強い物言いができる人は、自分の主張に自信があるからだと思っていました。
発言内容に関する知識量、経験、そういったものによって裏付けられた確かな自信があると。
でも、慎重を期すほどに、自分が間違っている可能性を考慮するほどに、断言はしにくくなるもの。
だから、「自分はXXのことは詳しくないが、これに関しては▲▲だ」と断定的に言ったりします。
それに対し、「いや、こうだ。とにかく、こうだ。お前は知らないだけ」と返される。
それを「あぁ、そうか。自分は知らないのか」と、自分に自信がないが故に思ってしまっていた気がする……。
特に、相手の立場が上だと。
相手の方が間違っていることを確認し、指摘したところで「そんなことは言っていない」か「おかしいのは、向こうの方だ」と自分の非は認めないだろう。
だって、自分が間違っている可能性を考えないから、根拠の無い自信をもって強くいられるし、自分は正しいんだと迷いもなく思えるのだから。
そのことを踏まえ、他の可能性を考えてなさそうな人の言は、強く言い切るほどに怪しいと思うことにする。