日本の発酵食品と、その作り方を紹介する番組の感想です。
これは、発酵文化や製法の紹介番組の皮をかぶった飯テロ番組……。
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まず、八丁味噌。
ピラミッドみたいに積み上げられた重石をよせ、樽の中の味噌を舐めたら「チョコレートみたいだ」とか……。
なんか、食べてみたい気になりますね。
食レポが秀逸。
続いて、しょっつる。
ハタハタの解説から、しょっつるの作り方&使い方、ハタハタ寿司の作り方等々。
で、実食。
発酵した直後のものを舐めるとパンチがあるけど、濾過したものは 料理に使いやすい調味料に。
当然のように鍋と寿司を食う……。
で、かんずり。
唐辛子の発酵食品。
これは知らなかった。
「雪さらし」という発酵方法は、和紙の色抜きを彷彿とさせます。
どっちも新潟だけどね。
「かんずり」の使い方は、ケチャップのようでした。
焼き鳥につけて食べたり、沢庵につけて食べたり……。
それを肴にして、濁酒を飲むという。
最後に、青ヶ島の焼酎。
島にしかない植物から取れる黒カビで麦を発酵させ、そこにサツマイモを投入して作る酒。
商品名こそ「あおちゅう」ですが、杜氏によって味が違うので、ラベルに杜氏の名が刻まれています。
番組でスポットが当たったのは、奥山直子名義の焼酎。
作ってるのは息子。
ここでは、島の唯一の娯楽施設「居酒屋」で、「あおちゅう」の飲み比べとカラオケする様子も。
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いやぁ~、美味しそうでした。
それぞれの発酵食品の映像を海外の発酵に詳しい人に見せ、コメントを言ってもらう構成でしたが、最後に「日本に行きたい、美味しそう」と言ってるの見て、これは観光用映像じゃないかと思ったり、思わなかったり……。