら、今日のメモを振り返ることでしょう。
その日のためのメモ。
振り返ったところで何かの役に立つかは知らないけど、書いておきたいんですよね。

* * *

結局、整形外科に行ったんですけど、シップと痛み止めをもらって帰ってきました。
レントゲンを撮りましたが、骨に異常は見られず。

撮る前から、折れていたらもっと大変だろうし、痛み方が神経のそれだなと思っていたので、これは想定内。
筋が伸びたとか、その手の類だという予想でした。

結果から言えば、具体的な病名を言われないまま、「急激に良くなったりする可能性がある」という何とも言えない言葉をもらい、帰ることに。

ぎっくり腰扱いですかね。

* * *

過去のメモを調べたら、3年前にも整形外科へ行っていたみたいです。
症状的には、その1年前にも似たような痛みがあった模様。程度は違うけどね。

ということで、クセになっている可能性が高い。

一度、寝違えてから、何度となく寝違えるようになった……。
それと同じかもしれない。

体に柔軟性が無くて硬いので、ちょっとした動きで、こういうことになるのでしょう。


以下は、病院エピソード。

* * *

タイトルの「余裕が無い人が見ている世界は違う」は、個人的な物の見方の変化の話。

病院で受付して、問診表を書いて、自分の順番を待つ。
わかりきった手順ですが、待つことすら辛い状況だと、違うことを考えるもの。

まず、前提として座ったり立ったりが辛い状況だと、呼び出されてもすぐに移動できないし、立ち上がるのすら痛みを伴うので億劫。
どんな痛みかは「魔女の一撃」で検索。

この状態の人間が、軽々しく「問診表を取りに来て」「書いたら、持ってきて」を要求されると、しんどい。

次に、座っているのも辛い腰の状況だったので、椅子に対し斜めに座ったり、特に痛みが酷い左足の付け根だけ浮かせるようにしたりしている中、元気そうな人が先に呼ばれて診察を受けていくのを見ていると、「辛そうな人から先に」「余裕がある人は後で」と自己中心的な発想になってくるわけですよ。
どっちが辛いかは、実際には比較しづらいですが。

で、思うわけです。

病院で受付という業務を担うには、目の前で苦しそうな人がいても、順番を守らせる揺るぎない精神が要るのだろうと。
ガラスの向こうで雑談して笑ってる受付を見るに、そう思った次第。

最初の診察後、すぐにレントゲンを撮ったわけですが、技師の人からは気を使われました。
そりゃ、動きが明らかにおかしいですからね。
椅子から立つ際、近くの物を掴み、腰を曲げないようにしている姿は、奇妙だったでしょう……。
着替えが可能かと訊かれる状態でしたし。

着替えは、少し時間がかかりましたが、一人でしました。
難所は、靴下なんですよ。
屈めないと、靴下を履くのが一番大変。
ズボンは、立ったままおろせば脱げますし、履くときも床に置いた状態から始めれば、そこまで難しくないので。

問題は、台の上での方向転換。
背中を浮かせると痛いので、本当に大変……。

寝返りを打つように、ゴロンと転がるのが難しい。
ただ、右側に転がるのは難しいけど、左側には転がりやすいという意味不明な状態だったので、寝た状態から体を起こすよりは、左に転がっていってベッドから落ちるようにし、床に足をつけて立つ方が楽でした。

なんのこっちゃですけど。

そういえば、技師の方は注意されていましたね。他のスタッフに。
どういう状況の患者なのか説明しないとダメだと。

まぁ、そうですよね。
いきなり、こんな変な動きしかできないのが来たら、戸惑うもの。
撮影依頼の紙みたいなのを持ってきた人は、「その紙を持っていくだけの仕事」という認識で、そこにある「伝達」の必要性みたいなものは気にしていなかったのでしょう。

* * *

そういったことがあった後、初めて行く病院近くの薬局で、初診の人用のアンケートを持ってきた人、さらには薬を運んできた人は、私を呼ぶこともなく、座っていた場所まで向こうから来てくれたので、「これは凄い」&「申し訳ない」という気持ちに。

こういう仕事をしている人を見るにつけ、「たいして世の中の役に立ってない私のために、すみませんね」と思うんですよ。

広告収入で暮らしてる身としては。

* * *

今でも体の痛みは残っていて、椅子に座っていられる時間も長くないですが、土日に比べたらマシになってきました。

土日は、座ってるだけで「痛い」でしたが、今は脚の違和感を感じつつ、「痛み」として大きくなるあたりで作業をやめ、ベッドで横になれるようになったので。

まぁ、そんな状態なのに、こういう収入に繋がらない文章を書くあたり、私ってやつは……。

* * *

あっ、そうだ。

今まで当たり前だった体の自由が利かなくなると、見方変わりますね。

その最たる例が、トイレの手すり。

あると便利です。
掴まる場所があるとないとじゃ、立つときの腰の負担が段違い。

そういう意味を含めての「余裕が無い人が見ている世界は違う」でした。

健康状態に余裕が無いと、着目する場所も変わってくるもの。

そんなメモです。