メモ書き

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ゲーム・オブ・スローンズを一気に見た感想

ゲーム・オブ・スローンズをシーズン1~7まで見ました。
1~6はアマゾンプライムで、7はスターチャンネルEX -DRAMA&CLASSICSの無料期間を利用して。

アマゾンプライムで流れるCMを見て、「どんなのかなぁ~」と気になったので視聴のキッカケ。
最後まで見たくらいなので、個人的には面白かったと言っていいんでしょう。
最後と言っても、完結してるわけじゃないので、今 見られる分のラストまでです。

一気に見ましたが、冒頭のバラバラ死体で1度、やめようかなと思いました。
猟奇的なシーンは避けたい気分だったので……。

それでも、見続ければ途中から面白くなってくる的なレビューがあったので、どんな話かわかるまでと思って視聴継続。
結果、なんだかんだで最後まで見ました。

最初は、出てくる人物の多さと厄介な名家の関係、気候的な意味での独特な世界観、風習や伝説みたいなものを理解していなかったので、「あぁ、こういう場所なのか」と舞台設定を把握するので頭がいっぱい。
たぶん、家の関係や人間関係なんかを予備知識として入れておけば、すんなりと入って楽しめたはず。
予備知識なしで見始めたので、楽しくなってきたのは、関係性を理解したシーズン1の途中くらいから。

と言っても、「コイツ絡みの話は、退屈」と思うことも。
特定の誰かを中心に物語が展開するのではなく、いろんな人物に焦点が合う群像劇なので、中には興味が持てない方向に動いていく人物もいるわけです。
三つ目のカラスとか、顔のない男たちとか……。それはそれで、回想要員ブランと暗殺者アリアの誕生に繋がってますけど。

奇妙な二人旅になるケースは少なくないですが、組み合わせによっては大きな流れに関係なく、会話もつまらないみたいなことがあったような……。

でも、つまらない会話でも興覚めはしませんが、メリサンドルが出てきた辺りから、「それで相手を倒せるなら、もっと使えよ」みたいに冷めることも。

代償の度合いが不明瞭な魔法の類が、世界観を壊しているような気がして、ファンタジー作品なのに、そういった要素は要らなかったとさえ思えていました。
ゲームをやっていたら、ゲームバランスを壊すキャラが出てきたぞ的な。

よくわからない力の介入なしに、家同士の覇権争いを見てみたかったんですね。

最後の方になると、こうなりゃゾンビ映画よろしく、死者の軍団がキングズランディングに攻め込むのを見てみたいなとか、変な方向に期待が膨らみましたが……。

登場人物的には、スターク家が感情移入しやすそうですが、基本的にはエゴのぶつかり合いみたいなところがあるので、誰かに揺るぎないヒーロー要素を求めるのは違うでしょう。
近親相姦してるヤツがいて、見られたから消されそうになった子がいて、ミスリードされた親がいて……。それに付き合わされる平民の悲惨なこと。

別パートの奴隷解放を見ても、いきなり解放されても、自分で食い扶持とか、見つけられるのかな。アフターフォローを考えないのかなとか、疑問が付きまといます。
そういう疑問点も、ある程度は形になっていますが、どうにもターガリエン絡みは都合よく話が進んでる感が否めません。
広い土地に降り立ったのに、たった二人の捜索者でも見つけられる。なおかつ、落とした指輪も拾ってもらえる……。困ったときはドラゴン登場し、手懐けられないと言っていたのに、思い通りに動いてくれる。う~ん……。

デナーリスで検索すると「うざい」「嫌い」と出るのは、威厳を見せようと偉そうになしているからというだけではなく、そういう主人公補正的な要素もあるのかも。

いや、もしかしたら先に書いた冷めた要素に通じるものがあるから?

中世の世界観というリアリティを出しやすいフィクションと、ドラゴンや魔法といったファンタジーが、好みのブレンドじゃないから「面白かった」と断言しづらいのかも。

ファンタジーが嫌いなわけじゃないのに、その要素に冷めてしまったのは、それが無い方が自分の好みだったから。それだけのこと。
だから、そのファンタジー要素が詰まったターガリエンやメリサンドルに、抵抗感を覚えたのでしょう……。

もし、デナーリスがドラクエの勇者よろしく、血筋で選ばれた存在だから最後に勝つよ的なノリなら、もっと見やすかったのかもしれません。
その際には、情報戦が得意な連中を減らし、アイアン・バンクといった要素もない方が、それっぽくなるでしょう。
見やすいと書きましたが、それだと緊張感のない視聴になりそうですね。

キャラとしては、ターガリエンもメリサンドルも嫌いじゃないです。
ヘイトを集める役回りをしているサーセイですら、どんな行動をするのかを楽しみにしています。
序盤の悪役ジョフリー、サイコパス野郎ラムジーなどは、どんな末路を迎えるんだろうという期待感で見守っていました。
一番ウザイなと思ったのは、ハイスパローで、贖罪の苦行の後だと、サーセイに同情したくもなります。

でもまぁ、そんなキャラへの想いはあっても、ファンタジー要素のない家同士の争いを見てみたかったという気持ちは変わりません。

 

◆追記
ウィッチャーやスカイリムといったゲームを思い出しました。
ビジュアル面でというか、風景の雰囲気的なものから。