メモ書き

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米新興BNPL(Buy Now, Pay Later)と、日本のNP後払い

Amazon.comは米新興BNPL(Buy Now, Pay Later:今買って、後で支払う)サービス企業Affirmと提携し、米国の一部ユーザーを対象に数カ月中に後払いサービスを開始する。Affirmが8月27日(現地時間)に発表した。

www.itmedia.co.jp


Amazon、支払い方法で後払いを始めるってよ」

……という一報を受け、後払いサービス業者のアファーム・ホールディングス【AFRM】の株価が、プレ・マーケットで上がっている……。

そんな時間帯でのメモになります。

* * *

クレジットカードを利用しなくても分割払いが可能。
ということは、クレジットカード会社は困るでしょうね。

「BNPL」で払いますか? → はい。

これで、カード絡みの収入は入らないもの。
カードにはポイント付与とか、そういう側面もあるでしょうけど、カードを作る際の審査で弾かれる人も少なくない……。
その辺をカバーするというか、取り込んでいくなら、伸びそうな市場。

とはいえ、後払いは支払いの肩代わり。
最終的に回収できる相手じゃないと、貸す意味がない……。

その辺を「ユーザーの過去の購入履歴などに基づいて機械学習で与信管理」するわけです。
中国のアントグループを彷彿とさせますね。

逆に「機械学習で与信管理」が機能せず、ガバガバな審査状況になったら、貸しまくって戻ってこず……。
あるいは、カードの審査を通らなかった信用度の低い低所得者層が、将来の返済を考えずにドンドコ買い物をして、慢性的な支払い難に……。

そういう状況を思い浮かべれば、サブプライムローンみたいなソレを引き合いに出したくなるかもしれません。

* * *

一方で、通販サイトの後払いは、日本で前からあったわけですよ。
それが「NP後払い」というもの。

NP後払いとは
クレジットカードも口座登録も不要!
支払方法に選ぶだけで、57,500店舗で使えます。
後払いでポイントがたまるのはNP後払いだけ。

np-atobarai.jp

 

2002年の事業開始から15年以上がたち、絶対に成立しないと言われていた「NP後払い」は、想像もつかないほど多くの方に使われるようになりました。 覚悟を決めて真摯に粘り強く進めば、今の常識は超えられる。

corp.netprotections.com

いやぁ~、思っていたより歴史がある。
楽天市場なんかでは、支払い方法として採用している店舗があったり、なかったり……。

でも、増えているよなぁ~という印象はありました。

自分は「後払い」する必要も、「分割」する必要もないので、常に一括払いでした。
楽天カードなんて、審査……略。

まぁ、その、使ってないから、どんな人が使うのか知りたい。
そう思って見てみました。

①「NP後払い」が後払い決済サービス市場で約50%のシェアを獲得
大手EC事業者のうち、後払い決済サービスを導入するEC事業者の約70%が「NP後払い」を選択
②「NP後払い」の年間ユニークユーザー数は1200万人を突破、日本人の10人に1人が使用

www.netprotections.com


予想以上に多かった。
でも、払込票が届いた後に、コンビニや郵便局などで支払うものなので、海外展開は厳しいかな?

国によってコンビニの営業時間も違えば、できることも違いますからね。
あと、ネット・ショッピングの便利さは「家から出ずに買い物を済ませる」ことなのに、払い込み用紙を持って行って現金払いとか意味不明とか言われそう……。


* * *

クレジットカードだと、年会費などの利用者負担があります。
店舗側の負担もあったでしょう。

BNPLでは、店舗側の負担だけで、利用者の負担は商品代金だけと聞いたような……。

まぁ、違いは多々あるでしょうど、今は「どうなるのかなぁ?」という心境です。

 

www.marqeta.com